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カレーを注文した
一皿では足りないから
二皿注文した

けれど
食べる人が一人足りない
君が足りない

一皿のカレーを残して
私は店を去って行った

あの日
私一人 ....
私が幸福を 
忘れてしまうのは 
きっと「私」を
握り締めてしまうから 

もしも「私」を手放せば 
空っぽの透けた体に 
(風ノ人)が入って来る 

そして両手を組み合わせ 
私 ....
例えば
すぱあっと気持ちよく切れる
流線型のペーパーナイフ

例えば
小さな蜜蜂の脚についた花粉
のこぼれる音

例えば
南の島のからりとした朝の白いテーブルクロスと
熱々のコーヒ ....
                 090514

良くない
欲が無いから
良くならない

良くない
良くない烏が
良くない男を囓る
囓るのは狸の癖
良くない狸が良くない烏を囓る
 ....
海からメールが来ましたよ、ラ・メール
光さす水面下
五月はクラゲも季節です

よつめ花びらたちのエフィラや
うりくしたちの赤ちゃんの
沈み止むことなき花吹雪

外海では
彼らの親が吹 ....
わたしは空に興味がありますが
そこに住む鳥も
そこを通る飛行機も
特に興味がありません


だけど、あなたが
「あ、飛行機だ」
というと
今の時代
さして珍しくもない
飛行機など ....
きっと しぬなら
ここが いいな
口許に両手で
まっすぐに支え持つ

大切なものが
ひとつも目に入らないようなのがよい
最初からいままで何も知らず
何も持たなかったかのように
最 ....
お昼休みにメールをチェック
件名:「虹が出てるよ!」
本文は、ない

数時間前のメールだから
虹はとっくに消えている
でもね
見えた
見えた気がしたよ

夜、帰りの電車でメールをチ ....
連休後の朝、
ちょっとお疲れ気味。

そんな時に限ってゴミの日で、
分別作業に気が遠くなった。

目玉焼きが半熟にならなかった時は、
朝食作りを放棄したくなった。

いつもできていた ....
 
 
十分で千円の
散髪屋に行った

わたしはそこで
十分で千円分の
人生をくださいと
店主に言った

けれども椅子に座らされ
十分で千円分の
髪を切られてしまうのだった
 ....
 
 
シロツメクサの
香りがすると
きみがいる

藤の花の
香りがすると
やはりそこにも
きみがいる

帰り道だった

沈む夕日が眩しくて
見えはしない
香りだけのきみ ....
 
 
誰かとどこかへ行っても
そこはここになる

ひとりぼっちで
いるここだって
同じここなんだ

ためしに朝起きて
窓の外を見てごらん
水道管が破裂したのか
そこいらへんじ ....
軽い足取り
幼い照り返し
蹴飛ばしながら

進む

シャツの袖まくり
緑のさざなみ
産毛を立てながら

泳ぐ

弾む呼吸
迷走神経の舗道
気取りながら

急ぐ

 ....
きっとまだ
折り返しにすら着いていないと思う

それでも
人生の半分以上
きみがいた

裁縫の授業が苦手で
いつも居残りしていた
なかなか針が進まないわたしを
いつもこっそり手伝っ ....
生産性をアップさせるために
無駄をとれとかいうけれど
それはたぶん素晴らしいことだと思うけれど
承服しかねるじぶんもいたんだ
無駄なんてない、って


月あかりが万物にしみていました
 ....
 
 
考えても
仕方のないことを
考えている

スターバックスコーヒーで
名前を
間違えてしまった

マクドナルドの
喫煙席で
あなた宛の手紙を破る
 
 
ころしてやりたいのに、搾り出した鳥殼のような声で、ゆるく爆ぜるように言葉は飛んでいった・なにを・だれを・どうして?・理由なんて必要なかったし、益して言い訳なんて、そんな、安いペットボトルのおまけみたい .... 光を認めたときから
歩き始めている

最初の頃は
目に見えるもの全てが
新しくて
眩しくて
喜びに満ち溢れて

時の流れと共に
すっかり見慣れてしまい
踏み出してい ....
すべてはこのバスの中で完結している
ふとそんな言葉が頭を横切る
雨はもうじきあがるだろう
そうして所在無さげに
手すりの傘だけが残るのだろう

老人は窓と小説を交互に眺める
後ろのどこか ....
小さく咳をして
教室に吸い込まれる
革靴だけが吸い込まれずに
僕のいない廊下に取り残される

「大学の勉強などいったい何になるか」
これは本質的な問いなので歓迎されない
チョークで汚れた ....
 
