すべてのおすすめ
ここに一脚の椅子があって

それは懐かしいにおいのする木製の小さな椅子
小学校の教室にあるような椅子
揺らすとかたかた音がした

そんな椅子にあなたは腰かけている
手には一冊の詩集
マ ....
「無」


カラカラの大人を脱いだらギリギリの元気

ギリギリの元気を脱いだらテラテラの苦笑

テラテラの苦笑を脱いだらシワシワの孤独

シワシワの孤独を脱いだら なんにも無い
 ....
すれちがう人の香水の匂いが

鼻にまだ残っている

僕が貴方を思っていることを

手渡しで渡してもいいですか?

今はまだ分からないけれど

いつかは答えが見つかると信じているよ
 ....
平日の真昼間からチューハイ片手に地元を闊歩すれば
ご近所さんの白い白い眼差しを否が応でも全身に浴びる
それでも歩いてしまうのは
世界の秘密が知りたいから

ふらふらと歩く私を叱責するものはも ....
携帯の光に
照らされた
待ち人の
横顔のシルエット
夕暮れの
ショーウィンドゥに
行き交う
幾多の
「わたし」の時間が
明滅するネオンに
滲んでいる
そんなに難しい事でもないんよ
例えば林檎
本当は色がない
ある波長の光を反射して
目が勝手に赤と見るんだ
色彩学な友人がそう言う
私はただうんうんと頷く

そんなに難しい事でもないんよ ....
秋の朝

濃い黄いろい道を

ゴルフ場へと向かう

きょうは暑くなりそうだ


秋の夕

青くて灰いろの道

ゴルフ場を後にする

つった足でアクセル踏む


僕は ....
指の先までウォーターベッド
赤ん坊はたぷたぷとした混沌だが
お母さんがいるからだいじょうぶ
  ここにいる、
  ないている、
お母さんは駆けてきて
果実グミのような鼻を口で覆って
ちゅ ....
 
 
命がひとつあった
命なんていらないと
思ったときもあった

命がふたつあった
どちらかの命が
残ればいいと
思った恋もあった

命がみっつになった
みっつすべて
残ら ....
 私はたくさんのものに恵まれている
 収入は同年代の女性の3倍
 たまたま入った会社でも使えると思われている
 恋愛には事欠かず
 一生大切にする左手のリングも手に入れた。

 そういう女 ....
まいにち 階段の数をかぞえる
それが 母の日課だった
増えたり減ったりするので とても疲れる
と母はぼやく
階段のある家には 住みたくないと言った
階段がなくなったら ぼくの駅がなくなってし ....
あまくなった
熟れた私は
のばしかけの髪を
洗う。

したたる
雫をなめてみて。
りんごの
香りがするよ。

モーツァルトを聴いて育ったりんご
のように
あまい
からだ。
 ....
季節外れの神社に
十歳の僕と親父が歩いてゆく
親父は何もしゃべらない
僕も黙ってついて行く
参道の階段には銀杏の葉
黄色い黄色い石の道
段々を上って一息入れる
親父の肺は一つしかない。
 ....
おーい、と言った
おーい、と返ってきた


そっちはどんなあんばいですかあ、
と聞いたら
そっちはどんなあんばいだあ、
と聞かれた


それじゃ、意味ないです
お義父さん ....

私の本当の名前はスマコというらしいです
だけど父も母も兄弟もみんなスマと呼ぶので
いつの間にか私はスマになってしまいました
ときどき本当の名前について考えます
コというのはどういう漢字な ....
(その悲劇は約ひと月前・・・
 マイクの電地を交換しようと思い 
 なぜかマイクの頭をこじ開けた時、
 配線をぶっちぎった事から始まったのであ〜る) 


お年寄りのゲームの司会で 
お ....
朝起きて具合が悪いといったら
「休みなさい」
と母がいう
ぼくよりいつも遅く出かける父は
今日は会社に行ってすでにいない

うまくいった
とぼくはおもった
普段なら熱をはかられて
「 ....
どこかの国の学者さんが
音符の組み合わせを計算して
私達があといくつ
歌を作れるのか発表した

なるほど
人類はそうやって
段々と終わっていくのか

新しい歌の生まれぬ世界で
人々 ....
飛翔する鳥は駝鳥を馬鹿にしていた。
飛べない鳥は鳥では無いという彼らの傲慢さ

飛翔する鳥は自由だという。
飛翔すること自体が美だと。
彼らは美を体現していると自ら誇る。
それを群れの中の ....
{引用=「それでも、こころの中のたいせつな部分に、美しい、青い麦の生えた
草原があって、その向こうには荒々しい崖と海も見えて、そこではわたしとあな
たは虫捕りあみやかごをもって、いまでもはしってい ....
白髪があったので
抜いてみると
耳の裏辺りから
ぷちっと音がして
なんだか少し
体が冷えたみたいだ
隙間風の
よく聞こえる耳になった



