梅雨入り前の風は
しっとりと
雨の色を含んで
部屋に吹きいる
私はひとり
読みかけの本をそっと置き
その匂いをかぐ
君と辿ったいくつもの夜
ふたり描いた夢のかけら
せつなく胸を締めつ ....
一人きりで抱えるならば

ただの隠し事

他の誰かと分け合った時

それを秘密と呼ぶ
羽根




白い羽根の付いたペンを持って言葉を書き連ねていこう。

眩しい光の中で怯え自分の背中に生えた羽根で自分を覆い隠していた

誰しも飛び発とうとするときは不安だ
 ....
君は
僕に対して沸点が低い

僕に対して
だけ

判ってないと思ってた?
ちゃんと知ってるよ

紙一重だね
許されてるか
嫌われてるか

でも僕は頭がいいので

その意味 ....
陽のあたる坂道で
ふと立ち止まる私を
だれも見てはいない。
木々のさやぐ音だけを
聞いている。

此処にはなにもないけれど
ゆらゆらと揺られて
生きてるんだと思った。

ゆるい風が ....
われわれは行く
海の道をつま先でなぞって
名も知らぬ船に乗って
われわれは行く
炎と水の間で
われわれの生は簡潔に揺さぶられる
誰も
海について本当のことを知らない

われわれは泳ぐ ....
男は長い間カバンの中に住んでいたが
ある日旅をすることにした
もちろんカバンを忘れなかった
昼間は旅を続け
夜になるとカバンの中で寝た
朝起きると同じ場所にいることもあったし
誰かの手 ....

降ル
晴レガ
見エナイ
雨傘ガ
無イ



笑う
あたし
泣けない
笑顔が
要る



 雨
 雨は止んだよ
 近づく
 晴れの音
 聞こえる? ....
 僕は誰よりもはやく
 今朝を発見したかった
 遮光された窓の外を
 僕の両足だけが駈けてゆく

(街と空は素顔で目覚め
 朝陽からは人々の匂いがします)
ひどくどうでもいいものが僕のもとに返却された
「僕は、こんなにゴミみたいなものを貸していたんだ…」
「やっぱり気づいてなかったんだね?」
二人とも、肩の荷が下りて
世界が透明になった

あ ....
窓のお外は夕景
意味なき歌が流れる
書くことは一度死ぬこと
それを生きること

またたいた瞬間
カラスが鳴いた
時計がうめいている
時間が泣いている
もう廃人かもしれないと思う僕は
 ....
不自由なりの自由を不自由というひとは
はやく 
不自由になればいいとおもう

無責任なりの責任を無責任というひとは
逃げ出して
帰ってこなければいいとおもう

どうせひととして
為せ ....
愛は儚いけれど
愛がある瞬間は
永遠のようです

愛の言葉は
幾度聞いても
古くはならず

季節が来るごとに
咲く花の様に
新鮮で

不規則に打つ心を
いつも安定させま ....
ミュールはおろしたて
アスファルトを蹴る

素足はまだほの白くて
スカートの裾が翻る

風は
やまない

のうぜんかずらの
つるを揺らして
ひらがなで の を描いたら

空が ....
背負うものが

不確かなものなら

その重さは

自分で決めていいらしい
うちあけることは、むつかしい

しろながすくじらが
{ルビ吼=ほ}えるとき
わたしは
ちいさく「え」と鳴く

しろつめくさが
幸せを茂らせるとき
わたしは
亡霊とかけ落ちする

 ....
ひとり部屋の中

 あなたを想う


恋だと思っていた赤は
食べかけの林檎みたいに
淋しい音がした
 教室で心くだいた
 日々も過ぎ
 今日はすずろな心地です。


 いまや厚い雲壁の鎖はとかれ
 世界はつめたく
 何も教えてくれません。


  それは幸いなるかな…


 ....
{引用=高速で回転している花束を見ている朝の洗濯機の前


小窓からしゃぼんの香り飛び出して空に散らばる雲の石鹸


仰ぎ見る雲は雨雲どんよりと黒い何かをぬぐえぬ散歩

 ....
浦安にあるアレである。
俗に「ネズミ園」なんて言って茶化す人がいますね。気持ちはわからないでもない。
日本一メジャーな遊園地だし、いつ行ってもひたすら混んでいるし、妙に晴れやかで、
悪口を言いた ....
住人はとうにいなくなったらしい
不思議ときれいだ
レースのカーテンが風にふくらむ
明るいキッチンの
テーブルの上に 氷ざとうがある
グレープフルーツくらい大きい


