すべてのおすすめ
朝、晴れた日に空き缶を洗っていると
庭に群生する雑草の命の横溢に圧倒され
水遊びをしながら裸で駆け巡る稚児たちの嬌声に
私の心も浮き立ち
自らの空白を忘れてしまう

先程まで生きていた彼ら ....
久しぶりの天気に気がいってて

あたし首筋に塗るのを忘れた

プラタナスの木陰をえらんで歩いた

もうあきらめながら一日を過ごした

一日にできることなんか知れている

十年かけて ....
私たちから見たら

虫はなにも考えていない

なにも、というのは

私たちの考えていることはなにも、ということだ

地球から見たら

私たちはなにも考えていない

なにも、とい ....
{引用=わかってる

魂を教えることはできない
そもそも
魂を教えることはしない

精神論で支えられる部分は
言葉から受ける印象ほど広くない

それでも
教えるというところに
ひ ....
たなごころに
すとんと収まるその笛は
尊い土の重さと
ほのかな内空の軽さを
同時に伝える

私は
澄んだ森の気配に
肺胞を湿らせ
惹きつけられるように
ほっこりとしたぬくもりに
 ....
 
 
手をつないで歩く君が
息子である前に
恋人のような気がしている

生まれた時に一目惚れして
キスしたり
抱っこしたり
一緒にお風呂入ったり
この頃は肩車がお気に入りの
恋 ....
                      090622



銀ヤンマを食べる
鬼ヤンマを睨む
怖い顔をした男が
車に跳ねられて
怪我をして
病院に運ばれた
怖いから
跳ねられ ....
曇り空のしたを歩いている

電車に乗っている

お客様に挨拶している

仲間にメールしている

六月の闇は深くなる

雨に濡れた髪はひじきになる

宇宙のからくりをふたつ考える ....
   人でなし

森が忙しく葉を揺らす
カッコウが巣の上で木々を見渡していた
小石のような小鳥の卵を
一つ二つと落としていくのだ


真ん中に一回り大きな卵を産むと
愛しむこともなく ....
うすい水の膜を通して
いちにちの過ぎるのを待つ
泳ぐに泳げない、
不器用な蜥蜴の成れの果ては
にんげんに良く似ているらしい


わたしは髪を切る
意地の悪い快感をもって
不運の絡 ....
 
 
並んで座っている父が
僕にもたれてくる
落っこっちゃう、と言って
体を預けてくる
床から目まで
わずか数十センチの高さが
怖くて仕方ないのだ
ねえ、お父さん
お母さんや僕の ....
僕が本を閉じたときに
誰かが新しい頁をめくるでしょう

僕がまぶたを伏せるときに
目覚める朝もあるでしょう

僕がこぶしを握るときに
手のひらを開いて母を求める
新しい命がきっとあるの ....
 
 
父さんと
子吉川で釣りをしていた
海の近くだったので
時々川が逆に流れていた
時間は正しく流れてるのに
潮が満ちると川だけが
昔へ還っていくようだった

父さんは
いつも ....
 
 
父のベッドのところまで
凪いだ海がきている
今日は蒸し暑い、と言って
父はむくんだ足を
海に浸して涼んでいる

僕は波打ち際で遊ぶ
水をばしゃばしゃとやって
必死になって遊 ....
雨がまっすぐ降っている

女がじぶんのために着飾っている

お金はひとをすこし幸福にしてくれる

お花が時空の先端で揺れている

あなたの風邪が治りかけている

生物も無生物も
 ....
そう君は
通り雨みたいなものだったんだ
たくさんの染みを僕につけて

そう君は
通り雨みたいなものだったんだ
いつかは去って染みは消えて


立ち尽くす僕を困らせて

乾いた心を ....
分かち合うことが

人と人との繋がりならば

いずれにせよその繋がりは

細い糸の様な物であろう

ヒステリックな世界の背景は

いつしかアメーバによって

浸食されていく
 ....
生きるほどに
すり減ってゆくとしても
僕は原石のままでありたい

たとえ自分の中に
トパアズやエメラルドみたいな
そんなきれいなものが隠れていても
僕は原石でありたい

たとえいびつ ....
まるくないから磨くのに

まるくないから悲しんで

磨かなければ磨かれない

あたりまえのことだから

ぼくは血肉で受け入れる


真夏日の夜風なびいてる

お店のひかりが道 ....
浮いた光は気まぐれに運ばれているのか
それとも決まった順路を漂っているのか
ただ、示されたとおりに視線を動かす

乾きから守ろうとする瞳は水の膜を張り
鮮明だったはずのものがぼんやりにじむ
 ....
草野球のグラウンドに照明が点る頃
まだ夕陽の漏れるまるい空に
すーっと二羽の鳥が舞いあがる
ただそれだけのことに見とれて
足を止めている 橋の上で

右手のバッグには夕飯の材料
左手のタ ....
見知らぬところで

ひとのこころは

てのひらを返したり

大人だからだまっていたり


六月が川面をぎらつかせている

ぼくは見つめている

なにかを吐き出したくなっている ....
 
