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それは電線の音譜を見上げます。
三日月が薄いアークを描いている間。
夜はそれが歩くリズムによって歌われます。
来て、スコアに入って、それは、3日に生まれて、私を歌います。

毎晩変化 ....
パパが
おじいちゃんは本当のおじいちゃんじゃないんだよ
と言った
なぜ私にそんなことを話すの?

おばあちゃんに
おじいちゃんのこと好き?
と聞いた
好きだよと答えてくれてよかった
 ....
強風の夜
窓の向こうで大きな音がした
恐怖に叫んだかもしれないが
身動きしたかもしれないが
記憶にはない



 まだ幼い少年が
 フルフェイスヘルメットの男に殴られている
 やわ ....
リップクリームの溶ける温度から急速に冷めていく唇に
強引にすべらせていく言葉
その摩擦熱は誰もいない理科室で
どの水槽にあてはまることもなく爪先に滲んでいく
金魚はしゃべれない



 ....
ブリッジをする君が足元
そして腕のあたりから
徐々に橋になっていく
なぜ君はブリッジをしていたのか
なぜ本物の橋になる必要があるのか
僕らは何を間違えたのか
かつて優しい嘘で慰めの言葉 ....
いつからか
いつだって

夕暮れにはどうしたって寒さを感じてしまうので
羽織るものを探して
溶けるようにして逃げ込む家並み
指先の冷たさで、触れると
いつだって君は飛び上がって
降りて ....
緑の並木道
とおり過ぎてゆく人たちと日々たち
僕は空中歩行

さりげなく浮かぶ雲
消えては生まれてゆく
自由みたいに

風の声に沿って歩いてゆくと
いつかまたあの丘へ
そして遠くか ....
 手のひらで潰した花弁の名を
 知らない


 消えた指紋の一部と
 渦を巻き
 波打つ
 消えた以外の指紋


 彼方の太陽が
 今日も近づいてきた

 ....
雨が降っているので
マグカップを左手に持って
泳ぐように家を出た

なにしろ左手は
マグカップを持っているのだから
なかなか上手く泳げない
気を抜くと溺れそうだ

駅に着いても安心し ....
あのひとが好きで
好きで
もう死んでしまいたい

こんな感情は
刹那的で
明日の朝、目が覚めたらきっと
忘れている

桜に似ている

降る花びらの中を今日、歩いた
小さく舞う白 ....
仕事をやめたいやめたいと毎日泣きそうな顔で
働いているCさんは
今年で勤続十年表彰されて金一封

旦那と別れたい別れたいと
言いつづけたHちゃんは
第二子ご懐妊つわりも軽く順調

親な ....
バナナの十本に一本は
キリンでした
知りませんでした
その長い首を
その角を
その身体の中にある様々な器官を
たくさん食べました
たくさん噛みました
だから郊外の動物公園に行く ....
カバンにしまった
ドロップの缶
立ち止まって
取り出して
そっとフタを開けてみる
やっぱり
中はからっぽだ
今さっき
走ってるとき
カラカラ音がしたと
思ったんだけど
まあい ....
 ハンバーガーセットを注文すると
 工場のベルトコンベアに乗せられ
 出荷される電子レンジみたいな気分になった。
 ハンバーガーが出来上がるまで三分かかると
 店員の女 ....
漂流していました
右側にある、と呼んでいたものは
すべて左側で発熱しています
僕らを幸せであると
誰も定義しないでください
ひとつひとつそろえていけば
平和な家庭が作れると思った日々を ....
冷蔵庫の中で
口をあけた箱に手をのばす

寒いときに冷たいものを食べるのは
ちょっと悲しいときだったりする

僕は
あまりに冷たいので
うまうま
という口のかたちになってしまうから
 ....
毎夜
アクセルを踏んでいる
速すぎるのだが
ブレーキのかけ方が分からない
何が加速しているのかも























 ....
昇り専用のキャバレーでした
あまり感情を表に出さない女性に導かれ
私はどこまでも昇り続けました
彼女のうなじには
一匹のハエがとまっていました
その羽の見事な曲線から
昔よく下った ....
どうしたんですかあ?
返事がない
どうかしましたかあ?
やっぱり返事はない

