すべてのおすすめ
窓ガラスで漂白 されていない
光を鼻の頭 受け止めながら

コインランドリーの角 右に曲る
山田さんちの昼御飯 きつねうどん

網戸で裏ごし されていない
風を耳の後ろ 感じながら
 ....
誰もいない静かな部屋で 
時折鏡を、覗いてみる。  

目はふたつ 
鼻はひとつに  
口ひとつ 

奇跡を行うこともなく 
些細な魔法もわからずに 

背伸びをするわけでなく 
 ....
世界のすべては 
すでに 
あなたの内に在り 

日本の何処かで 
今日生を受けた赤子の産声も 
火葬場で燃えて遺骨になった 
老婆の{ルビ御霊=みたま}も 

すべては 
私の内 ....
 
 
健康診断の結果
肺に小さな影がありますと書かれていた
早く再検査に行きたかったけど
仕事も忙しくて
時々そのことを思い出しては忘れ
思い出すと泣きたくなる夜もあった
実際泣いた ....
水族館で
深海コーナー
ダイオウグソクムシ水槽の前で
しゃがみこんで
ひらひら

なんとまぁ
水族館のスタッフは
餌付けに成功したらしく
(それまで何食べてたんだ?)
最近では
 ....
                  090326


80点の出来だけど
盛り上がったから
良かったね
皮肉な笑みを浮かべて
蝶々は海を渡る
風が吹くから
大丈夫かなと思ったが
そ ....
 
 
トランプ遊びしてる
息子とカルタで

きっと何か間違えてる
けれどもそれは
それで楽しい

ためしに
どっちが勝ってるの?
と息子に尋ねると
嬉しい
とだけ答える
 ....
 

目の見えない猫に
少年が絵本を
読み聞かせている

まだ字はわからないけれど
絵から想像した言葉で
ただたどしく
読み聞かせている
 
猫は黙って
耳を傾けている
少年 ....
二十六だった

そういえば

こんな季節、三月も終わりの頃

夕暮れの商店街を歩いていた

腹立たしいことがあって

その日は早くに職場を離れた

そんな時間帯の

光にい ....
春の列車が
終着駅についたので
降ります

列車はまた
新たな終着駅へと
折り返していきます

ありがとう
ここから先は
歩いていきますから

レールの上
とやらが嫌になった ....
紡いでいく
で、あろう/はずの
ことば
と呼ばれたものは
意識、という
こころのざるで
ふるわれたのち

いつも
肝心なところだけを

失ってしまう


 ....
{引用=時折胸を締め付ける、
この糸はなんだろう。
どこからきて、いつ消えるの?
いろんな色、ぐるぐる巻きになって
ぼくは赤なんて
信じちゃいないよ。
ただ、いろんな人がいて
 ....
 
 
湯舟に浸かると
そこは港
ゆっくり岸を離れてゆく

目を瞑れば見えてくる
この世にひとつだけの海を
満天の星々を頼りに
湯舟はどこまでも行く

扉が開く音がして
お風呂 ....
たくさん
たくさんたくさん
たくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさん
の、はな

*

汚れた雑巾で机を拭きながら
それでも掃除をしてるつも ....
夜にこてんと横になったときの
すべり台の温かさを知っています
昼にそんなことしてると
子どもが降って来ますからね

そこかしこのベンチは
どれもこれもなんだかんだされてしまっていて
星や ....
宅配便の到着を知らせる呼び鈴に立ち上がると
私の下半身を跨ぐように放屁ひとつ
あけすけな音と不摂生な臭さにパタパタと手にした雑誌で扇ぎながらも
これが夫婦ってことなのかと改めて考え直すまでも無く ....
桜咲く

胸痛くなる

木蓮がそれを告げる

傷つく準備かたくする

君と再会してしまえば


宇宙の碧まで連れてゆかれる

暗闇のような碧まで

堕ちてゆくように舞い上 ....
上手ね
ほらできた
よしよし
いい子だ

君ならできる
こっちは忙しいから
あっちで遊びましょう
これはねーこうやるんだよ

ありがとう
すばらしい
バツはクスグリ
愛情たっ ....
 
 
玉葱のにおいがしている
玉葱が匂いになって
何かしている

夏祭り
まだ日は高く
午前中のうちに宿題を終えた
小学生たちが集い
がまん大会に参加する
冷水が満たされた青い ....
胸の中 封じ込めてきたのはね
捨ててしまいたくない思い出だとか
忘れたくない温もりだとか
触れれば消えてしまいそうなものばかり

口の中 封じ込めてきたのはね
あの日言えなかった台詞だとか ....
何度も修理して
乗ってきた自転車の
寿命がきた

鍵付きで放置しても
無くならないほど
錆びた車輪

届いた新しい自転車は
ピカピカと輝きを放ち
眩しくて目が痛い

古い自転車 ....
チェーン店のカレー屋で 
「グランドマザーカレー」
を食べていた 

自動ドアが開き 
ヘルパーさんに手を引かれた 
お婆さんが店に入り 
隣の席にゆっくり  
腰を下ろした 

 ....
闇の東が
ほの白く潤んで
密やかな色と匂いが
滲み出す頃

花は
膨らみ過ぎる喜びに
身悶えしながら
目覚め

人は
濁った夢の浅瀬を
溺れながら
まどろむ

やがて ....
 
 
夜が青く明けてゆく頃
除雪車の音が聞こえている
ひとつの戦争のように
降り積もる雪を魂に置き換えて
作業は続く

まどろむ真冬の月の目は
わたしたちと同じ
出来事だけを音で ....
カルピスの底みたいな白濁色に
おぼれてしまう人を笑うことなど出来ない


明かりがいつも灯っているわけではなく
でも闇ばかりというわけでもない
はっきりしない色に囲まれて
遮られた視界を ....
氾濫する
春の本流を立ち泳ぐ
辺りには甘い毒素が満ちていて
脳から先に侵されてゆく

あらゆる感情の結び目は解けて
それがいいことなのか
悪いことなのか
判断さえおぼつかないまま
い ....
祭壇の遺影の陰で
その人がまんじゅうを食べている
もぐもぐ
甘いものは好きじゃなかったんだけど
ずっと食べていなかったからねと
老いた未亡人の言葉が涙を誘う
導師の読経は熱を帯び
喪主の ....
 
キリンのように
長い首だったので
保育園の先生を
キリン先生と呼んでいた

心の中でも同じように
お友だちはみな
そう思っていたらしくて

ある日お友だちの誰かが
キリン先生 ....
朝 目覚めると
夫が洗濯物を干していた
私がやる
と言うと
風邪は大丈夫かと
言葉尻苛立ち気味に訊く
熱がないから私がやる
と言うと
干すのを止めて
自分の煎れたコーヒーを
うまい ....
通り過ぎるだけの存在の
あなたはいつも横顔
視線を見られる心配はないけれど
ノートの落書き
横顔ばかりが上手くなる
消しゴムで消すことができず
消しゴムを乗せてとっさに隠す
春に眠れ ....
kauzakさんの自由詩おすすめリスト(3315)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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桜咲く- 吉岡ペペ ...自由詩609-3-23
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吐息- 1486 106自由詩4*09-3-22
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けもん- 蒼木りん自由詩209-3-19
春の似顔絵- RT自由詩509-3-19

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