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春はそう、不誠実にも始まってリセットボタンに手が出る日曜

不意に鳴る着信音は君からで、春が終われば設定消さなきゃ

口笛をエプリルフールに吹いてみる、嘘としておくひとつの別れ

さよ ....
冬型の気圧配置を見てるよう、穏やかに君、強かったりする

拝啓と綴る手紙の確かさが、チョコレイトより君らしくある

この空と夜が導く{ルビ静寂=しじま}さえ盗めば春と予告状だす

焼酎に水 ....
ほら、ごらん、寒さのなかのひだまりが「僕に帰れ」と言っているんだ

そうだねえ、最後に見たのはいつだろう。街に消される私の影を

その風の強さを不意に迎え撃つ、来たのね、春が、猛スピードで ....
 そう、確か約束したのは今日でした。あの日と同じ月は無くとも

 まっくらな夜に逆らう星たちを握りしめよ、と右手をかざす

 涼しさは不意撃ち気味に訪れて何も言わずに終わっていく夏

  ....
太陽に撃たれてしまった今日という夏が私を浄化していく

反乱の白い日傘を青に塗りわたしと空が同化する夏

「その花を頂きます」と来る予告、たぶん夏には盗まれている

風鈴の ....
 毎年、4月1日には、絶対に無理なのに遠くにいる君に「今から会いに行くよ」とか言いたくなる。もちろん、君が遠くにいることなんて嘘で、君がいることも嘘なんだけど。まぁ、僕がこの世に存在していることも嘘な ....  暑いよね、暑いですよねと会話する二人は何故かつきあっている


 予報なく気づかずに降る五月雨も君を迎えに行けるのならば


 傘をさす理由をなくし歩いてる濡れてもそれで満足なの ....
水冷たく真白に染まる研ぎ汁と米のかたさに生き抜くを知れ

納豆の引いた糸にも闘えば今日も生きているのだと気づく

「あついわよ気をつけなさい」という母の声は無くとも御御御付け持つ

 ....
忘れてください、という言葉が本望であるはずもない
聞きなれた響きのトーン 違和感のある丁寧な言葉

別れは突然に来るから寂しいものではない
いずれ必ず来るものとわかっているものでもない
 ....
やわらかく青へと染まるリトマス紙わたしの愛も調べて欲しい

インドにはペンケースを踏む象がゐるそのかけらほどの愛が欲しいと

その好きは錯覚ですよと言いはなつ君の思いが春にまぎれる

 ....
雨の音に紛れてニュースが伝えている関係ないよわたしはわたし

都合よく咲いてくれたりしていますわたしに似てるアジサイのいろ

ガラス戸に夏色ばかりが映っている忘れていたよ次の約束

 ....
     ひと、
     ひと、ひと、に
     あふれている
     まちのとおりには
     ひとつやふたつの感情が隠されていて

     屋台のまえに立つ
    ....
忘れない根に持ちますよわたしは、と言う君みたいな雨のはじまり

残っている洗いざらしのTシャツに君が選んだセッケンの匂い

あたらしい季節へ線を引くような雨あがりの青い空とは

あおい ....
     今日が終らないうちに
     明日が終ってしまうと言うので
     なにか記念に残るものを、と

     昨日の時間をタッパーにつめて
     最近買った冷蔵庫の真 ....
 「チャンスはいつも平等に」

 急行の止まらない駅でチャーリーはいつもつぶやく
 いくつもの携帯電話の着信音が鳴り響く遺失物届所には、
 いつまでも使われない傘と
 これからも役に立た ....
望月 ゆきさんのたにがわRさんおすすめリスト(15)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【短歌祭参加作品】春は不誠実にも始まって- たにがわ ...短歌1208-3-12
冬にうたえば、春は近づく- たにがわ ...短歌708-2-15
猛スピードで、春が- たにがわ ...短歌5*08-1-29
夏が終わる、と月は蝕む- たにがわ ...短歌607-8-31
浄化していく夏- たにがわ ...短歌8*07-8-14
4月1日- たにがわ ...未詩・独白407-4-1
アンダーグランド・サマー- たにがわ ...短歌9*06-5-22
春の秋刀魚- たにがわ ...短歌406-4-11
別れ- たにがわ ...自由詩4*05-9-22
「恋とか愛とか」- たにがわ ...短歌305-6-14
冷夏25℃- たにがわ ...短歌305-6-7
おまつり- たにがわ ...自由詩105-6-3
初夏- たにがわ ...短歌505-5-25
明日が終ってしまうと言うので- たにがわ ...自由詩404-7-12
チャーリー- たにがわ ...自由詩704-5-1

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