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授業を終わらせるチャイムが僕らに
仕舞い支度を促し、先生は
名残惜しそうに黒板の裾に触れて
開いた小さな穴へと3色の
チョークをぽとりぽとりと落とす

号令にやる気なく起立する僕らは
椅 ....
雨滝に続く道は
聖堂のように光がそそいでいます
昼下がり、ステンドグラスの森が
橋に季節の色を映して
敷き詰められた落葉の絨毯は
通り雨の跡のように
濡れていてるのです
長い階段を下りて ....
さびしいなら
なでてあげましょう

つらいなら
だきしめましょう

ふきげんなら
そっとしてといて

きげんがよくなるのを
まちましょう

きみの「しっぽ」は、いちにちじゅう
 ....
 
僕らは
指定席とよばれる
ひとりずつ与えられた席にすわって
ときには時速三百キロメートルを超える
レースドライバーのように
ふと孤独の恐怖に気づいたかと思えば
またすぐに慣れてしまっ ....
何億光年もむこうのほうの
小さな星がたたく鍵盤の
黒いところに光が集まって
猫みたいな声をあげて
女の子がひとり生まれる



ちいさなはこに落っこちた
なつかしい湖の色 ....
            081111

古い狸を
投げ飛ばす
飛ばす傍から
バッタが跳ねる
トノサマバッタを追いかける
お腹を空かしたカマキリと
声色を無くしたキリギリス

投げ飛 ....
不況と恐慌の違いについて

勉強熱心な小説家ごときが

したりがおでしゃべんなよ

台風を語るなら

そこまで来いよ

台風を待ってはないけど備えてる

そんな感じだから

 ....
とある快晴の昼下がり
異常乾燥のせいでもないが
うたた寝していた青い駱駝は
うっかり空から剥がれ落ちた

ここは都会のど真ん中
駱駝が降ってきたと大騒ぎ
けれども青臭いだけの駱駝
 ....
 
その噴水のある公園に
二十五になったばかりの
僕がいる

もしまだそこにいたならば
連れてきてほしい

そこにいてかまわないと
前置きしてから
やさしい声で伝えてほしい

 ....
ポタージュが冷めるのを待てず
やけどする舌
冷たい朝に

湯気の向こうで
陽の光が磨りガラスにはじく
無邪気なほどきらきらと

関東地方の今朝は今年一番の冷え込み
半袖のニットを着た ....
++朝が無い++

  こころ風向きひとつ
  仕合わせも
  不仕合せも
  慈しみも
  憎しみも
  人は作り出して
  残酷すぎる現実さえ
  作り出して

  どんな人 ....
{引用=
あかもん行きーー 
 この電車は赤門行きです。ご乗車の方はお急ぎくださいーー}
がっちゃん と音を立てて路面電車が動き始めた。 
「あぁ、間に合った。車掌さんごめんなさいね。」
「 ....
 冴えわたるのが空なら
 曇り濁るのは僕の心

 色めく街路樹をくぐり囁き合いながら
 温まるのが恋人同士なら
 寂れた時代遅れの廃屋に
 うち捨てられた萎れた花は僕の心

 幸せを競 ....
 ねえ 

 ちょうちょあそび、しよう、ひそひそと。


 おわったら、ぜんぶ、けすの。


 おもいでにしか、のこさない の。



 おもいでは

 すきとおって ....
 冴えわたるのが空なら
 曇り濁るのは僕の心

 色めく街路樹をくぐり囁き合いながら
 温まるのが恋人同士なら
 寂れた時代遅れの廃屋に
 うち捨てられた萎れた花は僕の心

 幸せを競 ....
風邪が流行ってきたので 
今日もデイサービスにやってくる 
お婆ちゃん達が
がららららっ てうがいできるよう 

蛇口から水を流して 
大きい容器に水を入れる 

からっぽの空洞を  ....
雨露のメロディー悲しげに
しっとり堕ちて
耳の奥 鼓膜に触れてこだまする

深く息を吸い込んだら そのまま
静かに呼吸を止めて
僕は瞼を閉じる
ひと息の自由を手に入れて
都合のいい夢を ....
孤独は ビタミン
孤独は 存在
孤独は 原子核

私の小さなマイナスを あなたの周りへと投げる
電子のひと粒で

私たちはつながっている
ように見える

私たちは触れあっている
 ....
身のまわりの色彩が不思議と淡くなる夜
胸のうちに浮かぶ
いくつかの
花の名

鍵盤をやわらかに歌わせる指たちの幻

夢のうちを
あるいは予感のうちを
あえかにかすめていった 星のよう ....
ごめんな
ごめんな
痛かったやろ


ちゃうねん、お母さん
おんぶしたろって思っただけねん
だって、まだちっちゃいから
車が多いとこは危ないかな思ってん


道路の真ん中で
落 ....
組織に属しているという実感が、
私の心臓に鋼鉄の壁を作り上げる。
その壁よりさらに強固な壁を持つ
巨大な鉄の箱のなか、
ひとたらしのとまどいもないまま、
私は突き進む。
強大なベルトコンベ ....
お風呂さん、ありがとう
今日もあなたに浸かることができて幸せです
あなたの清らかさとあたたかさが
今、とても尊いものに思えます
わたしは寒いのに裸になりたい
裸になりたいのにあたたまりたい
 ....
歩き出すことを知りました
ひた、
ひたり。
らしさをどこかに求めて
あまやどりをしました
ぽたり
いつしか涙も流しました
そうしてぎこちなく
笑ってしまうの、
わたし
ことばに詰ま ....
示準化石は
何かが棲んでいた証拠でもいいので
20世紀の示準化石としては将来
コンクリートやアスファルトが役立てられることでしょう

ひとかけらずつの翡翠や
黒曜石の鏃が時折ひどく美しいよ ....
 
つめたく湿った朝
目がさめると
屋根から鳥の足音が聞こえる

降り立って
昨夜の戦況を
せわしなく伝えていた
兵士の声は力尽き
衛生兵の途方に暮れた
足音が聞こえる

数匹 ....
静かで暗い森の中
鳥の羽音が不気味に響いて
あたしは足を止める
足を止めると今度は
茂みの方で小動物がうごめく気配
あたしの体は硬直して
動けなくなる

ここは迷いの森
迷える人間の ....
雨雲がはびこった空へ
僕のねずみ色の狡さが
こっそり飛び去っていくのを
ぼんやり見落としながら
また天気予報がはずれたと
君は唇をとがらせた

ガジュマルの葉っぱに
君の赤毛のした ....
{画像=080907104708.jpg}

神社の縁の下は雨宿りの場所で
みんなの隠れ場所だ
賽銭箱の階段の脇から入って
宝物を蜘蛛の巣の奥に隠した
捨て犬も捨て猫も一緒に連れ込んだ
 ....
人形町でもなく

箱崎でもなく

水天宮のジョナサンにいる

そんな夜のカフェテラス

幸せはどこにあれ

哀しみはそこにあれ

あしたのどこそこで見つけたのさ

人形町で ....
夕焼けは音を消させたみたい。
ついで、砂場のスコップも、ブランコの揺れも。
寂しいなら帰ればいいのに。


雲を眺めてるんだ
オレンジっていう色らしい
いつかのやさしい声はもうきこえな ....
kauzakさんの自由詩おすすめリスト(3315)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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迷彩- nonya自由詩8*08-11-8
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水天宮のジョナサン- 吉岡ペペ ...自由詩308-11-7
_- ニルギリ自由詩408-11-7

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