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風の始まりは
そんな熱の高まりからだと知っている

草笛を吹きながら
その始まりに立っている

(草原は静かに燃える)

気流に運ばれてゆく草の音は
枯れ色の野を赤く染めながら
や ....
 うらぎりの雲がうかぶ
 青空のした
 ぼくは
 ぼくを問いただしていた
 オマエハ ナニヲ シテイルノカ
 と。

 おおきな地異が
 おおきな波が
 きみから
 大 ....
じしんも
つなみもないせかい

そこでも
きみはしんだのか

じしんと
つなみのだいしょうに

あいだけがある
そのせかいで





そっちにいくなと
 ....
ほんとうは
ほっとしたのである

ひさしぶりに
むすこをこうえんに
つれていった

そふとそぼがしんだときも
すきだけどきらいだった
ちちがしんだときも
ほっとしたので ....
車が
小枝のように
軽々と
流されていく

灰色の
獣の声は
うかがいながら高みを目指す

奪う
奪われる
手をつなぐ
確かめるため

失うもの
慟哭の意味を
胸に灯し ....
ほいくしょのまどから
しょうがくせいがみえている

まだおひるねのじかんなのに
しょうがくせいがげこうしていく

はやくしょうがくせいになりたいよ
てをつないでかえるとちゅう ....
はたちのころすっていた
くうきをおもいだした

そらやきのにおいがした
きみのにおいも

おいかけるために
ひつようだったのだ
すんだくうきを

おいこして
まってい ....
                110306





はなことばはボノボ
巧みにすくい
木の実をたべる
器用な手つきと
比較され
拗ねるのが
消化不良の源泉徴収証明書
切り ....
 
 
国道16号線を走る

千葉44km
渋滞に巻き込まれる

千葉42km
千葉40km
ゆっくりと近づいていく

千葉30km

千葉4km
もう少しだ
そう思って ....
もう
わかれてくれないか
きずがつくまえに

わかれてくれないか
そうすれば
きずはつかない
そのきずだらけの
こころに

もう
わかれてくれないか
そんなしあわせ ....
それは突然舞い降りてきた
何の前触れもなく歌もなく
楽しさの全てを食い尽くすため、
僕の身体に入り込んだ。
それは少しの疼痛で
全て揃った腰のパーツの
どこかにスーッと入り込み
きっとど ....
言葉にならないものたちが
わたしのわたしをいっぱいにして
あふれるほどにふくらむと
のどの奥をつまらせる

やせ細ったからだみたいに
葉をおとした木の枝がゆれている
春は近いというけれど ....
 
 
待合室のソファーで
男の人が傘を差していた
空が見えないから
屋根に気づかなかったのかもしれない
名前を呼ばれ
男の人が立ち上がった
傘を丁寧に閉じて
今日はひどい雨ですね、 ....
言葉にしなくてよいことを
言葉にできるものだから
煙のないところにも
火がたちます

おだやかな夏の午後
もしわたしがいなかったなら
空も落ちてこなかったのに

夕立
 ....
              110226




クシャミをするのは
花粉症なのだと
キミは考えるかも知れませんが
ボクは明るすぎるので涙腺を刺激
涙が鼻に抜け
むずむずさせて
 ....
ゾロリ
色のない
貧血の頬を
滑るカミソリ

ピリリ
痛みのような
微弱電流

プクリ
鼻の左下
盛り上がる
赤い液体

チッ!
煩わしいだけの
日常茶飯

ゾ ....
1年ぶりに
網戸を掃除する
お気に入りのミュージック
iPhoneから流して

きれいにも見える
その編み目から
次から次へと
汚れは流れる

堆積する
気づかぬうちに
経験
 ....
わたしたち
もうこんなところまで
きてしまった

はるのおがわをおよぐ
こぶなのむれをみて
ひとりつぶやいている

かつてこぶなだったという
かくしょうはないけれど
み ....
「どこかにいきたい」と
ふいにあなたはいった

ぼくは
「どこにいきたいの」と
あたりまえのようにきいた

「やさしさのあるところ」と
さびしそうにあなたはいった

ぼくは
「こ ....
 
