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その日私は一日中テレビを見ていた
朝起きて夜寝るまで
一日中テレビを見ていた
朝、昼、夕の三食も
テレビを見ながら食べたし
数回トイレに行った以外は
掃除も洗濯もせず
一日中テレ ....
安全な海域ってどんな うねりなのだろう
私の父は泳ぎの得意な人だ
溺れてまともじゃない子を抱きかかえて海を渡れるほどの人
父さえいてくれれば
私の海は保証されていた

その海はずっと続いて ....
周遊バスは まるで回遊魚のよう
回遊魚は、一瞬でも泳ぐのを止めないんだよ
  
 バスは
 ライトアップされちゃって 水族館の魚だな
 闇の中を 背広も流れるよ
 中吊りの広告も 固まった ....
胃のまんなかで
大きな足音がする
革靴に蛍光灯の色を
うつらせながら
足踏/トプトプ

胃のまんなかは
ずっと重くて
ずっと熱い
うんと胃を震わせて
追い出そうとしても
ステッキ ....
いちどでも
なんかしたことある人って
他人じゃないような
気がしませんか?
わたしはあかるい性格なので
兄弟もみな
仲良しです
自転車にひょっとこ
荷台ボロボロ
俺、激しくペダル
自転車にひょっとこ
走れ
俺号
うおーっ、うおーっと雄叫び
おまえの背中が春に似ていて、俺
自転車にひょっとこ
泣けるねえ ....
出窓にならべた
傘や 飴玉や しおりや うた
降っていない あめは
わたしを抱きにくると約束して
まるでしらないものに
なった


いつも
泣いている人だけがかなしいのだと
笑 ....
{引用=花火が上がると 君が泣く

瞬間

いつか会えなかった誰かを
そこに見て
いつの日のでもない君は
ここにいて

手は繋いではいけない

誰もいない夏祭り
君が泣くから
 ....
たとえば 言葉で

たとえば 眼差しや微笑みで

きみとわたしが 交わしあうのは 波紋

それはあたかも 夢のように
けれど夢よりも息づくたしかさで

波紋は交わされる

たとえ ....
久々に会って酒飲んで
たくさん笑顔を見たと思ったら
やっぱりあなたは悲しい人でした

悲しい人は
お前にはこれがお似合いだと仕向けられたように
悲しい日々を送っています

なりふり構わ ....
終わりの時には
しっかりと眼を開けていたい
そこに見えるすべてを
記憶に焼き付けて行きたいから

おとといの午後
娘と二人で近所のスーパーに行って
お菓子売り場でかれこれ30分近く
ハ ....
僕らはいつまで子供でいるというのか
100メートル競争に出場したままゴールから帰って来ない少年
給食を食べ続けたまま昼休みの教室から帰って来ない少女
  
草原では僕の生家が新たな生家を産 ....
明日
一日だけ
生きる

いい訳を

今日
考えて
いる
斜体
滑空する
地平は沈黙したままの
全くの木蓮
光/グライド
焼けだされる
きれいな、
春を




{ルビ廻輪=くるま}の中で幸せだった
花の匂いがしていた
四方八方が ....
ときどきとても
愛を信じたくなるの
どうしても
信じたくなるの
夕方すぎ
薄闇のお庭
ブルーグレイの花びら
まるで浮いているみたい
何も信じていない
わたしの中に愛はあるかな
あな ....
現れては、消える
どこか遠い宇宙で
星がはじけるように、生まれるように
現れては、消える
深い
深いとだけ言える心の水面の縁に腰掛けて
切るようにしてつま先を遠くへと投げ込めば
それは確 ....
アンパンが転がっている
アスファルトに一つ
生きる術が転がっている
下り坂を
そいつは逃げるように加速して
俺も全速力で追っかけて
行く先から車が向かってきて
アンパンはくぐり抜けたが
 ....
また一つ
約束を破った

夕涼む縁側

うちわ

ねつ

におい

笑うしかないと
娘は知っている
一人で立っている
あなたは
吹きすさぶ風に向かい

横顔しか見えない
見せてはくれない

風があまりにも強いので
あなたは
目をしばたいていて

けれど
目を背けることはなく
 ....
あ、あー、あ。
ニューステージでは、悲しいこともあるよ。


雨振ればバラバラでもう元に戻せない、けれど今日、暗い夜の丸い月の射し込む光、そして負。ぼくらの足音はひどく響いて ....
雑音まじりのレコードを絵にしたら
古いテレビの画像みたいになって
鳥と葉っぱの区別がつかなくなった
川べりを歩く ゆうぐれ

右の道が途切れると
橋をわたる
左の道が終わりそうになった ....
どこに
どこへ?
見あたらない確かなものって何?

