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海から流れてくる雲を
ぼんやりとながめていると
失われた呪文を思い出します
焼き締めた土人形を
たたき割るときに
病んだひとの名を呟く
あの、呪文

  鳥取の冬空は
  ほんとうの ....
私の右頬には
すぅっと一本の線があります

おさないころ
北海道でも有数の豪雪地帯に住んでいたころ
いつものように、母は
空とも陸ともつかない厄介な白と闘っていました、必須アイテムは
鉄 ....
つまずきなさい、
何度でも

ほんとの意味のつまずきに
出会うときまで
何度でも



傷つきなさい、
何度でも

深手のつもり、で
いられるうちに
癒しのすべが
 ....
                081118



古い真空管式ラジオを手に入れた
安物の普及品だ
ピーピーギャーギャー
ごそごそ弄っているうちにだんだんと
成長するように音が出る ....
 
無鉄砲な人ほど
やさしい人はない
人を撃つことの
痛みを知ってるから

無鉄砲な人ほど
ひどい人はない
人を撃つことで
守ることができたのに

社会は答えを
ただのひとつさ ....
すっかり日が落ちるのが早くなった冬のある日
フレックスタイムで足早に職場を後にする
駐車場から見上げた薄暗い空に浮かぶ夕陽
そんな何気ない景色を詩に書き留めよう

奇跡と呼ぶには少し大袈裟で ....
「この病室は、眺めがいいねぇ・・・」 

ガラス越し
輝く太陽の下に広がる 
パノラマの海 

ベッドの上で点滴に繋がれて 
胸の痛みに悶えながら 
なんとか作り笑いをする祖母をよそに ....
咳がふたつ
階段を上ってきた
夜の真ん中で
ぽつり
行き場を失ったそれは
猫の眠りさえ奪わず
突き当たった扉の
その向こうで
遠慮がちに消えていく
八十年余りを働いた生命 ....
君は週末になると
青い袋を提げて帰ってくる

シャワーを浴びて髪を乾かして
喉を鳴らしながら
何かを美味そうに飲み干すと
ふやけた足裏をぺたぺた言わせ
青い袋から取り出したのは
200 ....
全部終わった後に

明日からまたいつものような日々が待ってると思えてしまうやつは

素敵だ。

全部終わって

なんとない寂しさとなんとない安堵と、ちょっと遅目の涙でよくわからないやつ ....
待ち合わせに5分遅れてきた友達は
首に水色のネクタイを巻いていた
誰もその事を突っ込まないくらい
水玉模様が自然に馴染んでいた


僕が着る服の色といえば
いつも決まって白か黒
黄色や ....
 
木枯らしに吹かれて
落葉たちが駆けていきます
その先で
誰かが待ってるかのように
子供たちが
追いかけていきます

それは
生きるための
練習のようにも見え
あるいはいつか死 ....
くるくる剥いた林檎の皮が
包丁持つ手にぐるぐる巻きついて
気分はまるで蛇使い
蛇の色の鮮やかさに恍惚
とする自分にエクスタシー

赤い風船 くもり空に飛ばして
太陽みたいだね、って
指 ....

空が晴れていると
どこへ行ってもいいような気がして
ふらふらと遠出をしてしまいたくなる
そんな時はスーパーへ行って
掌にちょうどおさまるくらいの大きさの
果物をふたつ買って帰る
右と ....
あなたに出会いたい



だまって真実だけみつめている あなたに出会いたい

玄関に かたい錠をかけたままの あなたに あいたい

あなたは だれの 姿もみようとはしないで

窓を ....
家族ごっこはいつも

こども役かおにいさん役だった

正義の味方ごっこはいつも

二号か三号でわる役は透明だった


ひと恋し瑠璃いろの冬の空

失意も得意もあったっけが

 ....
秋鮭って捨てるところ無いんだよね
骨や皮まで美味しくいただけるし

そんなこと話してみたら

「人生だって同じだよ」
あなたは秋鮭のルイベを美味しそうに頬張った

だと良いけどね
な ....
 
開けっぱなしの窓から
雨が零れている

前にも同じ
失敗をしたことがある

ひとりぼっちで
濡れた床を
拭いていたことがある

誰かとお別れして
後悔していた
ことがある ....
人が通れるくらい木がまばらな林では、木の葉が鮮烈な色をしています
目に滲んでくるような赤色や、星のかけらのような黄色のものがあります
二色が混ざりつつあるような葉もあって、死ぬ前の輝きのようなどこ ....
風のような人だったから
劇的に目の前に現れて
戯曲のように去っていった
ただそれだけのことなのに
最近体調が優れないせいか
秋の夜が長すぎるせいか
周回遅れの孤独なレース
巻き返す手段が ....
 
約束をした
もうひとりのあなたと
あなたには
内緒で

約束のことを知らない
あなたは
なぜかいつもより
やさしかった
気がした

ひとを裏切ることが
ひとをやさしくして ....
{引用=悲しみを知らない人などきっといません、


同じような顔で同じような服を着て、
量産型が街を歩いているよ、
ねぇ、
おかしいね、
おかしいね、
同じでなければ怖いんだ、
臆病 ....
ねえなぜ

朝になりそうな夜

電気がついていたの

星が冴える

月が煌めく

ぼくの全てが回転する

なぜ

どうして

朝になりそうな夜

透明になるの

 ....
あらのをあるいた。
土、岩、石ころ、草、葉、笹のような水にぬれた草、そしてまた土、石。
ページに目を落とす。ひとりぼっちで荒野をよぎる。
荒野のはてに。荒野のはてに。わたしはひとり。


 ....
点滅、点滅。

呼吸が止まっても
慌てなくて良い
大丈夫だから

背中を丸めて
次に膝を抱っこ
そうすれば
温めておきたいもの
冷たくせずに
すむんだよ

膝とおでこをくっ ....
送迎車で 
地域のお婆さんの家を訪ねたら 
陽だまりの窓辺で 
お婆さんは 
まだ寝ていました  

部屋の奥の遺影から 
若き日に世を去った夫が 
年老いた妻を今も見守っていました  ....
君の眼が
風に合わせて揺れる
入道雲と一緒に膨らむ
夕立ちまで溜めておくの
たぶん、相当つらい

その濡れた眼を
見ていられないから
僕の視線は君を通り越す

背後に広がった空 ....
昼の月が
うすく広げた空に突き刺さって
鳥がはるか弧を描く
海には舟が帆を上げる季節
だけど二人して手を振るよ
ナイフを研いで
ランチョンマットの上で旅をする
私たちの恋ははじまったばか ....
わたしは言った
「あなたのことがすき」
彼女は夏のような目を開いた

ただ、セミが潮騒みたいに鳴いていた
緑がざわざわ動いて、そのむこうのとぎれとぎれの空もいっしょに動いていた
祠の向こう ....
木々は空の下で動かず
静寂は燐と張り詰める
僅かに震える街灯の光は
夜となって歩道に落とされる
昼の間、風と共に遊んでいた白い雲は
いつの間にか隠れてしまった
暗闇の中で研ぎ澄まされる
 ....
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