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 風を眺め
風と語り
 風を伝える

もうすぐ名前がなくなる村の
公民館の屋根のてっぺんで

 風を聴き
風と歌い
 風を奏でる

僕は少し錆びついた時間を
飽きもせずにつ ....
 
 
昼休み、お弁当を開けると
中には凪いだ海があった
これはどうしたことだろう、
と電話をしても妻は出ない
それどころか、
海の中から聞き慣れた着信音がする
海が見たい、と言ってい ....
そのあと
泣きながら話したこと
そのあと
青い空に憧れたこと
そのあと
たんぽぽの綿毛が優しかったこと


きみが傍にいたこと
本のあいだにしまい込んだきもちのこと
故郷という ....
ざんどのしょりはすすんでいますか
じょせんのじっしはすすんでいますか

拝啓
最近とんとお話を聞かなくなりましたが、
ざんどさんお元気ですか
ほうしゃせんさんお元気ですか

東日本にば ....
こころを見つめていた

だからなにをやっても

伝わっていなかったんだ

傍観者ではだめだったのだ

こころをこの肉体に

いちどはぜんぶ通してみなきゃ

傍観者ではだめだった ....
陸に上がることなど望んでいなかった
沖から寄せる波に乗せられたのだ
いつになったら戻れるのか
オットセイだったら良かったのに
だが人の助けが無くては水の上でも
自由には動けない
ましてや陸 ....
孤独と隣り合わせの自由

愛と背中合わせの孤独

無数の愛と自由と孤独が春の風に舞う

窓から望む 菜の花畑は 春霞

重ねた手の温もりは幾つかの時のかけらを記憶の襞から呼び覚まして
 ....
頭からすっぽりと

覆面をした人たちが歩いている

何十年か前には

こんな恰好をした人たちはいなかったのに

今では当たり前になっている

街は砂で埋もれている

身体の中に ....
               130309



私怨団体の方に言われた
逃げてきただけではないかと
支援団体の方の後ろに隠れる
2011年3月11日以来
どんな厳しい環境でも
踏み ....
 
 
こおりをわる
こおりをわる

ほねをひろう
ほねをひろう

ふゆをほうむる
ひとをほうむる

ふゆをじょうぶつさせる
ひとをじょうぶつさせる

ことばなく
こおり ....
黄砂で夕日が月みたい

悲しい痺れにうわの空

なんにも手につかない

なのに頭は頑張ってる

体が乗り物みたいだよ


こころを感じろ

こころで感じろ

それだけなん ....
夜に積み上げられた箱階段が
複製を繰り返す(発芽)
その上を
じゃばらの形に折れ曲がりながら
わたしの影が長く伸びつつ登っていく
星々が裏声でささやきあっている(給水)

そうやって
 ....
部屋を出て
日差しの鋭いこの街を
歩く 僕のことを
誰も何も知らない 
僕は 人とすれ違い
歩いていく そして 
それは正しいのだと言い聞かせる


繰り返される日々
僕は仕事 ....
午後の曇を浴び
しなる枝
鉛に降る銀
径をふちどる滴と滴


水を歩む蝶の後ろに
投げ棄てられたように虹は来て
飛沫 飛沫
水紋と歩幅の間をつなぐ


路の脇の ....
            130305



名高い幻影城趾に佇んでは
古くさい携帯式の並四ラジオを鳴らしていた
城趾とは名ばかりの小高い丘は
松の疎林に囲まれて
がさごそと石ころを踏み ....
中一のとき

はじめての週テストで三点をとった

百点満点で三点だから

まわりもびっくりして面白がって

ぼくのあだ名は<さん>になってしまった

みんな同じようなテストを受けて ....
私は歓喜した。私は恋愛がわからぬ。私は非リアである。詩を書き、文学を読んで暮らしてきた。私は硬派である。コーヒーはブラックしか飲まない。そんな私が女子から一粒のチョコをもらった。オリゴ糖入りで頭がすっ .... 夜が止まる マリアは涙を流している
階級のなみだ
金属製の胸には革命の歯車が
コチコチと廻る

フリッツラングの見たニューヨークは
セピア色の未来

摩天楼には愚かな文明がのさばって
素朴な世界 ....
蟻は匂いのある方へ往く   
一瞬、静止して 
触角をぴくり震わせ 
再び――無心に進む
 
(黒い背に小さな太陽を映して)

