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 石を投げたら
 海に波紋ができた
 ルーツ
 無駄にして
 深いところに落ちる
 波紋を見上げて
 できそこないの光に触れる
 棒読みの辞書の中に
 金字の注釈 ....
アスパラガスと中央のそれと
交わる
未分化の炎
わたしはまだ生まれてない
コンクリートを接着剤として
ボルトの取れかかった煙突の下で
黄色いペンキで塗った腕を
ぐるぐる回 ....
 かきむしる午後には水の名残りがある
 舌先でからめとる瞬間に
 横殴りに七つの寓話が駆け巡る
 床にまぶれた光の深度が増し
 垂れ落ちた髪の中にうずくまる
 渓谷の底から叫ぶ
 氷河 ....
 口笛するけど音が出ない
 きみはうつくしい食器を洗った手で
 一枚の銀紙を折り畳む
 訊ねようとしたことを
 思い出すために
 つらい過去も思い出し泣いた
 カレンダ ....
 結びかけた靴の紐が
 切れた瞬間に
 砂時計の砂は
 落ちきった
 
 海が燃える
 
 
 紙飛行機の上で
 くしゃみする
 ひっかき傷のせいで
 墜落す ....
 ていねいな言葉をかさねて
 だれがぼくの心を知るだろう
 ひからびたぼくの腕の中で
 目を覚ました人が
 夢を見るのはもういやだ
 と言いました
 さめたぼく ....
 さっきからおれは気が狂ってる
 生き抜くことしか考えつかない
 コップの底に残ってる最後の水を
 飲み干して
 ベッドで眠る
 カーテンを燃やし尽くす
 握りしめた太陽を ....
 手のひらで潰した花弁の名を
 知らない


 消えた指紋の一部と
 渦を巻き
 波打つ
 消えた以外の指紋


 彼方の太陽が
 今日も近づいてきた

 ....
 ハンバーガーセットを注文すると
 工場のベルトコンベアに乗せられ
 出荷される電子レンジみたいな気分になった。
 ハンバーガーが出来上がるまで三分かかると
 店員の女 ....
 
 朝
 おれはパンを食べながら新聞を逃がしてやろうと思う
 寒いというほどでもない朝だ
 黄色のニット帽の老人が
 今朝も部屋の前を通り過ぎた
 畳屋の隠居だがもう畳屋 ....
 鳴らないように
 カスタネットをひきちぎった
 偶然なついて住み着いた
 一匹の猫を私はふいに暴力した
 頭の中が真空状態になり
 私は一方的に傷ついた
 風で車 ....
 正午過ぎには
 クリーニング屋がYシャツを届けにくるので
 僕は部屋で待ってます

          

           感動をお届けするために今日は ....
 誰の所有でもない
 扇風機が回っている


 建売の新築住宅の壁にこびりついた
 電信柱の影は
 皮膚病
 二階の窒息のベランダに干された
 布団は
  ....
 きみとぼくは
 泣きながら
 ダンスを踊り
 磁石の月に
 吸い寄せられる




 空の終わりに
 ぼくの汚れた靴と
 きみの破れた
 ドレスの裾が
 ....
 塀の上のツツジの蜜をアゲハ蝶が吸っている
 硝子屋の軽トラが道の脇に停まっている
 見上げたら 
 茎のような電線の向こうに
 無期懲役の太陽がある
 自分の魅 ....
自分について語れない
夕陽が野原の風にすくわれて波となる
オレンジ色に染まった水色の傘が
骨組みだけ愛してと
叫んでいる
こうやって立っていると
 ....
 ぼくはすきなひとがいていなくなって
 かなしむことができませんでした
 ぼくはおはなにみずをやるのがすきで
 まいにちそうしておはなはかれました
 ぼくにはあなが ....
 曇天の風のない日
 窓の向こう
 歪んで映った一本の線は
 確かに電線で
 姿も見えないのに
 鳥の声が聞こえる
 洗面所の水道が止まらない
 蛇口のひ ....
望月 ゆきさんのカンチェルスキスさんおすすめリスト(18)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
スプウンの上での出来事- カンチェ ...自由詩707-10-3
座ってるだけの椅子- カンチェ ...自由詩407-9-22
点線を結ぶ- カンチェ ...自由詩606-8-27
悲しい摩擦音- カンチェ ...自由詩705-9-12
そらを掘る- カンチェ ...自由詩1005-6-20
うるおう- カンチェ ...自由詩1005-6-11
カスタム- カンチェ ...自由詩705-5-6
光沢- カンチェ ...自由詩305-4-12
平衡- カンチェ ...自由詩1205-4-11
ユニットバスで肩まで浸かろうとする。- カンチェ ...自由詩705-4-6
恐れ/屠られたカスタ- カンチェ ...自由詩604-12-23
正午過ぎにはクリーニング屋がYシャツを届けにくるので僕は部屋 ...- カンチェ ...自由詩20*04-8-19
斜線が入った- カンチェ ...自由詩13*04-8-17
磁石の月- カンチェ ...自由詩6*04-8-4
ブルーで飽きない- カンチェ ...自由詩7*04-6-15
水色の傘- カンチェ ...自由詩6*04-6-11
ちるどしつ- カンチェ ...自由詩13*04-6-9
蛇口のひねり方を忘れた- カンチェ ...自由詩12*04-5-10

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