  
 
これから結婚について書きます。
その前に男性側の視点であることを前提としなければなりません。
何故なら私が男だからです。
女性側からの視点で書くことも不可能ではありません。
 ....
いくつめかの丘の上で
目から流れ落ちる汗を拭った
いったい誰のための汗なのか
そんなもので救われようと思ってる
自分がちゃんちゃら可笑しいよ

勾配の緩やかな所を
選んで登ってきたは ....
しっかり生きていこうと思ってはいたが、

うっかり長生きしすぎてしまったものだから
がっかりするようなことを沢山見てしまった。

うっかり長生きしすぎてしまったので
しっかりすることなく生 ....
 
 
おでんの中を艦船が航行する
デッキから若い水兵が
手を振ってくれる

大根とはんぺんが好き
牛スジは入れる習慣がない
ガンモは好んで食べないが
無ければ無いで淋しい

こ ....
            110211




逆上がり
冷たい夏の
夾竹桃
今日は雪だ!
子供たちは喜んでいる
大人達は渋い顔
老人どもは諦めて
猫の炬燵を用意する
第2国道 ....
黄色い壁伝い 石畳の路地
幅一メートルほどの狭い路地を歩き続ける。
どこまで行っても路地
何時になったら この路地抜けられるのか
少し、焦りながら歩いて行く

突然視界が開け
突然光が戻 ....
たしか死んだはずの父が
逆上がりをしている
たしかに死んだはずなのに
まるで昨日のことのように見える
うまくできないのだろう
年老いたからだでは
それでも負けず嫌いの父に
も ....
そろそろ五時半だ
明日から三連休
書類を発注していた業者が
ぎりぎりに駆け込んでくる
私はダメ出しをした
月曜の会議にこれでは出せない
肩を落として業者は帰った

その後ろ ....
回送列車には
誰も乗っていなかった

けれども目を閉じると
そこには
乗客がいるような気がした

家に帰ると
誰もいなかった
けれども目を閉じると
まだそこにいるような ....
いつもそこにいる

あたしのこころとおんなじだ

あたしのこころはいつも

あたしのそばにいてくれている


東郷公園よこの坂道

そこをすっとくだってしまうのは

いつも惜 ....
{引用=



真夜中に犬の声がかけてゆく


やっと帰宅した息子と
息子の帰宅を待っていた家内が
ダイニング・テーブルではなしをしている
声が
ボソボソきこえる

テレビの ....
kauzakさんの自由詩おすすめリスト(3315)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「風の始まり」- ベンジャ ...自由詩311-3-19
きみに寄り添う- 石川敬大自由詩11*11-3-17
- 小川 葉自由詩111-3-16
信念- 小川 葉自由詩211-3-14
リアライズ- umineko自由詩3*11-3-13
理由- 小川 葉自由詩211-3-11
空樹- 小川 葉自由詩5*11-3-9
吾亦紅- あおば自由詩3*11-3-6
目的地- たもつ自由詩411-3-4
- 小川 葉自由詩311-3-3
ぎっくり腰- ……とあ ...自由詩8*11-3-3
「ときには鳥のように」- ベンジャ ...自由詩2*11-2-28
待合- たもつ自由詩711-2-27
空の青さが眩しくて支えきれずに- 小川 葉自由詩5*11-2-26
空の青さが眩しくて支えきれずに- あおば自由詩2*11-2-26
- nonya自由詩14*11-2-22
空いっぱいの永遠- umineko自由詩5*11-2-20
小鮒- 小川 葉自由詩311-2-19
やさしさのあるところ- ベンジャ ...自由詩10*11-2-18
結婚について- たもつ自由詩2411-2-16
丘を越えて- nonya自由詩10*11-2-16
惚け- ……とあ ...自由詩1311-2-16
帰還- たもつ自由詩711-2-11
さかあがり- あおば自由詩7*11-2-11
路地2- ……とあ ...自由詩9*11-2-11
さかあがり- 小川 葉自由詩6*11-2-11
三連休- 小川 葉自由詩2+11-2-9
回送列車- 小川 葉自由詩511-2-6
東郷公園よこの坂道- 吉岡ペペ ...自由詩911-2-6
浮遊するレジ袋と真夜中に棲むものの声- 石川敬大自由詩14*11-2-3

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