その路線の終着駅は海沿いで
寂しい駅舎には
潮風が染み付いていた

流れている景色が
ゆっくりと落ち着いて
溶けていた車窓の奥で
海が空にゆれている

向かい側の席から
ゆっくりと ....
柳を絵筆に
小夏
波紋をひとつふたつ
漸近線と戯れる
闇から
透明な海老
羨ましくなって
小指
波紋を作ったのに
塗り潰してしまう


枝垂れ
鼻先を掠めてゆく
小指
引 ....


真っ青に透き徹る海が恋しい
真っ白に焼けた砂浜が恋しい。

湿気の多いべたべたする嫌な日
何でも有り余る肥大した無慈悲。

何故か連続して襲い来る不幸
大地は割れ火を吹く山 ....
おいかけてゆきたいのです。

包丁でざくりと切ると、すぐ後ろでネギがぱらぱらと広がるように
ざくりの跡をぱらぱらと追いかけてゆきたいのです。



続けたいのです。

にんじんをする ....
 太陽から
 熟したとこだけ溶け出して
 夜に残った
 
 ぽったりとカスタードクリーム色の
 満月が
 今日はでていた

 あんまり見事だから
 僕はぼーっと見上げて立ち止まっ ....
ごはんを食べた後
階段を上って部屋へ戻ると
ごはんを食べるために部屋を出て
階段を下る
ごはんは誰かが食べていたので
階段を上って
部屋に戻ると
明かりがつけっぱなしだった
だれかが消 ....
楽しそうに

わたしの机に落書きする君をみて

はははっ て

乾いた笑いを漏らしたけれど

嫌いじゃないよ

君が描いたうさぎも

君のことも ね
月はね

遠くから見るから

綺麗なんだ

そばに寄ったら

でこぼこで

何もないだろうね

君も

遠くから僕を見るんだね

僕が愛しく思っているのは

君だか ....
白紙のノートに
「もう死にたい」と百回書いた
それから今度は
「まだ生きたい」と百回書いた

誰かに必要にされてると
苦しい程に強く感じたい

誰かが誰かを必要としていて
誰かは誰か ....
果たせなかった君との約束が
ちゅうぶらりんのまま

泣きたくなったら
どうしよう

くつのかかとが
すりへってしまっても
よかったんだ。
庭につながれて退屈そうなので
犬をふくらましてみた

ふわふわと
ゆらゆらと

風船のように退屈していた
その日から
大きな穴や小さな穴が
空からぽたぽた降ってくる

気をつけていた
時々空を眺めては

ふと気を抜いた瞬間
まんまと私ははまってしまった
受話器を置いた直後のことだった
 ....
富士の樹海にこもって
ひょっとこの面に
草刈ガマをもって
自殺しにきた女共に
のっかりたい
一枚岩のうえで受精したい
生命を宿す
ハッピー。
木のうえに住んで
悪魔をみせよう
 ....
●不眠羊

眠れぬ羊は何を数えるの?
「アンドロイドが1体、アンドロイドが2体…」
あまりに悲惨で眠るどころではありません


●三月うさぎ

三月うさぎが五月姫にふられて
年中四 ....
コーヒーを飲み過ぎたせいか
僕はコーヒーになってしまった
夜、眠れないとか
胃が痛いとか
そんな問題じゃなくなった


あ、こぼれてしまう


とゆうよりすでにこぼれてるねみんな
 ....
僕は思いきり夜を投げた
つもりなのに
君が受け取ったのは朝だった
仕方ないので
ぼくらは昼間から
昼寝ばかりしている
朝、とても慌てていて
とにかく、慌てていて
うっかり捨てそびれていた
穴のあいたパンツをはいてきてしまった。

気がついた時には
私の体は宙に舞っていて
遠くで
誰かの叫ぶ声がして ....
わたしは窓から身をのりだして
身投げのような夕陽を見ていた
消える 消える と小さな声が
両手をあげて泣き顔で
通り過ぎる祭を追った



わたしは高すぎて
わたし ....
おれは海を釣ろうとする
海からおれを釣ろうとする

あなたは海を産もうとする
ひとの不思議を産もうとする

ぐるり
この星が太陽をひとまわりして
海辺の町に
また
桜が咲いた

 ....
バナナ祭り

サルオ君は、フクロウさんを助けてあげました。
そうしたら、フクロウさんはお礼におみこしをくれました。
「ありがとう!ふくろうさん!おだいじに!!
……でも、こまったなあ、一人じ ....
*女性の方は、好きな殿方で悲しい思いした時、ちょっと写真を撮ってみてください。水死体のような顔になりませんか?



