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リモネン、セプテンバー
君の名で良かった
繋がり
繋がろうとする
僕らの身体は
いつも酸っぱくて
どこかが潔く
欠落している

育った街で
僕らに罪は無い
同じくらい
 ....
 声の聞こえる道、通っていく道
 生まれてくることが、生きていたいと思ってた
 三月の花が、九月に散ろうとすれば
 いつだってそこからは、そこからは


  *

始まりはどこにでもあ ....
頬杖をついて
空ばかり見ていた 

流れながら
形を変えてゆく雲とか
鳥が黒い点になって
吸い込まれてゆく姿とか


指先でペンを回す仕草を
無意識になんどもしていて
と ....
船をまたぐ
昨日より長くなった分だけ
自分の脚に目盛を入れる

円盤のような声で
おしゃべりをする少女たち
そのフードの中には
いくつもの星が散らばっていて
誰も知らない星 ....
手を
両手を広げ、そらへ
飛ぶように飛ばないように広げ、手を、そらへ
色々と自由になった気がして
交差点を、待つ


輪郭を見ている
箱の世界にいながら
回転を繰り返すのは
いつも ....
人が死ぬときにする 小さな音を
まねしながら このうたを うたえ
生き死にのリズムで このうたを 

「きみは いきろ ぜったいにいきろ
 まっくら闇 
 煌々とひかるのがきみのひとみだけ ....
彼等は天使なのだから自由に降りてくる
ひとは誰も彼等の姿を見ることができない
彼等に思想はない
彼等は天使であり善でも悪でもない

天使は通り過ぎる
ありとあらゆるものを刺し貫き ....
万華鏡の街は 
おとなのものだから、

子供はずうっと背中丸めテレビゲームして。
僕はそう思う

電脳スペースの揺り籠のなか見る夢はいつも
空腹の味が奥歯に染みて 眠れないなら、朱いめの ....
胸が張り裂けそうで
呼吸が荒くなっても
突き破って
生まれてこないもの

 恋という熱
 握ったその手を
 解き放ち
 旅立ったもの

  あれは影だったか
  角度のみならず
 ....
目一杯に指を開いて
その間から覗く世界は
少しだけ明るすぎて
いつものように目を閉じていく
はらはらと花の散る道が
視界の端には、何処にでもあった



午前五時
空を埋める目覚ま ....
星座になるのは簡単
目を閉じて

時間の数だけ
ふたりを
結べばいいから

星の距離で
 
 
 
ただひとつの意味でだけ
朝であればそれでいい


女は、暗がりから
チチチチチ、が発されるのを待っている
さあ、と
鳥が開かれるのを、鳥が始まるのを
待っている
 ....
足の裏で
整然と寝ていた床板が
めりめり
めりめり
起き上がる
半座位になり
座位になり
テーブルを跳ね上げ 止まれ!

睨み合う
鼻先から吸い付こうとする
くんくん
くんくん ....
 
 降り始めた雪に濡れながら
 翔る若葉よ
 じゃれて 絡まり
 互いに触れた体の温もりを
 互いの手の平に感じただろう
 彼等は 彼等は

 何処へ行ったのだろう



  ....
気付かなかった
キリンの傷に
裏の木々より背が高くなったのは
誰の所為でもないのに
金属のものを身体につけられて
何かの記念のような姿で立っている
沈みかかる夕日を見て
人は美味しそ ....
(今日の日付をつぶやく)
灯台の未来
石段の螺旋をおりていく
水平線はかすかに騒めき湾曲している唇だ

防波堤を渡り
砂浜へと呼吸を滑らせる
ヨットの帆は風に膨らみ
反転した星のように ....
空と海
誰かがひいたあの線の
手前で競い合っている

砂利道ばかりの
僕の田舎は
海がきれいで
何も無かった

今にも泣きだしそうな青ばかりと
僕を飲み込ん ....
回らない時計を目の前にして
君が暮れる
寒さを間違えるようにして
マフラーに埋もれて見えなくなる
薄い窓に耳を寄せれば
世界はこんなにもくっきりと


くれる
途方に
あるいは
 ....
ペテルギウスが
燃えて寒く震える
凍り付いた瞳の結晶の奥で

星が流れたとき
湖に波紋
魚も鳥になる夢を
みるのだね

  手段や技術で語られるものは 
  やっぱりそれに規定され ....
地下鉄から生まれた人たちが
夜の寸前で吐き出されている
空へ続く四角い階段
斜めに染まる街の角度で
溶かされそうになっている