 
つうきんちゅう
きれいなひとと
たくさんすれちがった

かえりみち
きれいなこいびとたちと
たくさんすれちがった

いちにちのうちに
こんなにたくさんの
こいがうまれて ....
紺碧の空はちぎれた

それが青い花になった

だからあなたは

空のしたの青しか信じなかった

あなたのそんなメルヘンを

まもりたいと思った

そう思った刹那から

痛み ....
 ナスがなった
 まだ小さい
 そっと撫でた
 冷たかった
 夏の音
 風が聞こえる
 雨は降る
 土は湿り 葉は大きく広がる

 ナスがなる
 まだ小さい
 重そうに 頭は ....
かげろうみたいに揺れていた
道端に咲く花の名前を知らなかった

うつむきながら歩くのは
暑いからではなくて
探しものをしているから

交差点で泣いている少女を見かけた
優しい言葉をかけ ....
ある赤ちゃんは公園で

暖かい風に吹かれながら

ベビーカーから見える青い空を見上げる

ある幼稚園児は

ジャングルジムのてっぺんから

人より少し高い所から

雲がゆっくり ....
白い壁に掛けられた 
金の額縁には 
名も知らぬ画家の描いた 
淡い水彩画の少女 

朝の光に透けながら 
すきま風に膨らむ
カーテンの窓辺に佇む
黒い瞳の少女 

日々多くの人と ....
 
 
バスをおりて
はしをあるいて
ははとわたる

なぜかは
おぼえてないけど
たしか
こうじかなにかだった

はしをわたると
またバスにのって
となりまちへいった

 ....
遠くから靴の音、口笛の音かもしれない

僕は歌うかもしれない
だれにも聞こえない、見えない歌を


詩はあまりに裸すぎて
隠さなきゃならない気持ち隠しきれなくて

ポストは赤くて僕は ....
kauzakさんの自由詩おすすめリスト(3315)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏の陰- within自由詩7*09-6-24
プラタナスの木陰- 吉岡ペペ ...自由詩409-6-24
虫の歌- 吉岡ペペ ...自由詩209-6-23
「魂の授業」- ベンジャ ...自由詩7*09-6-23
土笛の記憶- 佐野権太自由詩15*09-6-23
恋人- 小川 葉自由詩309-6-23
銀の鱗- あおば自由詩9*09-6-23
曇り空が好きな心- 吉岡ペペ ...自由詩1009-6-22
ふさわしい言葉- 千月 話 ...自由詩8*09-6-22
とかげ- 銀猫自由詩13*09-6-22
恋人- たもつ自由詩1009-6-22
僕が本を閉じたときに- たりぽん ...自由詩1009-6-22
子吉川- 小川 葉自由詩409-6-21
遠泳- たもつ自由詩1309-6-21
この曇り空のしたで- 吉岡ペペ ...自由詩409-6-21
after_the_rain- 衿野果歩自由詩3+*09-6-21
道化師になりたいです。- こめ自由詩1109-6-21
「原石」- ベンジャ ...自由詩6*09-6-20
まるくないから- 吉岡ペペ ...自由詩409-6-20
ほたる追い- あ。自由詩17*09-6-19
橋上- kaeru自由詩209-6-19
見知らぬところで- 吉岡ペペ ...自由詩609-6-19
こいのはて- 小川 葉自由詩109-6-19
青い花- 吉岡ペペ ...自由詩209-6-19
- doon自由詩11*09-6-18
「そして静かに暮れてゆく」- ベンジャ ...自由詩5*09-6-18
見上げたのは同じ空- こめ自由詩1509-6-18
窓辺の少女_- 服部 剛自由詩16*09-6-17
うかい- 小川 葉自由詩409-6-17
遠くからの音- 吉岡ペペ ...自由詩1009-6-16

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111