 お付き合いをしているカタワレに、世の女の子が怒り悲しむのはほとんど女ごこ ....
廃校の壊れた椅子に腰かけてひとり君待つ四学期かな


朝礼で神を失う君を見てはるか昔のあの地を思う


漆黒の絶縁テープ巻きつけてアルバム燃やす十月の夜


体育館裏の壁際いつまでも ....
目の前の全てから逃げるのは不可能
そしてそれは 不本意
やりたくない事をやらなくて済むには
やりたい事を精一杯やるしかない

徐々にだけれど
それはもう 確信に近い

夏は他の季節より ....
浜辺には
夕陽に淡く染められた
煙草が2本寝そべり

1本はまっすぐ横たわり
笑って空を仰いでいた

もう1本は砂にねじこめられた傾きで
しょげていた

あの日君が
「棄て ....
−計測−

重さではなく
距離を測りたい

大きさではなく
熱さを測りたい

姿ではなく
真意を測りたい




−引力−

ひかれあうのではなくひきあうの ....
僕が6分かけて君が どうして間違っているか
ていねいに 論理的に説明しても 君は

  「だってキライなんだもん」

僕は コッパミジン

君の理不尽さは いつでも的を射ている

メ ....
 6月6日6時アルファ

核拡散防止条約は国連の安全保障理事会常任理事国が自らの地位を対外的に安定させるための「社訓」であり、決して「社則」ではなかった。
インド・パキスタンはアンタッチャブ ....
風が
紺色に
染まるのは
たまらないから
紅色の
ガラス玉を
回し続ける
あまりの暑さにクーラーをつける
よほど暑かったのだろう
いろいろな動物たちが家に集まりはじめ
またたくまにいっぱいになった

長い部位をもっている動物はそれをたたんだ
肉食動物は捕 ....
男は物陰で
右目だけ出して
立っていた

男は物陰から
右半身だけ出して
立っていた

男は物陰から離れ
ようやく全身を見せた


そんな事にひと月も費した


まったく ....
望月 ゆきさんのおすすめリスト(3220)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
終点- 霜天自由詩604-6-4
透明な海老- バンブー ...自由詩204-6-4
海賊- 狸亭自由詩1604-6-4
願望- 湾鶴自由詩1004-6-4
カスタードムーン- マッドビ ...自由詩804-6-3
六月病- 本木はじ ...自由詩604-6-3
机のうさぎ- anne自由詩2*04-6-3
★86_トオイツキ…チカイボク- 貴水 水 ...自由詩8*04-6-3
最後の願い- 快晴自由詩6*04-6-2
約束- 大西 チ ...未詩・独白4*04-6-2
風船- ミサイル ...自由詩704-6-2
大きな穴- mayaco自由詩6*04-6-1
樹海にて- 馬野ミキ自由詩7*04-6-1
草を食むものたち- クリ未詩・独白4*04-5-31
苦い夜- 本木はじ ...自由詩604-5-31
円距離- 本木はじ ...自由詩604-5-31
死ねない日。- 大西 チ ...自由詩13*04-5-31
ノート(夕陽)- 木立 悟未詩・独白904-5-30
光の子- 草野大悟自由詩7*04-5-29
バナナ祭り- 長谷伸太散文(批評 ...3*04-5-29
ど○えもん- 山内緋呂 ...散文(批評 ...5*04-5-29
死期- 本木はじ ...短歌1304-5-28
確信に近いひとつの真実- 小太郎自由詩204-5-28
ロダンの煙草- 服部 剛自由詩7*04-5-27
物理学- いとう未詩・独白15*04-5-27
だってキライなんだもん- クリ自由詩5*04-5-27
黙示録_〜罪のない者が、最初に石を投げた- クリ自由詩204-5-27
点の風景- 草野大悟自由詩304-5-26
すべてのものへ- たもつ自由詩3204-5-26
無題- ミサイル ...自由詩1204-5-25

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