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出張さきの宴席で地元の方々が
茶わん蒸しの唄をやってくれた

いつもそれを覚えようとするのだが
芋焼酎がぬけた朝には忘れてしまっている
だからその晩はDVDをおくれよと頼んでおいた

翌 ....
  夜、汽笛の音が
  遠くから伸びてきて
  それが合図だった



  (ぼう ぼう
  (ぼう ぼう……



  鳴り終えた音楽の残滓が
  静止した街に滴る
  も ....
ゆうがた 河川敷でキャッチボールをする
おじさんとの日課だった
しばしば深い草むらにボールを見失う
ボールは地球の卵だからな
すぐに地球のふところに帰りたがるのさ
おじさんの口ぐせだった
 ....
手取り14万で都内のアパートぐらしじゃ
刹那的に生きる以外のライフスタイルなんて
望めないよねと
黄色い電車の中で、話していた女子がいた
おきまりのように「いい人いないかね」と
相づちをうつ ....
ふたりの蛇が絡みあい

とぐろを巻いてぼたっと置かれている

私たちは睨みあう

舌をちょろちょろさせ

鎌首をシュパッと突きあわせ

私たちは今、威嚇しあっていた


私は ....
電源が回す鉄板が回転する
右から左から右 左
ピストンが ガコンガ コンガ コン
と誤差の範囲で稼動している

積み上げられた工場の部品を
組み上げて工場が工場の部品を
組み上げて工場が ....
立体的な画像に目を奪われ

グルグルと頭では

スプートニクが回っていた

七夕に願いをかけるなら

それはマジックで黒く染まっているでしょう

現実はいつも甘い薫りで

姿を ....
おじいちゃん
もう半分
呆けちゃってるから
自分に回覧板まわして
そうやって忘れないようにしている

回覧板を書いたのは
おじいちゃん
回覧板を回す人も
おじいちゃん
回覧板を読む ....
車椅子のお婆ちゃんの 
トイレ介助にゆこうとしたら 
誕生会の司会者さんに 
(ひとことを・・・)と呼び出され 
お婆ちゃんは同僚にまかせて 
会場に向かってわたしは走っていったのです 
 ....
空色にそまる
秋の天蓋の幕をあければ
プラタナスの黄葉の並木
衣擦れの人影

{引用=―――――何をかなしんでおるのでしょう。
何を?ばかな 愚かな道化に何がわかるのです。
わかるる ....
それは
口づけをせがむときの仕草で
そらに生まれたのでした
ふわふわと漂うようままに
虹色に、つややかに
とらえられない言葉で
とらえたまま
雲のすきまに
ずっと住んでいると
思 ....
晴れた空に幸せそうな雲が

まだ明るい日のひかりが

高層のビルに当たっている

こんな時間帯に

悪だくみをする人もいるだろう

美しい歌を聴かせる人もいるだろう


失意 ....
夏に残したこころの跡

枯れた芝生に吹く風が

冬の星にも吹いている

光はあんなに小さくて

悲しみは無菌室の中で

明るく仕舞われている


ブルースよ、未来を幻視せよ
 ....
耳のある一輪指しのようになって
猫は出窓から空を仰ぎ見て居る。
空にはポッカリ 雲が
白くてポッチャリとした雲が浮かんで居る。

猫は飽きる事なくそれを眺め、
それに付き合って居る飼い主も ....
傷つきやすいこころがあるならば

ひとを傷つけるようなことをしてはならない

喜びを感じるこころがあるならば

ひとに喜んでもらえる自分でなければならない

キンモクセイは夜のどこにあ ....
町の夕方がきらきらしていた

台風一過のレモンの色で

ほどけた空が明るくなっていた

それを美しいと思えることが

いついかなるときもそうあれるように

三百万年まえも

三 ....
原爆落とした国の偉い奴が
ノーベル平和賞だって
笑わせてくれるよな
長崎の市長も広島の市長も
一回だってそんなもの貰った事ないのに
もしその偉い奴がこの事に気づいて
その賞の無価値を叫んで ....
交差点
真夜中のスクランブルは
冗談みたいな1車線

シグナルの
青い鼓動が動き出す

行かなくちゃ
つぶやきが
ことばになるまで
もう少し

ショコラ

輪郭を
残した ....
夕刻の列車
窓に頬を寄せて
待ち合わせの停車駅で
夕陽を眺める
ほんの九分間

たとえば
一日を振り返ってみると
夕食の献立が
浮かぶ
なんて、便利でいいのに

どんなときも
 ....
何度もあなたを殺していた
言えなかった言葉を尖らせたナイフで
いつの間にか覚えてしまった
人格者の微笑をまとったまま

何度もあなたを殺していた
愛憎の糸がこんがらがったロープで
い ....
女のひとは一人でなんでもできる
映画館に一人で行くし買い物もする
ウインドーショッピングをして
自分に合わないか合うかを
何時間でも一人で懸命に考える
大好きなバンドのライブに行って ....
にごりえの底に潜む
あわぶくが僕なのです
みょうに取り澄ました
ことばが木偶なのです

