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土曜の朝から
日曜の夕方まで仕事をして
家に帰ると
妻と息子が家の前で
途方に暮れて立っていた

買い物に行こうとして
鍵をかけて抜いていたら
鍵が折れてしまったのだと言う ....
働く必要がなくなったから
辞めることにしたの

(なんだか ここにいても つまらなくて)


扉が閉まるのを見計らって
坂本君
いままでありがとう


関わったのは
この会社の ....
あなたの
手が
あんまりに
つめたいので
わたしは
なんだかこわくなって
その手を
きつくきつく
にぎりしめたのですが
わたしのねつは
すこしもあなたに
うつらなく、て
いつま ....
鯵の開きってあのままの姿かたちで泳いでいるのかな
だなんて今さらながらにとぼけてみせても
私は私自身に過ぎなくて

迎え火で迎え
送り火で送る
ヒグラシの鳴く音に季節の移ろいを覚え

 ....
いつか誰もが別れるという{ルビ運命=さだめ}を 
もし、ほんとうに思うなら 
どのような人であれ 

目の前にいる人を 
愛惜しくも、思えよう 

僕の向かいの空席に 
水を入れたコッ ....
夏の空が広く見えるのは
余計なものが流されているからだろう


小学生の頃の一番の友だちは
国語の教科書と学級文庫と図書室の空気
頁をめくったときの薄っぺらい音と
綺麗に並ぶ印刷の文字が ....
ぐらぐらと沸騰している風景の中で
レイザーライトのように蝉が鋭く
生きてる
夏の街路樹をすべて焼き殺すように
生きてる
生きてる

わたしはゆっくりと自転車を漕いで
死んだふり ....
夢みればいつも
きみは風になっていた

ぼくの右腕をまくらに
くうくう眠っていたきみは
もう、そこに吹くことをやめ
だれも頼りにできない
だれも近づけない青空へ
鎖を断ち切り
安らか ....
あれはまだ私が空元気だった頃
当時はまだ必死で愛の歌を歌おうとしていたせいもあり
それをこっそり聞いた人がいた
別に私も隠したつもりはなかったし
むしろ、聞こえればいいと思っていたくらいだ
 ....
あなたが始めたわたしを
あなたが終わらせてくれる。と
どこかわかっているわたしの夜は
静かだ


夏よ、あなたが
夜に満ちているよ
夜にこそ誰にも触れられずに
(ひそ ....
少し遅刻気味の進路

ミスを気が付いて自分を呪った

あの頃に戻りたいのはみんな同じ

いつの間にかに出来上がった

シークレットエンディングを

見るための条件は

どれも自 ....
                   090807



工程表をチェックする
好きなように出来るのは今のうちだけだ
楽しんで書きましょう
趣味の雑誌の解説に目を走らせる
好きなように ....
正しいことってどんどんヨコ展開してゆくよね

でも

正しくないことってそこだけで止まってしまうよね

ぼくらはなんでこうも

自分を正当化しようとするのだろう

夕焼けまえの青い ....
私の字はどんどん汚くなっていく
言葉が泣いている
きれいに書かれたかっただろうに
誰も読めないような字にされて
私は言葉に土下座したい
それでも急がなければ
大事なこともすぐメモしないと忘 ....
僕はたくさんのひとを巻き込みすぎている

それでみんなを

幸福にしているのならいいのだが

ついて来れないひともたくさんいた

僕は反省もするし、確信もするし、

でもさいごには ....
イルカを見ていると
いろんなこと考えさせられる
あんたたち
水を跳ね飛ばすのわざとやってるでしょう

まっすぐにジャンプして
少しだけ横倒しに
ややわき腹から着水

一瞬のうちに
 ....
毎日
夕暮れ時になると
必ずスーパーマーケットへ行ってしまう
何か買うべきものがあるように思うのだ
冷蔵庫の中には
肉も野菜もそろっているのに
心の片隅がすうすうして
それを埋めるものを ....
  引用符を背負った
  かたちのない人たち



  昨日の影に向って
  蝉の声が落ちてくる



  薄暗い景色は
  横断歩道の向こうで止まった
  僕をさ ....
 
 
朝から晩まで働く
とはいうけれど
この頃は
朝から朝まで
働くことも多くなり
今日などは
昨日の朝から翌深夜まで働いて
今こうして
わずかばかりの自分の時間を
ひとり過ご ....
猛禽の切り取る曲線を雲に重ねてみると
南風の通り道がみえるだろ?
無粋な飛行機雲が一直線に
線香の燃えかすみたいに消えていく
なんべんもね、手をかざしたんだ
日差しが眩しかったからね
ふい ....
  
