すべてのおすすめ
何もかも傾いている
時間にもたれかかっている

不安なのだ

矢印を明日に向け
地に足をつけば斜めになる

上り坂の頂上に
日が昇るのを待ち

やがて

ビルとビルの間から
 ....
  
  あ
  なた
  好きだよ
  今もね
  好きだよ
  口まねで言ってみる
  ガラス越し
  冬
  
  
  
  
  
覚えてる
迷ったときの指先のちょっとした仕草とか
暑い室内でむっと漂ってきた身体の匂いとか

正午、君がサイレンの口真似をすると
僕らは作業を中断して
いつも小さな昼食をとった

今日 ....
{引用=いくつもの山をこえ 
風は現れて
少年たちのてのひらに
しみわたる

あおい糸はまぼろし
淋しきはほこらのともしび
あおい糸はまぼろし
淋しきはほこらのともしび

うたは響 ....
牛乳の入ったマグカップ
右手にあるその重さとその軽さ
トースト
トマト
スクランブルエッグ
生きるということの重さは
生きるということの軽さ
そこまで考えるといつも
ねずみがえしの ....
月光にてらされる鼠色のわたし
窓辺の机の上で
いつものように月をうっとりと眺めていると
だんだんと月が大きくなってゆくようです
最初は夜空の真ん中に黄水晶のように透き通った月の
輪郭がしだ ....
ヘデスターのことを考える
いや 想う
いや 思い出す
いや

ヘデスターは流星のしっぽにばちんとやられて
ここへ来た

それだけ



「たばこのフィルターいらない」

そ ....
まどろむ秋に
おのれの肉体の結び目をほどけば
むかし知っていた誰かの指の細さを
思い出す

曇り空の表紙のなかを
遠くひとり旅する盆地には
生きるはずかしさに染まったわたしの
手のかた ....
ひたいに浮かぶ舟の上から
手をのばし 指に触れていき
水紋は
遠くへ遠くへひろがってゆく


とても大きな朝があり
どこかへ低く消えてゆく
建物の陰に残る光
開け放たれ ....
私の燐粉が雪で抜け落ちるのにそう時間はかかりません
春を見ずに

あなた、
物理的にいうと
今現在あなたとの距離は
約10センチメートル

ここは
広大な宇宙の拡がりと
気の遠くなるような長い時間の交差点

次の瞬間!
あなたは
もう二度と
わたしの手の ....
空を

どこまでも飛んでみるということを
振り返った視線の、端のほうの夢の中
ほんの少しの香りで、漂っている

今、この辺りで



いつのまにか、梯子がなくなっている
あの木の ....
地へ
冷たい雨として
雪終えた空が
地へ
雪終えた空が
冷たい雨として



黄色く丸く
眺める
ショーウィンドウの
ウールの子供服の



の方角、の ....
がっこうからかえると
おかあさんのからだがばらばらになって
いえじゅうにちらばっていた
あわてて
ぜんぶかきあつめて
しんちょうにくみたてると
とりあえず
おかあさんみたいなかたちに ....
 
 
 
ぼくたちはときに、ひややかな空をうっすらと着て夜闇の蛍光灯の照らす端で立ち止まる。「ん」とか声にならない音で喉をきしませて、まず見るのは足元の靴だ。重力がぼくをきちんと踏みしめている ....
静かに
静かに
入れて
あたたかいプリン
スプーンを溶かすよ
落っこちる黒

たまんない
湿ってる
プリンの底
そうやって夜は沈み
盲目のあなたは歩くこともできず
杖を探して這い回るのです

まぶたを透かす希望に
わずかなぬくもりを感じると
胸の奥に溜め込んで満ちるのを待つ
狂いそうな ....
とても綺麗な入れ物を手に入れたとして
中になにを入れようか
なかなか妙案が思いつかなくて

