すべてのおすすめ
気が付けば、漂流している目覚め
手を伸ばすその先
十センチメートルで
落ちるばかりになっていて
とりあえずここに、漂っている


どうやら
世界の端は滝になっているらしい
落ちてしま ....
電子の気配に
目覚め

点滅する記憶を再生する

あれは 5月だったね
細く開けた小さな窓から
ふたりして夕暮れを眺めながら

またこの季節が巡ってくるといい、と
小声で話した ....
どこかですれ違っているとしても
ただほんの少しの我がままで
月が昇るまで、
朝陽が昇るまで、を繰り返した

無言の目が
今にも刺さりそうなほど
すれすれに突きつけて
僕はそれを見ないふ ....
月曜は、月がよろこぶの、
自分の日だ、って、
新月でもないのに、
月が飛んでいく。

二時ごろ、
線路に立っていると、
へんなかたちの電車が止まる。
車内は奇妙にあかるくて、
気がつ ....
遠くなっていきますものが
小さなものと大きなもので
知らないものがたくさんできて
そうして見知らぬひとになってゆくのでした

ありがとうがとても透きとおって
私の前で響いているのでした
 ....
Mは転校生
Mの洒落たジャンパー
田舎の小学生にとって
それは
恰好の標的

休みの日になると
僕らは誰かの家に集まる
あるいはグラウンド
僕らの遊びには際限がない

野球にも飽 ....
双子の兄弟が天秤の右と左に乗った
同じものを食べ同じものを着ているのに
右にのった弟の方が重かった
弟が髪の毛を数本抜いて
ようやく天秤は釣りあった
天秤から降りると
母親は二人の ....
街の上で
朝を 投げている

小さな 丸い 飛沫が
きらきら ころがりながら
あふれかえる

夜よ
よき 友人よ

くりひろげられる
問いの多くを 吸い取り
泣きな ....
  雨が降る日曜日の午後
  雨宿りをした金木犀の木の下で
  電線に連なって揺れる雫を見ていた
  耐えるように震えながら
  世界を逆さまに映した雫が静かに落ちる
  君はその小 ....
ド レ ミ ファ そ ら
そ ら

その間にもたくさんの音があることを
君が教えてくれた

少し高めの声で
好きな歌をうたいながら
ささやくように
その歌に似た会話をして


 ....
天窓の向こうを見上げたら、
空は一面の白い雲。

だから、絵の具をちょっこりのせて、まぜて。
お絵かき描き描き、そうしたの。

お空のパレットさん。
今日のご機嫌いか ....
どうせなら
この世にいるすべてのライオンが
友達だったら良かったのに
あいにく僕には一頭の友達もいない
だから食べられても仕方ないんだ
そんな言い訳ばかりが得意になっていく
ライオンのこと ....
ギンズバーグ
の となりの背表紙がのけぞっている
店員は面一にもどした
週間誌、参考書、就職コーナー、コミックと周回する ふと気になって
ギンズバーグ
の となりは暗く抜かれている
ローレ ....
涙のあくびが 落ちてくる
お水に溶けて 落ちてくる
素敵な音出し 落ちてくる
悲しみと共に 落ちてくる
嬉しさと共に 落ちてくる
酸っぱい味で 落ちてくる
次から次へと 落ちてくる

 ....
また朝が来て夜が来る
どんなに深い悲しみも
人はいつか受け入れる
それが出来ない者は容赦なく淘汰され

この世界にしがみつくために
私も悲しみを受け入れる
進化を義務付けられた私達は
 ....
今日も今日も今日も
買い物かごいっぱいにしなきゃ
心を満たせない
時間をつぶせない

開くカタログ
確認するダイアログ
左右見ながら登る
電波塔

踊る電線と一緒に浮かぶ
エ ....
酔っぱらった僕は
フライパンの真似をして
空に羽ばたいた
一番高いところで
激しく嘔吐したけど
よく見ると
それは言葉だったので
ますます気持ち悪くなった
好きな人といちにちじゅう空を見上げながら、空の話をしていたい
ずっと、ずっと、ずっと

