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さよなら
でも
さようなら
でもいいが
それは
またね
をかくしているはずで
またね
は むぼうびなのに
わたしたちは
うたがうことをしない
まだ
ことばのないこ ....
飛び上がった身体は
地面から順に世界を捨てていったのだ
アキレス腱からハムストロングにかけては
やはり加速が強いが尻では一端躊躇する
背中はすべてを覚悟していただろう
椎間板の辺りか胎盤のま ....
「恋してないのに恋の詩がかけるんるんですか?」何年か前にある女性から問われた事がある。その人は小説を書いていて、自分が必ずしも体験していない事も書いているのに、詩は気持を書くもの、そういう気持になるき ....
足の裏で
整然と寝ていた床板が
めりめり
めりめり
起き上がる
半座位になり
座位になり
テーブルを跳ね上げ 止まれ!
睨み合う
鼻先から吸い付こうとする
くんくん
くんくん ....
アスファルト ビル風 その怠惰な起伏
慣性の法則は働き者
流線型に磨り減ってゆく野心も
革靴の踵も その幾らかの理由を失ったまま
(前進 前進 前進)
追い風参考
公認記録に届かない僕 ....
心臓を 下さい
何処かに置き忘れたのです
シナプスを飛ばして 過去の駅
遺失物預かりの四角い顔は
どうして揺れることがないのでしょう
同情して下さい なんて
云えないのだけれど
....
散乱する格子らに
畏まって居られないらしく
文字達が泳いでいる
水族館にしては蒸し暑いし
少しも苦しくない
もともと肺呼吸がとくい ....
本題に入る前に、誤解がないように、少し、前置きしておく。
最近、某所の日記に、朗読について考えていることを書いた。日記だから、特定の個人に向けて書いたものではないのだが、やや、感情的と取れる反論 ....
晴れた空は、あまりに眩しくきれいだ
幼い頃、一番欲しいものはなあに?と問われて
そら とは答えられず
むきかごーぶつ と答えた
(空は大きすぎて僕のおもちゃ箱には入らないとわかっていたから ....
冷え切った校舎の裏
ささくれ立った言い訳をした日
嘘をつくのは単なる処世術ではなく
空気と同じなんだと信じることにした
地球は今この瞬間も律儀に回っている
無数の嘘を繋ぎ止めながら
....
朝靄の中
頼りない影を引いて
配達夫は世界の悲報を配るのに忙しい
昨日のキスは二人しか知らないこと
ベットに傾けようとしたとき
「今夜はいや。」と云った君の
声の湿度は僕の鼓膜しか知ら ....
残業もそこそこに
今夜もいそいそと帰ってきた
玄関のすぐ脇の部屋で
かつて母だった生き物が
また呻いている
父の三回忌を済ませた頃から
母は溶け始めた
ビデオテープのように過去を ....
女の残り香が飽和した部屋の片隅のベットを
夏が来る前にシングルにしよう
と決めてから
もう何度も朝日を浴びて
僕が寝返りを打つたびに
ぐっと沈み込みながら
男臭いにおいを嗅ぎ続けてくれ ....
望月 ゆきさんの窪ワタルさんおすすめリスト
(13)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
(ワカレ)
-
窪ワタル
自由詩
12*
06-5-20
醜い四月に
-
窪ワタル
自由詩
7*
06-4-12
嘘つきは詩人の始まり(下書きよりの抜粋)
-
窪ワタル
散文(批評 ...
15+*
06-4-9
手紙
-
窪ワタル
自由詩
4*
05-12-24
追い風
-
窪ワタル
自由詩
5*
05-11-1
それでも_生きているのだ
-
窪ワタル
自由詩
13+*
05-9-8
泳げない八月十六日_(即興)
-
窪ワタル
自由詩
12+*
05-8-17
『詩は求められているか?』
-
窪ワタル
散文(批評 ...
17*
05-8-4
白い言葉
-
窪ワタル
自由詩
22*
04-10-6
朝の儀式
-
窪ワタル
自由詩
15+*
04-9-20
朝刊
-
窪ワタル
自由詩
18*
04-8-27
肉じゃが
-
窪ワタル
自由詩
60*
04-7-31
さよなら
-
窪ワタル
自由詩
32*
04-7-11
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