道の真ん中にうずくまっている人がいたから
バカ男は声をかけたんだけれど
きちんと見たら大きな岩だ ....
そ れ は 溺 れ る よ う な 甘 す ぎ る 地 獄
 う た た ね の 日 々 の く り か え し で も
 き み が 嫌 い な も の が
 ぼ く は 好 き だ よ
 ....
船で行きました

ああ、あの空へです

あの、虹の橋をくぐって行きました

雲の波に乗って・・・・

星は夜光虫のようでした、まるで

月は灯台のようにあたりをてらしていて・・・・ ....
さよなら、ブラジャー
白くて
可愛い布切れでした
もう誰に着けられることもなく
誰に脱がされるわけでもない
ブラジャー
風に吹かれて
善光寺参り
届けば 遠ざかる
のばせば ねむり

もう 見えなくなるのだろうに
悲しむ 半分の鎧を きたまま

まきすぎた 噴水の 熱さだけ
ひいた拳には さすられた 痕

満ちていく  ....
その確率で失うものがあるのなら
その確率で得られるものも
きっとある

味わった悲しみは
次の喜びを増すためにあると
誰かが言っていました
先日花見にでかけたのですが
今年の桜は遅く満 ....
 
 朝
 おれはパンを食べながら新聞を逃がしてやろうと思う
 寒いというほどでもない朝だ
 黄色のニット帽の老人が
 今朝も部屋の前を通り過ぎた
 畳屋の隠居だがもう畳屋 ....
車内はひんやり寒い
乗客はみな一様にうつむき
僕の呼吸だけがまた
不細工な格好で繰り返される

耳元で川が流れている
昔、綺麗な魚に見とれて
手袋の片方を落とした
それは確かにあっ ....
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=257400 少しだけ悲しいお話をしたあとに
あなたは
少しだけきれいになったようでした

まるでいいことばかりじゃない
そんな嘆きを語っていたわけではなくて
これから先のことをからめて
あなたは
 ....
かちりと音がして
空が切り替わった


新たな空に住むものたちが
降らせる粒子に僕を絡めると

舌の上のオブラートのように
僕が僕の輪郭だと
思っていたものが溶け始めた
 ....
扉しかない部屋で
君は朝焼けを食べている
朝焼けを食べ終わっても
朝焼けはなくならない
俺が隣で朝焼けを描いているから
なくならない朝焼けを食べ続け
そして君はまた扉を排泄する ....
望月 ゆきさんの自由詩おすすめリスト(2609)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Song_at_night- ふく自由詩2*05-4-15
うちあけばなし- 自由詩3*05-4-15
北窓開く- 佐々宝砂自由詩305-4-15
ミュート- からふ自由詩3*05-4-14
ブリッジ- たもつ自由詩905-4-14
連なる青- 霜天自由詩805-4-14
空中歩行- 塔野夏子自由詩5*05-4-13
光沢- カンチェ ...自由詩305-4-12
会社まで泳ぐ日- 大覚アキ ...自由詩405-4-12
桜の架空- RT自由詩505-4-12
三日月のてっぺんで恋人を待っている- 大西 チ ...自由詩12*05-4-12
キリンバナナ- たもつ自由詩505-4-12
空耳- アンテ自由詩305-4-12
平衡- カンチェ ...自由詩1205-4-11
仮歌(siawase)- たもつ自由詩305-4-11
うまか棒を食べながら- ベンジャ ...自由詩5*05-4-11
アクセル- ヤギ自由詩3*05-4-11
仮歌(omoide)- たもつ自由詩305-4-10
返事- バカ男自由詩805-4-10
温度- 待針夢子自由詩305-4-10
船で行きました- ふるる自由詩8*05-4-9
何度目のさよなら- たもつ自由詩1005-4-8
こもる_くれない- 砂木自由詩7*05-4-8
その確率で- ベンジャ ...自由詩14*05-4-7
ユニットバスで肩まで浸かろうとする。- カンチェ ...自由詩705-4-6
車内- たもつ自由詩1005-4-6
羽化するものを- 小池房枝自由詩12*05-4-4
少しだけ悲しいお話をしたあとに- ベンジャ ...自由詩31*05-4-3
かちり- 松本 涼自由詩3*05-4-3
- たもつ自由詩1305-4-3

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