午後六時は動き出せない
指先も爪先も逃げるように
眠るに ....
鬼のいない鬼ごっこを
弟と久しぶりにした
記憶の中ではまだ
幼いはずだった足音が
いつの間にか大きくなっていて
少し誇らしげだった
何も追いかける必要など無かったのに
大勢の人の ....
鏡に映す)顔が白く仄めく
朝日の刻々と刻む音に
変容する影
どうしてか かなしくなる

私という生きものは、。
例えば(いけないかしら躍るように)、
昨日買った手鏡が、
私を映すという ....
遠くにいる人を想っている

列車は夜の手のひらをすべるように過ぎてゆく
舞い落ちる雪はその速度に蹴散らされて
散らされた後たいへん静かになり
静かに舞い落ちて
舞い落ちて
落ちて
落ち ....
ここは
いつも広くて
息が白くて
冷えてて
がらんとしていて
音は全て霞んだ帳の向こうから
聞こえて


私は
怒っていたし
恨んでいたし
頑張り過ぎてたし
叫びたかったのに ....
夜は閉まらないと思っていたのに
今日は 夜が閉まっている
道の片隅で耳を澄ましても
夜が 聞こえない
夜なんて初めから無かったのかも知れない
夜なんて無い
そんなことを言ってる間に
本当 ....
ハッピーエンドから
はじまる ほんとうの物語
それからそれから どうしたの
うれしいときに いやというほど泣いて
かなしいときは ふつうに笑っていたさ
小指が曲がらなくて
指輪がはまらない
意図しない動きから海中を流れるくらげまで
水面に浮かぶポリ袋が
月明かりを反射した

まぶしいとは言えないまでも
指輪を包むには充分すぎました
輝 ....
いま この傾いた陽の中で起こる
出来事を讃えよ
祈りは虚しく 鳥撃ち落し
霜の降下は 胸患いの効果を現す
空にかかる花は 萎れ 枯れ果て
この寒気にふさわしい   闇が
笑いを噛み殺して  ....
ささやかに
くりひろげられる祝宴
ノートブックの
きれはしの中の



外側の
銀世界
にはほど遠い
ところどころに煙った雪



落ちてく
地下茎すらとどかないどこか
 ....
空は啼いているのだろう
風は狂いはじめている

雪の華はその美形を
とどめることも叶わずに
ただ白い塊と成り果てる

清き水の流れさえも
怒涛に変えて


白鳥は真白の吹雪に ....
望月 ゆきさんの自由詩おすすめリスト(2609)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
リモネン、セプテンバー- たもつ自由詩11*05-12-31
loop- 霜天自由詩305-12-31
窓辺で- 落合朱美自由詩15*05-12-29
冬の円盤- たもつ自由詩1305-12-29
ウインカー、揺れる方へ- 霜天自由詩805-12-29
生き死にの音のうた- 第2の地 ...自由詩1105-12-28
蒼白の天使- 佐々宝砂自由詩9*05-12-28
和泉_誠- 便乗鴎自由詩6*05-12-28
深雪の旅路- たりぽん ...自由詩705-12-27
thanks- 霜天自由詩905-12-27
Star- umineko自由詩8*05-12-25
未明の鳥- A道化自由詩1205-12-24
手紙- 窪ワタル自由詩4*05-12-24
若葉の行方- 千月 話 ...自由詩13*05-12-24
- たもつ自由詩305-12-23
ゴースト(ghost)- こしごえ自由詩14*05-12-23
- 自由詩705-12-23
君が暮れる- 霜天自由詩805-12-22
ペテルギウスの夜- たりぽん ...自由詩505-12-21
夕波- 霜天自由詩805-12-20
- たもつ自由詩1105-12-19
顔の調べ- こしごえ自由詩17*05-12-19
遠くにいる- ふるる自由詩37*05-12-18
ゆきしろ- とうどう ...自由詩17*05-12-14
夜は閉まらない- 第2の地 ...自由詩505-12-12
そろもん(続編の話)- みつべえ自由詩805-12-12
冬に海を眺めた辺り- 加藤泰清自由詩8*05-12-11
真冬の惨事- 岡部淳太 ...自由詩10*05-12-11
落ちてく- フユナ自由詩505-12-11
凍れる河- 落合朱美自由詩15*05-12-11

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