 
とても広かった
世界がこんなにも
小さくなって
わたしは人の形をしている

魚になることも
鳥になることもできた
自由なこの世界で

いくつかのわたしが
はみ出してしま ....
太陽という名を持つその花は
光の輪郭を持っていて
「笑って」
と、ほほえみかけてくるのです

大切なものを失って
すべてを噛み殺して
悲しみよりも深くたたずむその人の
かすかな ....
夜汽車に揺られているということだ
どこかから離れて
どこかへ近づいていく
珈琲を飲み干しただけの私は
すでにさっきまでの場所にも居ない
どこにも居ないのに、ここにいる
誰かの居なくなったそ ....
芝生の布団に寝転がって
五月晴れの空を見上げていたら
公園一帯を包み込む大きな影
くじら雲が町を横切った



頬をくすぐる風が心地よくて
いつの間にかうとうとしてら
くじら雲が近付 ....
 
  
愛という字を
上手に書けないまま
この年齢になってしまった

心が大きくはみ出したり
小さく遠慮して
収まってしまったり

愛という字は難しい

昨日久しぶりに電話し ....
今年もまたさくらが咲く
涙を吸い上げて
また地におとす
季節はただ往くだけ
巡ると見せかけて

春は残酷なくらいやさしくて
このうえないしあわせを見せ付けながら
かなしみを呼び起こす
 ....
九十まで生きたいとか言っていた姉が
今は七十でいいみたいだ
介護を受けれるか受けれないか
ボーダーラインの老人たちの調査をするのが姉の仕事だ
老人は環境をかえるとすぐにボケてしまうらしい
だ ....
                090506


蜜柑箱の中に詰まった
蜜柑を食べ尽くした
60人が
つぎつぎと坐ったので
潰れてしまい
バラバラにされて
燃やされた
蜜柑箱の中に ....
 
 
スーパーのかたすみで
君が開発した商品が
売られている

九十八円で
売られている

定価がいくらかなんて
ここで言えやしないけれども

君はこの商品の
発売が決まっ ....
上澄みをそっとすくう
余分なものはなく
柔らかくしなやかで
手のひらからさらさらとこぼれる

太陽の光で酸素を作り
葉は濃緑を強める
表面の細い産毛には
小さな雫が張り付いている

 ....
kauzakさんの自由詩おすすめリスト(3315)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
君のカレー- 小川 葉自由詩209-5-15
風ノ人_- 服部 剛自由詩109-5-14
こんな詩が書きたい- ふるる自由詩13*09-5-14
囓る- あおば自由詩9*09-5-14
草冠とレインクラウン/メイ・メリー・ゴーラウンド- 海里自由詩1*09-5-13
1mm- 小原あき自由詩9*09-5-12
スターバックスコーヒーで死にたい- 因子自由詩509-5-12
- ふるる自由詩5*09-5-12
オレンジ- 未完自由詩5*09-5-11
散髪屋- 小川 葉自由詩209-5-11
きみは香り- 小川 葉自由詩109-5-10
ハピネス- 小川 葉自由詩309-5-10
五月- nonya自由詩14*09-5-10
友へのてがみ- あ。自由詩11*09-5-9
無駄なんてない、って- 吉岡ペペ ...自由詩709-5-9
スターバックスコーヒー- 小川 葉自由詩609-5-9
泣く子も黙れよ- aidanico自由詩209-5-8
忘れるとは、刻み込むことだ- あ。自由詩5*09-5-8
「雨から延びる曲線」- プル式自由詩16*09-5-8
五月の天使たち- 瀬崎 虎 ...自由詩7*09-5-8
明日の予定- 小川 葉自由詩2*09-5-7
ソレイユ- 夏嶋 真 ...自由詩22*09-5-7
夜汽車- たりぽん ...自由詩409-5-7
くじら雲- 1486 106自由詩3*09-5-6
愛という字- 小川 葉自由詩809-5-6
追憶の春- 八月のさ ...自由詩309-5-6
老いるということ- 吉岡ペペ ...自由詩1109-5-6
蜜柑箱- あおば自由詩5*09-5-6
- 小川 葉自由詩209-5-6
上澄み論- あ。自由詩20*09-5-5

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