甘い


い ....
「さよなら」

さよならの向こう岸
夜の闇にかくされて見えず
ないと思えばなくなる
来週の今頃にはまた



「衝撃のRGB」

路面電車にて
ぐらぐら揺れる
場面
(某列 ....
     ひと、
     ひと、ひと、に
     あふれている
     まちのとおりには
     ひとつやふたつの感情が隠されていて

     屋台のまえに立つ
    ....
空の青が眩し過ぎて
つい瞳を閉じてしまう
そんな風にしていつも
小さな幸せを見逃してきた

あの日の君の心さえ
信じることが出来なくて
差し伸べられた手を振り払い
今ではもう届かない場 ....
日曜の朝のイメージは白
だったのは子ども時代の名残
めざめるとそこかしこに
ラメみたいに散る朝陽

 日曜日だけは
 がっこうの一時間めのじかんに
 テレビアニメをやっていて
 だから ....
仕舞い込んだ紅茶を
いれ直して
今年はじめて来襲する
十一月の風雨に
備える

深夜十時に
飼い犬が眠りから覚め
近寄ってきた日曜日に向かって
吼える

悪夢から目覚めたように
 ....
わかりあえない
という
隙き間を

麻痺させるために
キスを する

まぶたを閉じるのは
酔いしれるためでなく

誰かを
明確に思い出すため


ある種の昆虫は
だ液と漆 ....
シーソーと電池の切れたラジコンときみのなみだとそしてさよなら

かくれんぼ3つ数えて工場の敷居を越える(サンタはいない)

この町で一番長い煙突が君と僕との待ち合わせ場所

この町と ....
みゃあみゃあと 箱で鳴いては 人を釣る

お呼ばれを される以外は フレックス

彼よりも 寝てる抱かれる キスしてる

安心を させる一声 かけてみる

まんまとか 欲しくて飼わ ....
そこから先には進めないときがある
そのたびに思い出す風景があって
背中の方から温もりを感じながらも
とても不安そうな少年の瞳に

問いかけられた言葉

飲み込めないまま
風にも ....
望月 ゆきさんのおすすめリスト(3220)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨の色- 快晴自由詩12*05-6-5
辞書_−秘密ー- あぶりだ ...自由詩2*05-6-5
羽根- 自由詩2*05-6-5
沸点- 自由詩105-6-5
心療内科へ。- かのこ未詩・独白305-6-5
船の名前- 岡部淳太 ...自由詩3*05-6-5
旅の果て- たもつ自由詩1605-6-5
あおぞら、上手な呼吸法。- 細川ゆか ...自由詩105-6-5
朝_(2005.6.5)- 和泉 輪自由詩13*05-6-5
寓話_思い出に変わるとき- クリ自由詩205-6-5
うた- 石川和広自由詩9*05-6-4
これだけの幸せ- 第2の地 ...未詩・独白505-6-4
LOVE_NEVER_FAILS- 月山一天自由詩6*05-6-4
くもりのちあめの日- 落合朱美自由詩8*05-6-4
重み- あぶりだ ...自由詩7*05-6-4
白の系図- こしごえ自由詩13*05-6-4
half_tone- ユメミ  ...自由詩3*05-6-3
ガリラヤ郷愁- 石垣憂花自由詩11*05-6-3
梅雨空日記- 野月歩短歌11*05-6-3
ディズニーランド考- チアーヌ散文(批評 ...705-6-3
甘い廃屋- ヤギ自由詩2*05-6-3
4tunes_for_aozora- 或本仲一 ...自由詩105-6-3
おまつり- たにがわ ...自由詩105-6-3
眩し過ぎる青- 快晴自由詩7*05-6-3
リアル・ウィークエンド- 汐見ハル自由詩805-6-3
十一月の嵐- みずほ太 ...自由詩105-6-3
麻酔銃- umineko自由詩9*05-6-3
第三セクターの恋人達- シアン短歌605-6-2
木曜日の猫たち- ねいやん川柳1*05-6-2
しらやまさんのこと(2)- AB(な ...自由詩1205-6-2

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108