環状線で、きた
絶望のままにか

よれよれのTシャツで
ふらふら歩く
悲惨の影も見当たらない曇り空の遠く
頬がピクピクけいれんす ....
百 かぞえるまで待ちなさいと
沈んでしまいそうな体が
それでも我慢できていたのは
逆に願いが無味乾燥していたからなのかもしれない


おぼつかない7歳の乗るブランコは
未来の重さを天秤で ....
遠吠えする犬と
ただそれを聞いているだけの空

消化しきれないメロディは
この地に降りて
雨に流され
水溜りとなる

雨傘を揺らして
男の子

長靴で踏みつける
その波紋
 ....
貴方の呼吸を妨(さまた)ぐことを
私は望まない
貴方が

私の為に
費やす時間を
私は考える

貴方が眠りたいなら
眠って欲しい
貴方が欲しいなら
求めて欲しい

私が
た ....
横たえられた形状
地に跪いた線状

うつらうつらに落ちる陽の
ぽつりぽつりと残る様

工場のあかりが湖をバウンドしながら
少年の背中へと返っていきます
飛べない鶴をおりました
そこに ....
 さっきからおれは気が狂ってる
 生き抜くことしか考えつかない
 コップの底に残ってる最後の水を
 飲み干して
 ベッドで眠る
 カーテンを燃やし尽くす
 握りしめた太陽を ....
スーパーでも。
デパートでも。
コンビ二でも。

君が好きだったあの曲が
ゆうせんの他の曲に紛れて
普通に聞こえるようになるまで

僕は生きてやるんだ。

そう思って
玉葱を買う ....
チョークの淵を遊ぶ子
意味のない歌を歌う
それはそれは怖ろしい歌

それは 怖ろしい歌


ひとつだけ覚えている言葉

「真昼の月を描きなさい
力は要りません
知恵も要りません
 ....
手をつなぐように立ち並ぶ
銀杏並木の下を歩く

影踏みをしながら
陽射しを避けて木漏れ日をぬう
揺らめくカーテンの折り目に隠れるように
柔らかい幹に身体をあずければ
背中から伝わる
静 ....
望月 ゆきさんの自由詩おすすめリスト(2609)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
テレビのある生活- たもつ自由詩7*05-5-14
安全海域- るるりら自由詩705-5-14
回遊魚- るるりら自由詩405-5-14
胃のまんなか- 湾鶴自由詩405-5-13
人類皆兄弟- チアーヌ自由詩305-5-12
自転車にひょっとこ- たもつ自由詩1705-5-12
しし- オオカミ自由詩205-5-11
花火/いつかの- 半知半能自由詩405-5-11
波紋を交わす- 塔野夏子自由詩5*05-5-11
お似合いの日々- 守山ダダ ...自由詩405-5-11
ジェイコブス・ラダー- 大覚アキ ...自由詩13*05-5-11
ファースト・キス- たもつ自由詩705-5-11
Excuse- 043BLUE自由詩405-5-11
リタルダント- サカナ自由詩10*05-5-10
窓の向こう- チアーヌ自由詩405-5-10
日々のゆらぎ- 霜天自由詩1105-5-10
アンパンと俺と- 守山ダダ ...自由詩605-5-10
ほたる- たもつ自由詩1405-5-10
横顔は- ふるる自由詩13*05-5-9
ニューステージ- nm6自由詩905-5-9
ゆうぐれの地図- キキ自由詩1305-5-8
寝息は立てない- 石川和広自由詩10*05-5-8
おねがいをしたころ- 祐伸自由詩205-5-8
6月- 大西 チ ...自由詩5*05-5-7
刹那- umineko自由詩4*05-5-7
自由への詩_3- 不老産兄 ...自由詩205-5-7
カスタム- カンチェ ...自由詩705-5-6
買い物- とうどう ...自由詩14*05-5-6
過ぎて行く- ヤギ自由詩6*05-5-6
銀杏並木- ベンジャ ...自由詩5*05-5-6

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