水槽を抱えて
列車を待ってる
水槽の中には
やはり駅とホームがあって
幼いわたしがひとり
帽子を被って立っている
ある長い夏の休みの間
ずっと被っていた帽子だった
水の中もやは ....
期講習では立ちっぱなしなので、足の裏が痛くなる。
クーラーが直撃する場所に教壇があるので、時々おなかが危うくなる。
ので、理由をつけて教室内をあちこちと動き回る。
やっぱり足の裏は痛くなる ....
わたしが無職だったころ
茹で卵と塩むすびだけはんかちに包んで
毎日河原へ出かけていた
それしかやることがなかったのだ
アンケート用紙とかに
無職
と書くのが厭だったので
仕事を探してはい ....
心すむ夜
はねる気持ち
今静まり返る
冷静に落ちつける

黙って己のすべき事を
なす
誉れ高き性格と
的を得た話

純粋な気持ち
あらわれる心
無になる
私利私欲がなくなる。 ....
月が笑ってら

それがおかしくて

空手の帰り道

おいらも笑ってら

四十すぎて

空手をはじめて

どうなりたいねん、って言うけれど

やばいくらい

汗をながして ....
飼い猫と捨て猫の違いぐらい
こんな私だってわきまえているよ

あなたに甘えられなくて
ミカン箱の中で過ごした一夜

大輪の花火きれいだとあなたは言った
そんな花火になりたくて
この街へ ....
 
 
よちよち歩きの頃から
そう呼んでくれた
近所の酒屋の父さんが
亡くなった

いつか帰省した時に
店にタバコを買いに行くと
タバコよりもたくさんの
缶ビールをくれながら

 ....
最悪サイポーグにでもならないと

いけないらしいと医者にいわれたよ

偶然見付けた悪口でもうお腹が一杯だ

お金をいれてガチャポンを回してみたけど

出てきたカプセルには新しい

 ....
夏の

匂い

蚊取り線香の匂い

湿っぽい冷房の匂い

熱くなりすぎた樹脂の匂い

アスファルトに大粒の雨

三回以上したあとの女の匂い

虫たちの

みどりの影
 ....
真夏の真夜中
のどがとても渇いて
焼けるように熱くて
這うように起き上がった

冷たくてきれいな水が飲みたくて
水道のじゃ口をひねって
両手を丸めてすくってみたの

それでも私
う ....
kauzakさんの自由詩おすすめリスト(3315)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
愛鍵- 小川 葉自由詩709-8-11
赦してね- 蒼木りん自由詩809-8-10
あなたの手- 亜樹自由詩409-8-10
覆水のひと- 恋月 ぴ ...自由詩24*09-8-10
新盆前夜_- 服部 剛自由詩309-8-10
かげおくり- あ。自由詩24*09-8-9
2009年の夏の横断歩道で- ________自由詩3*09-8-9
夢みればいつも〜満月とスバルがなかよく散歩する深夜- 草野大悟自由詩8*09-8-8
かつて可憐の予定- 中原 那 ...自由詩9*09-8-8
甲虫の沈黙- A道化自由詩709-8-8
グッバイグッバイグッバイ- こめ自由詩2009-8-8
工程表- あおば自由詩9*09-8-7
この袋- 吉岡ペペ ...自由詩709-8-6
走り書き- 新守山ダ ...自由詩309-8-6
このひとを見よ- 吉岡ペペ ...自由詩909-8-5
イルカおかえり- 小池房枝自由詩409-8-5
スーパーへ行く人- 吉田ぐん ...自由詩2409-8-5
かたちない日々- 草野春心自由詩409-8-5
小雨綺談- 小川 葉自由詩2*09-8-5
かげのけいれい- たりぽん ...自由詩7*09-8-5
夏帽子- たもつ自由詩2009-8-4
帰京前夜- 北村 守 ...自由詩7*09-8-4
わたしが無職だったころ- 吉田ぐん ...自由詩49*09-8-4
清き夜- ペポパン ...自由詩7*09-8-4
四十すぎて- 吉岡ペペ ...自由詩709-8-3
見つめるひと- 恋月 ぴ ...自由詩23*09-8-3
よちぼ- 小川 葉自由詩409-8-3
最悪サイポーグ- こめ自由詩1209-8-3
夏の- 吉岡ペペ ...自由詩1009-8-2
真夜中の給水- 自由詩2*09-8-2

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