すべてのおすすめ
輝く街の灯りにジングルベルが鳴り響き
年の瀬に浮かれ始めている
煌びやかに飾り付けられた店先
どんな夢を売っているのだろう
人の波が溢れる
せわしなく行き交う人 ....
沈む夕日を掴まえた
バックミラーの
その中に
行き過ぎる車
飛び去る風景
僅かな空間の
時の流れの
ほんの一瞬
沈む夕陽を掴まえた
....
疲れた体たたき起こして電車に飛び乗る
行き先はどこ
夢の続きという駅があるなら降りてみたい
この線路の先に
未来があるのか
それとも・・・・
答えはこれか ....
待ち続ける
時も季節もなく
動かず
想わず
通り過ぎる人
季節
時
わたしはここにいる
ここにいる
しかし止めることので ....
ひっそりと
ここで生きている
奥深い森の中
今
このときを
燃えるように
生きている
誰にも気づかせない
この想い
....
こころの深いところから
湧いてくる言葉を
拾い集め
並べてみる
いろんな顔の
わたしがいる
泣いていたり
笑っていたり
怒っていたり ....
輪郭のはっきりとしない夜景
光がぼやけて見えて
とても美しい
これは私の瞳にだけ映る世界
目が悪い
ただそれだけのことなのだけど
眼鏡越しに見える世界は
くっきりはっきり
....
あなたが好き
あなたが好き
なぜだか悔しいけど
あなたが好き
時々拗ねてみせれば
いたずらっぽく笑う
ばかだなって
追いかけるのなんか大嫌いなのに
気づくと
いつ ....
ふと見上げたら飛行機雲
白い線がまっすぐと伸びていく
空はこんなにも大きい
そして
ひとは
ちっぽけだ
泣いたり
笑ったり
大忙し
....
ためいきで綴る日記のかたすみに
月明かりが影を落とす
灯りの輪の中には入れない
淋しがり屋の文字だけが
影をつたって降りてくる
ほら木の上ではアホウドリが
孤独なものだけへのレクイ ....
独り言
つぶやく
誰も聞く人の無い部屋で
頷いているのは
時計の音
お湯の沸く音
窓の外の車の音
明日も
あさっても
その次も
麻痺した言葉は流れ続ける
さらさらと
....
ねえあなた
ちかごろ遠い空ばかり見てる
何か探しているのかな
ねえあなた
ちかごろ言葉を忘れてるみたい
おはようとおやすみしか聞いてない
互いの瞳を覗き込んで
熱心に夢を語ったあ ....
背中にまわした手のぬくもり
今だけのものだからいとおしい
海に浮かび上がる蜃気楼の街
知らない国の影
手を伸ばせば届くほどに近く
はっきりと
真昼の夢
甘い吐息
目を開けれ ....
蜃気楼の街が消えていく
あんなにはっきりと浮かび上がっているのに
静かに静かに消えていく
まるで霧が晴れるように
夢を見ているのかもしれないと
君が言った
消え入るような小さな声で
....
騒々しいはずの時間が
雨の中に吸い込まれ
人の声も
車の音も
今はただサイレント
季節が変わり
華やいだこころも
灰色の雲のした
昨日のほてりを内に秘めて
今はそっとサイレント
....
悩ましげな風が吹くから
北へ歩いて行こう
暖かい空気は居心地が悪すぎる
一人じゃ何をやってもつまらない
まぶしい笑顔が街に溢れているから
地下に潜ろう
眩しくて目が開けられない
目が ....
花が散り
まぶしいほどの若葉
風にゆられ
さわさわと
通り過ぎてしまった春に
夏の到来を思わせるような
強い日差し
ここにきて何度目の春だろう
通り過ぎていった思い出と
かな ....
初めから
人の身体には翼なんかなかったんだ
無い物を望んで
無理に手に入れたから
今
壊れた
もう
飛び続けることは
不可能
落ちる
落ちる
地面がもうあんなに近 ....
限りある人生だからいとおしい
限りある命だからいとおしい
ひらひらと舞い落ちる桜に
くちづけして
我が人生を祝ってあげよう
精一杯生きたと
褒めてあげよう
桜の季節に生まれたから ....
愛しい人を抱くように
あなたをそっと包みたい
愛しい人を呼ぶように
あなたの名前を呼んでみたい
遠い夢
叶わぬ夢
天と地ほどに
離れてしまったわたしには
きっと笑っているだろう ....
はらはらはらりと
風花が舞う
あなたの肩にひとひら
わたしの髪にひとひら
振り返らないと誓った道を
あなたに連れられ歩く
儚い夢を追いかけ
風花の中を歩く
夢見るように ....
眠りから覚めたばかりの目で
カーテン越しの空を見つめる
青空も
太陽も
何だか他人の顔で
戦線離脱したあの日から
自分の未来は
カーテン越しの光のようだと
溜息ひとつ
煙草の煙く ....
うそつき
うそつきと囁きながら
言葉が逃げてゆく
夜と朝の狭間で身悶えする
眠れぬ夜に熱るこころで
言葉が逃げてゆく
うそつきはだあれ
うそをついているのはだあれ
みんなほ ....
夜の街を回送電車が走る
まぶしいほどの明かりを点けて
中には誰も乗っていない
中には誰も乗っていない
遮断機の内側を
回送電車が走り抜ける
ごうごうと音をたてて
中には誰も乗っていな ....
音の波
音の波
かきわけて
想いの波
想いの波
ひろがる
深いところから
わきあがり
目の前にひろがる
流れるようなリズムに合わせ
言葉にならない想いが
ふくらみ
....
君はいつだって春風のよう
ふわっと頬を撫でて
振り向けば消えてしまう
この両手に掴まえようと
もがいてみるけど
ほら
もう違うところを渡ってゆく
春風に涙は似合わない
いつも笑 ....
引き潮が引くように
満ち潮が満ちるように
繰り返される
繰り返される
喜びも
哀しみも
日が昇る
夜が明ける
輝きだす家々、草木
眠い目をこすりながら
時計を見て飛び出 ....
そこに明かりが見えたから
見えたような気がしたから
確かめたくて
その灯りの下に広がる世界が
どんななのか
そこに何があるのか
知りたくて
走り続ける電車の窓から
飛び降りた
....