よどみの中で悶える
あわぶくが僕なのです
おもいを取り逃がした
ことばが癪なのです

こ ....
玄関は春です
別れと出会いが
毎日
飽きることなく
繰り返されるから
わたしは
いつでも花を飾ります
薄紅色の花が
一番似合うと思います



浴室は梅雨です
温かい雨が降る ....
風がやんで小雨になっていた

台風がそれたかのようだった

それはつかの間で

街路樹を折り散らかして風が暴れだしていた


明日の出張はなしだな、ガムを噛みながらそう思った

 ....
かけがえのない友が
生きる場を失い 
追い詰められてゆく 

無慈悲な社会の偶像に 
人波の渦の中で立ち尽くす僕は 
只、拳を握り締めている。 

君に電話するといつも   ....
早朝
タイヤチェーンの着脱場を通過
車は
白河から羽鳥湖高原へ疾走する。

すれ違う車両はなく
道路上には数羽のカラスが
カラスはよく肥え
このあたりのもの生りの良さを示す。

態 ....
ときどき僕は
草のなかを歩いてみる
さらさらと風が流れてゆく
草穂が膝頭を撫ぜれば
なつかしい思いに満たされる


ときどき僕は
人に話しかけてみる
ときどき
誰とはなしに笑いかけ ....
泣いて
泣かないで
つめたい雨が心臓に流れこむ
あなた
わたし
だれか
いいえ あなたの
熱い 肩や指先の
感触たちがおしゃべりする
わたしのからだに
夏が帰ってきたみたいだよ ....
くるくると うごきまわるものは
もう あんまり ほしくない

そこにあって
ただあって

からっぽのかおして
しずかに うごかない
やさしいものが いい

ちゅうとはんぱに
おっ ....
私はニンゲンであったから
冷たい雨の下で
蛙たちと共に飛び跳ねることはない

私はニンゲンであったから
蛙たちは
安全な距離を保とうと必死になる
沼に飛び込む
水面に波紋がたつ
大き ....
kauzakさんの自由詩おすすめリスト(3315)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
茶わん蒸しの唄- 吉岡ペペ ...自由詩909-10-16
夜汽車- 草野春心自由詩309-10-16
オーロラ- yo-yo自由詩6*09-10-16
China_Price−あの子と私- うめバア自由詩6*09-10-15
蛇つかいたちの行進- 吉岡ペペ ...自由詩909-10-15
工場は上下運動を続けている- KETIPA自由詩5+*09-10-14
迎えに行くのは嫌いじゃないよ- こめ自由詩1709-10-14
おじいちゃんの回覧板- 小原あき自由詩5*09-10-13
はっとりんの誕生会演説ー職場の老人ホームにてー_- 服部 剛自由詩109-10-13
道化/◇◆◇◆の秋- 月乃助自由詩8*09-10-13
そらの果実ははじけても- たりぽん ...自由詩609-10-13
秋の日の午後- 吉岡ペペ ...自由詩509-10-12
ブルース- 吉岡ペペ ...自由詩309-10-12
ねことくも- ……とあ ...自由詩8*09-10-12
夜のキンモクセイ- 吉岡ペペ ...自由詩1609-10-11
台風一過- 吉岡ペペ ...自由詩509-10-11
飯を喰いに行こう- 虹村 凌自由詩1+09-10-11
ショコラ- umineko自由詩3*09-10-11
まちあわせ- かんな自由詩7*09-10-10
- nonya自由詩19*09-10-10
女のひと- 捨て彦自由詩509-10-9
あわぶく- nonya自由詩10*09-10-8
家と季節- 小原あき自由詩12*09-10-8
どこで生まれ、どこで消滅するのだろう- 吉岡ペペ ...自由詩709-10-8
Protest_Song_- 服部 剛自由詩3*09-10-7
白河から- ……とあ ...自由詩14*09-10-7
ときどき僕は- 石瀬琳々自由詩14*09-10-7
空は泣いてなどいない- たちばな ...自由詩1309-10-7
いまは- こむ自由詩3*09-10-6
雨の下釣り人は独り- 北村 守 ...自由詩1209-10-6

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