すべてのおすすめ
体内で放電する君のその電流の一本一本を
僕は写真におさめて少しでも
両手に抱え込む努力をしたり してみたいのに
君がよわよわしくほとばしりを見せれば
僕はいつだってかるがるしく口にしてしまう
 ....
  峠には若い糸杉の木が一本生えている
  すっくと立ち、
  天を指差して
  糸杉の木が、生えている


  峠の糸杉から少し離れたところに、
  朽ちかけた切り株がある
   ....
 ごめんね、わたしといるとつまんないよね
 ほんとう、ごめんね

 つかれるでしょう?わたしといると
 だって・・・
 なにしゃべっていいのか、わからないんだもん
 だから、つまんない ....
ごうれいをまつ鳥のむれ
いえじをいそぐくるまの列

あかにてんじたそらの端
ぽつんとひかるよくみる星

あせのにじんだ手のひらを
くれないいろのひかりに透かして

すこしだけ夕ぐれに ....
神様なんてヤツがいるなら
そいつは
なんてひとりよがりで
ワガママなんだろうって
君だって
それはずっとわかってて

だけど
どうしてボクらは祈るのだろう
何に対して
ひざまずくの ....
冷蔵庫が空と意味の境目を走る
洗濯機は今日も何かを言いそびれている
昔、電子レンジで猫を乾かそうとした人の話を
聞いたことがある
まさか自分がその当事者になろうとは
炊飯器が黙祷を始めた ....
いろんな気持ちを煮込んでいたら
すっかり煮詰まってしまった
僕はふつふつと夜にとけてしまいそうになる

お腹もすかない
最後に口に入れたものは何だったか
そんなことを思い出す気力もない
 ....
静かな朝には開いていく
手のひら
両手で作った部屋に
吐き出せるだけの息を詰め込んで
冷たい朝を胸一杯に仕舞う
これ以上ないというほどの儀式
つま先が浮くほどに


ここから一日にな ....
                   − 素子へ、特別版 −


子供の頃は戦後のモータリゼーションが
発展し始めた時期で
うちの車は初代パブリカのデラックス
その頃は車のグレードと言った ....
また
いつのまにか眠っていた

集合住宅のリビング・ルーム
日に焼けたレースのカーテンが風にゆれる

レース越しに
ときおり
この集合住宅のこどもたちであろう
歓声が
きこえる
 ....
水色の影を落とす
電信柱の
間を縫って
歩く
一歩前進ニ歩後退



赤く染まった
電信柱の
影を拾っては
投げ
歩く
一歩前進一歩後退



白く輝く
一番星の
 ....
 まるで音符が吸い込まれるように―。事実、その場末の酒場で
 指を走らすピアニストの鍵盤からは、音符が飛び出して
 少年が手にしていた小さな壜、砂時計の形をしたそれに閉じ込められる。
 テーブル ....
目印が欲しくて
この白い足首に巻きつけた
アンクレットはなかなか千切れない


輪郭をおぼえるほど
見つめ続けたつぶら
次にすることが分かるほど
繰り返した方法
 ....
 0

プラズマ

プリズム
スコープの内側

気を失いそうなくらいに
星空だけがキレイだった


 1

キラキラと一本に光をうける溝のなかをビー玉が転がっていく

 ....
初夏の夜、首が痛くなるほどに
高い空を見上げて、
あれがかんむり座だよと、
いつかそう教えたのに、

あなたは忘れてしまった。
七つの星でできた王冠を、
あっさりと投げて捨て ....
どうしようもない高層ビルが砂煙あげて物静かに崩壊していった。それはいつだったか、たぶん去年の五月のことだ。もう終わってしまったゲーム盤の上で人々は右往左往していた。怒鳴り散らしていた頼りがいのある審判 .... 猫が空風の空き地を歩いている。空耳。夕暮れのネックレスはもうすっかりラピスラズリの感触だ。味わったはずのコーヒーの苦みは、いまやどこにいってしまったのだろう? 透明な連鎖。青ざめたトルソが、臍のあたり .... その名残はもう届かない位置で
懸命に手を振りながら明日に挟まれていく
折り重なり、押し寄せる毎日の隙間
風化する
足跡はもうどこにも残っていないから
辿ることも
手を伸ばすこと、も

 ....
忍者になりかけてから
将来が心配になったので入ったのが大学でした
ここにはもう
学者はひとにぎりしかいないみたいで
あとはみんな
商社とか出版社とかに行くようです
父が忍者だったことを思い ....
{引用=
昼の月が

