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曇りでも明るい空だから
月が太っているのだろう

八日の間に
何となく用があってよかった


八日後に
逢えるだろう君と
束の間の時に

望むべきを
叶えるべく
毎夜
私は ....
交番に相談に行けば
ここに来ても無駄だよという対応をされて
塾に行けば
結局は
自分の勉強力が勝負だよという宿題を出される

君に話しかけても
あなたは
同僚で人妻ですよという
たて ....
この風邪薬で
少し楽になった気がするから
この風邪薬にあう
風邪をひいたんだろう
という考えもある

どうせなら
高熱に浮かされて
溺れた人のように
夢と現の境に
漂っていたい気が ....
満月は
あしたから
だんだん萎んでいきます


わたしの満月は
いつだったんでしょう


月は
また膨らみますが
わたしは
もう膨らみません


子どもじゃあるまいし
 ....
あれは冬だったから
あの月とは違うけれど
1月10日のあの街の
あのビルの森の上に出ていた月と似ている

8月
今夜の朧月

明日
現世は終戦記念日だという

夏が折り返す
も ....
こうやって
腐っていくんだなぁ女たちは
気のせいじゃない
女たちが暴露話で盛り上がる
隠しすぎの人も嫌な感じだけれど
何でも曝け出してのおしゃべりも
見っとも無く
何のために張り切るの
 ....
ショーウィンドウ 
映る私の姿
女らしかったから
デコレーションケーキ眺める振りして
確かめる
ここに存在する私は
私は誰

アプリコットジャム
いちご
白い大地の生クリーム
赤 ....
くつ下を脱いで
滑り込むシーツの上
夏の夜はいつまでも宵のように
生物の気配がして
そのまま朝が来るのも惜しくないような
夜更かし

ああ
柵の無い頃はいつ来るの
この季節はいつ過ぎ ....
元気なら

誰も私を知らないところへ行って

責任のない人になる

弱っているときは

スローでやさしくなる

一つの単語も

急がない

いけないのは

焦り

 ....
揺すりませんけれども

揺すっても
もう二度と起きないような気がするほど
深いところに行ってしまったような
今夜のあなたは
自分の進んだ道によって
苦しめられている

気がしてならな ....
足の爪を切ってくれるんですか?


お断りします

自分でしますから


その節はありがとう

どうにも

せり出したお腹が苦しくて

足の爪が切れなかったんです


 ....
今年の遠い昔

貴方が好きだった

軽蔑するほどに愛だった

貴方の詠む歌に

傍らの人を見て

流れてゆかない舟が

私のこころにある

愛したとは

遂げられないも ....
話したことも無いけれど

重なるこころを
感じるのは
こうして
見つめ合っているからですね

どちらかが
目をそらしたら
そこで
終わってしまうかもしれない

もしくは
すれ ....
激しさの後には

心臓が弱ってしまって

ポンコツ寸前


私の耳よ

もう雑音を拾うな

笑えないのなら

余計な荷物を背負うな


水をたくさん飲むから

身体 ....
堕ちることの不安

昇ることの不安

どちらも抱えて 

心の内にしまいこむ

目に映るものだけに感じよう

消えそうな

茜の世界

今は

褪せそうで

まばた ....
勝手に傷ついて

眠ってしまおうとした

名残りに

カアテンの間から見たのは

氷の海に漂っているような月で

たぶん

あの人はいま お喋りに夢中で

あの月の悲しげな ....
望月 ゆきさんの蒼木りんさんおすすめリスト(16)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
八日間- 蒼木りん未詩・独白4*05-10-16
うろこ雲- 蒼木りん未詩・独白205-10-14
過ぎる超える- 蒼木りん未詩・独白705-9-17
満月とボイン- 蒼木りん未詩・独白605-8-21
月に照らされたビルの森- 蒼木りん未詩・独白405-8-16
腐ってゆく女たち- 蒼木りん未詩・独白205-7-30
存在- 蒼木りん未詩・独白3*05-6-14
初夏無題- 蒼木りん未詩・独白2*05-5-1
紫木蓮- 蒼木りん未詩・独白3*05-4-15
遠洋- 蒼木りん未詩・独白5*04-12-9
足を- 蒼木りん未詩・独白3*04-12-9
クレマチス- 蒼木りん未詩・独白2*04-11-2
鍵をください- 蒼木りん自由詩8*04-6-17
ポンコツ- 蒼木りん未詩・独白5*04-5-15
未知へ- 蒼木りん自由詩6*04-5-9
寒月夜- 蒼木りん自由詩4*04-5-7

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