すべてのおすすめ
                       きゃらめる 10


  あめ

  1

ひとつぶの
しずくは
すなにとけて
あとかたもなく
きえてしまう
かぞえきれない
 ....
 「チャンスはいつも平等に」

 急行の止まらない駅でチャーリーはいつもつぶやく
 いくつもの携帯電話の着信音が鳴り響く遺失物届所には、
 いつまでも使われない傘と
 これからも役に立た ....
桜の花びらの

ひとつひとつに

名前をつけて

しばらく会っていない

もしかしたらもう会えない人達を

眺めていたら

君を思い出せないうちに

最後の一枚が散った
 ....
激しい雨の中

坂道で倒れた俺は

服も手も泥だらけで

顔は擦り傷ができていた

傘を

放り投げて

俺を助け起こしてくれた

あなたは

天使でも女神でもなく
 ....
綺麗に半分になった月を見た
見上げながら彼にメールを打った

「半月が綺麗、
 まっぷたつ、って感じ」

暫くして彼から返信

『その半分ね
 食べちゃった♪
 ホットケーキの味だ ....
アスファルトを割って
小さな花は咲きました
私は花の名前を知りません

花も私の名前を知りません
花は花の名前を知りませんし
スナック「花」のママを知りません
そうして花は咲きました ....
★ ライオン砂漠

   あまりの暑さにたてがみを
   くるりと脱いでネコになる
   そりゃないぜライオン君

  

★ iシシャモ(しかも子持ち)

   スケルトンな
 ....
一本
二本
三本

指が沈んでる

あなたに触れようとしたら
全部
落ちてしまった

水槽で泳ぐ
さみしそうな指に
ゆらゆらと
水草がからみつく

しょうがないので
エ ....
14:34発

皐月のシャツ着た
ゆふいんの森5号
水平線を描く
電線を
斜め下から
追ってゆく
風景も
ゆったりと
融けて
車窓の後ろへと
帯びてゆく

電車の中は
か ....
さいきんなぁんもかんもわすれていきよるち
おかあちゃんがいいよった
なーなー、おかあちゃん
ぼくんことも
いつかはわすれてしまうん?

こーえん
ゆうやけこやけのあかとんぼ
うしろのし ....
種のようなものを拾った
地面に埋めて水をやった
芽のようなものが出て
葉のようなものになって
つぼみのようなものがついて
花のようなものが咲いた
僕のような人がそれを見ている
何か言 ....
みんながちゃんと
よけて歩くような穴に
簡単に
落ちてしまう

気をつけて
歩いているはずなのに
でも
やはり
落ちてしまう

穴の中で
「ここはどこだろう」
「暖かいか」
 ....
沈黙の雪をふみしめて
おしゃべりな日々をあるこう
ポケットにしまった色んなかたちを
そのときどきで見せてあげる
ぽんと弾けた、
紙ふぶきをのっけた空の向こうで
いまごろ君は泣いているかな
 ....
ああ今日も夜がふけていくよ
風がびょうびょう吹いて
トタン屋根に映る雲がごうごう流れて
乗りそこなった月の船は地平線の向こうです

星のない空は
なんだかとっても寂しくって
電信柱を伝わ ....
傾きかけた夕日に
静かに染められていく放課後の教室
たわむれあそぶ影法師たち
その風景からひとりひとりを
輪郭にそって丁寧にきりとり
ノートに貼り付けていく

ふるえる手で
間隔が
 ....
僕はあなたのことは好きだけれど
他の最近出会った、誰のことも好きじゃない

僕が悪いとは思わないけれど
まわりの人間が悪いというわけではない
合わないだけ

本当に小さかった頃の僕は、
 ....
ビルの非常階段の裏に

人影がみえた

また

ぶっそうなことかと見ると

青い瞳の

美しいサイボーグが

瞬きもせず

捨てられていた

俺は

白いシーツを彼 ....
 生きて帰った者はいないと
 時折
 こころをよぎる声
 森はしずか

 ずいぶん昔に
 からまった命綱
 捨てられないねと
 君が笑う

 さざめく木の葉のすき間から
 漏れ落 ....
頭に小さな針で穴をあけると
容易くゼリー状の意識が入りこむ
意味を下さいって
当たり前の様に垂れ流される
ネオンサインの空



