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勝ち目の無い夜を手に
牛乳ばかり飲んでいたら
壊れていくお腹の夢を見て
コーヒーと蜂蜜を加え
一本の旗を立てる
そんな朝を
僕たちは
こんにちは と
差し出された名刺には
箱庭とだけ書いてあった
鞄の中から取り出した
石に草木に川に橋、
さらには水車小屋までも
あれやこれや説明しながら
砂を敷き詰めた顔面に
....
ビルの屋上は暗転し
赤く染まり出すスクリーン
ゆっくりと見渡して
背から吹く風に
思い出す
ノイズ
右のまぶたに
ちいさな火傷跡
そっと触れて
聴こえるざわめ ....
カカシの頭の上で
いつも泣いていたカラスが
首をあげる
揺れる視線の先
輝く円盤の中に仲間を見つけ
嬉々として向かっていった
が
違ったのかもしれない
....
星に願いを載せようと
夜空を見上げ
待ち続ける
流れて
消えたものは
思い出す
最後の呼吸
は
吸っていた
良かった
まだ生きている
僕の猫しりませんか
行方不明です
指名手配にします
探してください
どこへいったのでしょう
わかりません
どうしていなくなったのでしょう
わかりません
僕が何かをしっていそうです
そ ....
神様、今日も平和な一日でした
と
嘘を付く
高架の上を幾つもの魂が
赤い光を灯らせて
帰るべき場所へ向う
高架の下では
ダンボールの中でちいさな魂が
仲間に入れてくれと
か細い声で歌い続ける
弱く
さらに ....
(一)
膨大な知識と情報のひとかけらを
カバンに入れる
新たな道が開けた瞬間である
(二)
ここにいない誰かへ
向けられた魂は
ここで ....
未来への道を歩いている
時々、過去へ向かって歩いてみるけれど
自転の速さに負けてしまう
何とか逆らってやりたいと立ち止まってみても
やっぱり未来へ進んでしまう
諦 ....