抜いた白髪が
白い糸みたいだったので ....
黄いろい光と影

田んぼ

新幹線でぶっ飛ばす

田んぼと田んぼの細道を

静かにまっすぐ銀の軽


その銀の軽が


ぼくに憑依してきた

軽の中では音楽が鳴っていた ....
何度目の朝なんだろう
僕はまた歩く


或る朝、僕は草原を歩いていた
太陽は今にも昇ろうと地平線の向こうに待ちかまえ
紺色の空は金色に染められた
僕は息をとめて歩いていた


或る朝、僕は雨の街を歩い ....
 
 
庭の外に
泣いている人がいる
君の友達だったかもしれない
それは秋の虫だ

りんりんと
しんしんと泣いている
まだ死にたくなかったのだろう
泣く声は、鳴く声になって
いと ....
ねじが切れると
メロディは
ゆっくり
終わりを
始める

それは
寂しいけれど
唐突ではないあたりが
優しくて
たぶん
わたしの一生も
こんなふうに
終わりを始めるの ....
雨が降ってきたので 
ビニール傘を開いたら 
突風が吹いて 
傘が捲り上がりそうなところで 
むむっと踏んばり、持ち直した。 

たとえ突風が吹こうとも 
傘の柄をがしっと持って 
自 ....
泡粒の数だけ思い出があり
からからからと音がする


競走はいつでもいちばん最後
ひとあし遅れて着いた小さな菓子屋で
真っ先に選ぶのは瓶入りのラムネ


にじみだす汗を乱暴にぬぐい
 ....
泣いて明かした朝の
空の青になりたい
仮染めの色が水に溶けるように
澄みきって 広がってゆきたい

ひとそろいの翅を持っていたら
昇ろう
たとえ彷徨いながらでも
空とひとつになれるとこ ....
きみの言葉
岸辺の水草
抱き合った夜のまるい小石
わたしの言葉
艶やかな泥
探り合った分だけ{ルビ嵩=かさ}んだ枯れ草

ひとつずつ拾い集めて
一年間を歩いていく
ほら、
晴れだと ....
相田みつをの書に素直になれない
そんなもんじゃないと反発してしまう
宮本輝の登場人物のセリフに素直になれない
そんなもんじゃないと反発してしまう

そんなもんじゃない
ならどんなもんなのか ....
kauzakさんの自由詩おすすめリスト(3315)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ラヴなひと- 恋月 ぴ ...自由詩34*09-9-8
四行詩四態_<7>- nonya自由詩9*09-9-8
出ることのない街- こめ自由詩909-9-8
ハタチ女の憂鬱- ゆるこ自由詩8*09-9-7
ネオン- フクスケ自由詩109-9-7
無学の飛翔- テシノ自由詩4*09-9-7
透明な人影- 吉岡ペペ ...自由詩509-9-6
わたしたちのsaga- 伊月りさ自由詩5*09-9-5
みっつ- 小川 葉自由詩809-9-5
自戒- 伊那 果自由詩409-9-5
階段- yo-yo自由詩10*09-9-4
りんご飴- とうどう ...自由詩15*09-9-4
代々木八幡- ……とあ ...自由詩17*09-9-4
かべ- 小原あき自由詩12*09-9-3
或る少女の生涯について- 吉田ぐん ...自由詩2609-9-3
マイク事件_ーはっとりんの反省文ー_- 服部 剛自由詩4*09-9-3
長い休み- 殿岡秀秋自由詩1209-9-2
みんなのうた- テシノ自由詩4*09-9-2
駝鳥と鳥ー突然群れから離れた君へ-- ……とあ ...自由詩10*09-9-2
----------------------- 渡邉建志自由詩509-9-2
白髪- 小原あき自由詩6*09-9-1
田舎道- 吉岡ペペ ...自由詩5*09-9-1
- kawa自由詩209-9-1
秋の虫- 小川 葉自由詩509-9-1
オルゴール- 千波 一 ...自由詩7*09-8-31
傘をひらく_- 服部 剛自由詩3*09-8-31
ラムネ- あ。自由詩13*09-8-31
青色——露草- 照留 セ ...自由詩4*09-8-31
- 伊月りさ自由詩7*09-8-31
素直になれない- 吉岡ペペ ...自由詩509-8-30

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111