とても精巧な物を手に入れたとして
どんな風に作ったんだろう
なかなか興味がつきなくて

 ....
淀んだ感情にくるまれて
不安げな蛍光灯が影を揺らす

遠くに
まるい光がぼんやり見えてくると
敏感な肌が泡立つように怯え始める

やってくる
近づいてくる

しがみつくものもない孤 ....
銀河の向こうへ
飛んでいったりしない
腰の痛くなる椅子に座って

不思議の国へ迷い込んだりしない
目の痛くなるこんぴゅーたで

呪文を唱えて
魔法をかけたりしない
人達と一緒に

 ....
曲がり角ひとつ
曲がりそこねたようなので
こちらを振り向きながら歩いている
不思議な黒猫の後を追って
歩いてみる

もとのかたち ひとつ
間違えて捨ててしまったので
鈴の音たてながら  ....
ここから先は人でないと渡れない
その橋を歩く
時は待っていて
ずっとおまえのために待っていて
待ちくたびれてさっさと行ってしまった
置き土産に
こんなに寒い冬を残して

ここから先の霜 ....
開放されない夜

こんなにも悲しみは
不快な落下を求めて
その瞬間を嘆くことさえ許さない

形を維持できない感情は
なめらかに体をすり抜ける

闇を潜めて光彩に垂れた
 ....
犬と合コンをした
わたしはちょうど
冷蔵庫の犬を食べ尽くしたところだった
新鮮な犬はいい
最初はお刺身にして
次はドリアにして
それからシチューにして
しばらくは楽しめる

右側から ....
どこにでも
約束は無いとして
真夜中で
月の沈む場所
緩やかな寝息で
どこへ落ちていく私にも
約束できる
ものは無いとして


少し
はぐれる


月の端を狙撃して
落ち ....
風上に立つ冬が
耳に届くすべての海を
耳鳴りに
します


遠く
遠くに
此処には無い海が
あるとして
それは遠くの
ずっと遠くに
此処には無い海が
あるとしても ....
くるまのすぴーどが

ふたつがじそく100きろで

ぶつかると

ふたつとも

くるまというかたちが

わからないほど

こわれるように

ことばにも

 ....
遠くから はさみの鳴る音が聞こえる
それはとても正確で 狂いの無いリズムで
冬の雲を切りそろえ 月の出る準備を
飛び散った雲は星に変えよう

はさみの刻む音で 月がくる
光輪のファーを巻き ....
橋を渡る
ここから先であえて水の味を嘗める
遠い背後で冷たくなった人びとは
絶句したまま 熱い指を池の面に浸す
最初から順番に数を数えて
今日もまた
汚れた者がひとり
明日もまた
汚れ ....
娘が補助輪無しで
自転車に乗ることが出来るようになった
それは昨日のこと

最近左手がきかぬと
父がペットボトルの蓋を人に開けさせた
それは今朝のこと

僕は時のパズルと戯れながら ....
望月 ゆきさんの自由詩おすすめリスト(2609)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
垂直になる- ベンジャ ...自由詩14*05-2-18
パントマイム- umineko自由詩205-2-16
サイレン- たもつ自由詩3605-2-16
風のこと- 青色銀河 ...自由詩505-2-16
朝食- たもつ自由詩405-2-15
イメージ・1円玉のささやき- ワタナベ自由詩7*05-2-15
ヘデスター- ふるる自由詩2*05-2-15
結び目- 青色銀河 ...自由詩3*05-2-14
ひたい- 木立 悟自由詩505-2-14
燐粉- ふく自由詩3*05-2-14
スクランブル- フォマル ...自由詩11*05-2-13
いつか、忘れるという日のことを- 霜天自由詩1605-2-13
黄、丸、釦、春- A道化自由詩7*05-2-12
なにか- アンテ自由詩20*05-2-12
白夜- nm6自由詩1505-2-12
あたたかいプリン- チアーヌ自由詩605-2-11
火トカゲの鎮魂歌- ベンジャ ...自由詩6*05-2-11
ぎざぎざ- アンテ自由詩205-2-9
「夜、プラットホーム」- ベンジャ ...自由詩4*05-2-9
つまらない- こむ自由詩3*05-2-9
歩いてみる- こむ自由詩2*05-2-9
冬に見る夢- 岡部淳太 ...自由詩5*05-2-9
流線型の悲しみに- ベンジャ ...自由詩9*05-2-8
黒犬のドリア- チアーヌ自由詩405-2-8
真夜中の隅- 霜天自由詩1205-2-8
滅びる海- A道化自由詩905-2-8
ことばのそくど- GENDOU自由詩2*05-2-7
冬夜の月- ふく自由詩8*05-2-6
水瓶座の朝と夜- 岡部淳太 ...自由詩6*05-2-6
毎日- たもつ自由詩1805-2-5

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87