しらけた顔をして
朝からずっと僕を見ている

虚しいなどと言ったら
すべておしまいでしょ

と君は言った

おしまいでいいと
僕は思った

やがて
 ....
かなしみたちがあつまって
ぼくのまわりをぐるぐるまわる


ぼくはなるべくとおくをみて
だけどこきゅうがあさくなる



よろこびたちがあつまって
ぼくのたましいをふくらませる
 ....
沈みかけた夕日に
灰色のカーテンを浸せば
世界は爆発する


 *


うつくしい言葉を残すのはやめろ

あれは悲しみで あれは俺じゃない
散らかした記憶をかき集めるようにして
作った万華鏡を
揺さぶってできた小さな窓の中には
ゆるゆると回転する色彩

現実はいつも空回りしているから
わたしたちはいつも何かを求める
それは留 ....
ナッツは苦手です
でもアーモンドだけは好きです
キャラメルも好きです
ヌガーも好きです
甘いものがとにかく好きです

子供の頃はゴーフルが好きでした
パパがどこかへ行くたびにお土産で買う ....
僕らの旅は午後の教室から始まる
机の上ではまだら模様の教科書が青い空を目指し
ゆっくりと羽化している
君の強固な筆入れは中身がすべて行方知らずの風紋
象が踏んでも壊れないけど
涙の一 ....
絵の具みたいに

誰かの色と交じり合って 新しい自分になりたいの
遠い場所のあなたが
しあわせでありますように

桜を見送って
鯉のぼりを見送って
雨を待つふりで
見上げて

私がここにいること
この場所にいることを

あなたは
ずっと覚えて ....
もけはチェロのように鳴く。
もけはタンポポみたいに柔らかい。
もけはぷくぷくしていて、ぽこだ。

もけは時々すねる。
もけは時々おいたをする。
もけはいつも寂しがりやだ。

 ....
夕焼けを
見つめる君の瞳の中に
キラキラ光る泡粒みつけ
思わず飲み干したくなった

君の炭酸
僕には少し強すぎるけど

何を聞かれても
そうかい?なんて答えちゃう
僕を許してくださ ....
僕のことを知らない

あなたはきまって
この公園で昼食をとる
いつからか
それは僕の習慣にもなってしまい
僕のことを知らないあなたと
会話をすることもなく
この公園で昼食をとる

 ....
望月 ゆきさんの自由詩おすすめリスト(2609)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
体内で放電する君の- 不老産兄 ...自由詩105-5-6
糸杉- 嘉野千尋自由詩8+*05-5-6
オレンジ- 太郎本人自由詩24*05-5-5
ゆうぐれのすきま- かぜきり自由詩1*05-5-5
神様なんてこの世にいない- umineko自由詩3*05-5-5
家電- たもつ自由詩1105-5-5
朝焼けカレー- ベンジャ ...自由詩7*05-5-5
冷静な時間- 霜天自由詩305-5-5
スタンダード- 大村 浩 ...自由詩55*05-5-4
レースのカーテン- 青色銀河 ...自由詩205-5-4
明日への道を- びわ自由詩5*05-5-3
_音時計- プテラノ ...自由詩4*05-5-3
青いワンピース- ________自由詩3*05-5-3
世界がオワだなんて、そんな!- 角田寿星自由詩12*05-5-3
かんむり座- 佐々宝砂自由詩2805-5-3
どうしようもない高層ビルが- 佐々宝砂自由詩905-5-3
猫が空風の空き地を- 佐々宝砂自由詩1105-5-3
僕らが消えてしまったころに- 霜天自由詩1305-5-2
忍者- 高橋正英自由詩10*05-5-2
嘘月- 043BLUE自由詩305-5-2
きまぐれ- 松本 涼自由詩7*05-5-2
世界- 黒田人柱自由詩3005-5-1
「万華鏡」__【やったよ!100行連詩】- ベンジャ ...自由詩6*05-5-1
わたしのこと- 自由詩10*05-4-30
教室- たもつ自由詩1105-4-29
Color's- 完食自由詩605-4-29
帰り道- umineko自由詩5*05-4-28
「_もけ。_」- PULL.自由詩9*05-4-26
夕焼けサイダー- ベンジャ ...自由詩3*05-4-26
黒い手- ベンジャ ...自由詩8*05-4-25

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87