夜をごまかすのは
眠りたくないからじゃなく
オルゴ ....
あした
また あした

雲 流れて
あの空は春の中
風 流れて
波立つ 森の音

風はあるけど
帆をたたもう
船出の朝は
まだ遠い

あした
また あした
そら 一番星
はるか
遠くから落ちてくる
手袋の記憶を
あなたが
持っていたとしても

それは
あなたの
責任では
ありません

あなたが
ベルギー産の
山羊の肉をとてもとても
好きだっ ....
いつか いつか
笑えたらね
そんな頃に会いましょう

穏やかに 穏やかに
春は何度でも巡ってくるから
いつかゆっくり背伸びができたら


乗り越えるものが大きいので 今は
続いてる ....
ジャブジャブ歩いていける
砂浜から続く海
うすい砂色の皿に
浅い海の色のスープをそそぐ
(鶴は飲めない狐のスープ)

ふかい空から
ひたむきに
飛び込む姿勢で
(ウミネコの視線で)
 ....
輪郭の街が
徐々に織りをなし
時計はだらりと腕をさげ
ほぅい ほぅい と歌う
海にでると
肌がちりちりと
焼ける心地よさが
足跡にたまって
潮に吹かれた
8mmフィルムが
からくり ....
 結局のところ
 何もわかってないのかも
 ねえ
 さいごのさいご
 くるりと振り向いて
 ふたりの夜も
 ふざけたキスも
 ぜんぶぜんぶ
 うそぴょん、って
 そう言って君が笑った ....
フセイン、昨晩おまえの夢を見た
おまえは壇上から民衆に向かって演説をしていた
それはおまえの国の言葉なので俺には聴こえなかった
サダム・フセイン、俺がおまえの夢を見ているとき
おまえは俺の ....
冷ややかな朝に
渡る風の行方を見つめていると
どこかで古いレコードが回りだす
草原の朝もやの中から
湿った石の階段が現れる
五段ばかりで
他には何もないのだが
時を経て少し苔むしたまま
 ....
犬のプクは家族みんなの秘密を知っている

おとうさんが
おねえちゃんのお弁当のおかずチーズインちくわを食べたのを
知っている

おかあさんが
足で襖を開けたのも
知っている

おね ....
1

正直、高校を卒業した時の成績はよくなかった
偏差値にして40前後
空を飛ぶ試験にうかるには絶望的な数字だった

なにしろそのころ
空を飛ぶための試験を通過するには
偏差値にして6 ....
(1)

僕は眩暈をおこし倒れゆく途中、眩暈の原因はこの部屋の絨毯の模様がどうにも見慣れない形に変わってしまったからだということに気づき、しばらく斜めになったまま考察を続けた。



(2 ....
望月 ゆきさんの自由詩おすすめリスト(2609)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
きゃらめる_10- アンテ自由詩604-5-1
チャーリー- たにがわ ...自由詩704-5-1
名前- AB(な ...自由詩404-4-30
☆119_ヤサシイ…ヒト- 貴水 水 ...自由詩3*04-4-30
消えた半分- vi自由詩3*04-4-30
小さな花- たもつ自由詩1404-4-30
けろっと(1)- umineko自由詩8*04-4-29
落ちる- チアーヌ自由詩11*04-4-28
14:34発- 湾鶴自由詩704-4-28
I'm_home- ワタナベ自由詩16*04-4-28
返事- たもつ自由詩1104-4-27
- チアーヌ自由詩5*04-4-27
デイズ- 船田 仰自由詩304-4-26
蛍石- ダーザイ ...自由詩13*04-4-26
卒業- ワタナベ自由詩8*04-4-26
無意識- 小太郎自由詩104-4-25
☆118_ウツクシキ…サイボーグ- 貴水 水 ...自由詩504-4-25
樹海- umineko自由詩504-4-25
歓楽街- からふ自由詩1604-4-24
また_あした- 春日野佐 ...自由詩4*04-4-24
返信- 青色銀河 ...自由詩604-4-23
春永に- 霜天自由詩404-4-23
浅い海の色- まんぼう自由詩6*04-4-23
潮風- 湾鶴自由詩804-4-23
うそぴょん- umineko自由詩104-4-22
夢(サダム・フセインの)- たもつ自由詩1404-4-22
階段- 岡村明子自由詩904-4-22
プク- いちおか ...自由詩2*04-4-20
自由をめぐる空想- ワタナベ自由詩17*04-4-20
おはなし_1〜50- Monk自由詩53*04-4-20

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87