日常にふと佇む、僕も 
蟻の心で 
何かを受信しようと ....
黒髪にだってひっきりなしに雨は降る
墨の中で踊る粒子が枯らした手と手の隙間
微妙な距離を詰められずにドーナツのこじんまりとした完結
温度を失ったものの粒子をかき回す電子の波のうねりのようなものの ....
終息に
ともなう安堵
かすかな
心残りを秘めて
三月が来る

中原中也賞を受賞した或る詩集を読む
悲しいことに心が揺れない
この詩集の良さは
三月が来ようとも
きっとわたしにはわか ....
二月生まれの四人の合同誕生会をした

九歳と三十二歳と三十六と九十七歳

九歳は私の娘
九十七歳は私がアメリカに来た当初とてもお世話になった人
三十二歳は九十七歳を通じて知り合った子
三 ....
担任の先生
支援学級の先生
児童心理学の先生
作業療法士の先生
言語療法士の先生
そうそうたる先生達に囲まれて
亀ちゃんについてのミーティング

亀ちゃんのテストの結果
チノウノハッ ....
国道四号に抜ける
夕暮れの千住の小道に
スタンドバーの看板の
男の顔の上半分が赤くなる

大人になればこの店で
夜を過ごせるのか
まだ小学生のぼくは
家に帰るしかない

日の光が消 ....
人が人を検閲することはできない
それはいちばん姑息な魂だから

人は人を弾圧することはできない
それは怯懦の表明に過ぎない

それらを振り払った魂のあり方こそ自由の別名だとおもうのだ

 ....
小学校のとき春のことを

春の感じを

ぱっぷくどんって呼ぶのだと知った

理科じゃなくて国語で

国語の教科書にのってる詩のことばだった

だからこのみずみずしい不安や

ぽ ....
各駅停車で、春に向かう



このあたりは 四十年前より 毒々しい
昔はこの辺りのことを 武蔵といった
私は相変わらず 色白だ
恋人の八雲が人間の女にネコババされるのでの時間を ....
託児所に息子を迎えに行くと新しく来たと思われるこどもにジロジロと見つめられた。

ぼくが肌の色のちがうアフリカ人だからだ。

コンビニの明かりに照らされたりしながらぼくは息子と家路をたどる。
 ....
F1のアイルトン・セナが大好きだった。

どんくさくてもスピードに憧れた。

漫画のバリバリ伝説がすきだった。

僕は何であるのか尾崎豊と共に走り始める自分は何なのだろうか

15の夜 ....
kauzakさんの自由詩おすすめリスト(3315)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
風見鶏- nonya自由詩19*13-3-30
海弁- たもつ自由詩1713-3-26
そのあとがある- かんな自由詩20*13-3-12
おてがみ- ……とあ ...自由詩10*13-3-11
こころを見つめていた- 吉岡ペペ ...自由詩1013-3-10
陸に上がった船- イナエ自由詩12*13-3-10
ほりでぃ_いん_まい_るーむ- 梅昆布茶自由詩16+13-3-10
砂の街- 灰泥軽茶自由詩13*13-3-9
小宇宙から流れくる- あおば自由詩7*13-3-9
氷割り- 小川 葉自由詩6*13-3-8
こころ- 吉岡ペペ ...自由詩613-3-8
夜の箱階段- そらの珊 ...自由詩22*13-3-7
褐色の日差し- 番田 自由詩513-3-7
ひかり_まばたき- 木立 悟自由詩213-3-6
幻影のバラード- あおば自由詩8*13-3-6
きょうも三点- 吉岡ペペ ...自由詩613-3-5
走れ私- コーリャ自由詩1313-3-5
夜が止まる- 北大路京 ...自由詩513-3-4
メトロポリス- 梅昆布茶自由詩21*13-3-3
蟻の心_- 服部 剛自由詩6*13-3-2
コーラの泡が弾けてる- 木屋 亞 ...自由詩4*13-3-2
三番目の月- そらの珊 ...自由詩15*13-3-1
シャッターチャンス- 夏美かを ...自由詩29*13-3-1
亀の唄- 夏美かを ...自由詩22*13-2-15
夕暮れの影- 殿岡秀秋自由詩613-2-15
検閲者- 梅昆布茶自由詩1313-2-14
ぱっぷくどん- 吉岡ペペ ...自由詩1213-2-13
各駅停車で、春に向かう- るるりら自由詩17*13-2-11
看取り(1)- 吉岡ペペ ...自由詩1613-2-11
イージー・ライダー- 梅昆布茶自由詩8*13-2-9

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