はだしでふとんのなか、じゃれあいたい
もっと、もっと、もっと

くだらない夢の話とか、どうでもいい日 ....
ビルの屋上は暗転し
赤く染まり出すスクリーン


ゆっくりと見渡して
背から吹く風に
思い出す
ノイズ


右のまぶたに
ちいさな火傷跡
そっと触れて


聴こえるざわめ ....
ごらんよ。あれはスイカズラだよ。
雪の下でいまも青い あの葉は
あれはスイカズラだよ。

忍冬とも言うんだよ。あれはスイカズラ
雪の下でも青い葉だよ
あれはスイカズラだよ。

夏の初め ....
わたしの恋人は
痩せていて
あまり食べないの
お酒と
煙草と
お刺身が好き
映画と
音楽と
こどもと
カメが好き
たぶん
わたしのことも好き
一限目 数学
 ただ何事も無かったかのように
 男は黒板に数式を書き足していく
 黒板がすべて埋まると消して
 再び数式を書き始める
 数人の未成年がノートに書き写していくが
 誰も男の背 ....
 すれ違う人の群れ
 深い海の底のようなコバルトブルー
 泡を吐き出せばエラ呼吸も必要ない
 進化の過程で忘れたものは取り戻せないけれど
 心の中に残された記憶はゆっくりと胸を焦がす
  ....
やがて、それはゆっくりと始まる

誰も気付かない視点の高さ
から、夜は上昇していく
もう僕らは沈み込んでいる歩幅
もがくよりも深く落ち着いたリズム
呼吸はあちこちで燻っていて
平面に広げ ....
「京都へお嫁に行ったら苦労するよ」
関西にいたら一度は聞く
でも君を見ているときは
そんな言葉はどこかへ飛んでた

カマカマカマカマ カマ カメレオン…

私はアホみたい方向オンチやから ....
ひと足 ひと針
沈まぬように
世を渡る
アメンボがゆく
アメンボがゆく 日比谷の街を
部屋の中で素振りをしていると
外は激しい雨が降っていて
どこかとても遠いところから
僕の知らない動物の鳴き声が聞こえる

シマウマはたてがみも縞模様なのだと
テレビ番組でやっていた ....
あっけなく飛び込んでいった
プールに飛び込むみたいに嬉しそうに


星を見上げるのは星になろうとするためか


弾け飛ぶ後悔と切望のように核融合によって放出されるエネルギー波 フォトン
 ....
暗い
宇宙の夜に中に
最初の人間が現われる
途端に 宇宙の空は晴れ渡る
ように見えるが それだけだ
相変らず
宇宙は 際限のない夜に包まれている
最初の人間はぼんやりと坐りこみ
すべる ....
さじ の中
盛られた 私の

腕に とどかない
ひくい

止めた 前髪
痛くて はずす
ヘアピン

月明かり まばらな カーテン
さえぎる

みたくないと
あわれむ ....
望月 ゆきさんの自由詩おすすめリスト(2609)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
漂流- 霜天自由詩1005-5-29
リロード- 紫野自由詩8*05-5-29
午後、僕の部屋で君と- 自由詩405-5-28
月曜の夜- ピッピ自由詩505-5-28
五月は終わり- tonpekep自由詩11*05-5-28
_M_- umineko自由詩6*05-5-28
正確- たもつ自由詩1205-5-28
とべない_鳥のために- 砂木自由詩16*05-5-28
六月の二人- 嘉野千尋自由詩13*05-5-27
そんなときそらはきれいに見える- ベンジャ ...自由詩3*05-5-27
「_27日の朝。天窓の向こうを見上げたら。_」- PULL.自由詩3*05-5-27
言い訳- たもつ自由詩805-5-27
ギンズバーグの額- バンブー ...自由詩305-5-27
あくび- くしゃみ自由詩2*05-5-26
死者の言葉- 快晴自由詩4*05-5-26
エレクトリックバタフライ- antenna103自由詩305-5-26
嘔吐- たもつ自由詩905-5-26
こぼした夜のあいだ- e R i自由詩5*05-5-25
朝焼けパン- あとら自由詩4*05-5-25
秘密だよ- るるりら自由詩705-5-25
わたしの恋人- チアーヌ自由詩605-5-25
授業- たもつ自由詩805-5-25
魂の帰還- りぃ自由詩105-5-25
遠浅の日々- 霜天自由詩1505-5-25
京都はきまぐれ- 木葉 揺自由詩13*05-5-25
ひと針- 感人自由詩3*05-5-24
素振りなら負けない- たもつ自由詩1605-5-24
星見地点- ヤギ自由詩6*05-5-24
人間- 岡部淳太 ...自由詩6*05-5-24
沈黙- 砂木自由詩9*05-5-24

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