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         080721


空気がくれた
赤ん坊
(優しい目をして
(見つめるから
(つい油断する
(本当のことは
(誰にも言ってはなりません

空気が
足らないから
 ....
日曜日の午後は
ここからはじまる
たくさんの
命の庭

話したり
話しかけられたり
平日とは違う
あんパンを
ほおばってみたりした

午前中
僕は眠っていたので
午後は
知 ....
 

屋根をつくった
もう雨が降っても
濡れなくてすむ

立ったまま目をつぶると
近くや遠くから
夏の音が聞こえてくる
いつもと同じなのに
いつもと同じくらい懐かしい

誰か早 ....
コップの中に
朝が残った
醒めきらないままの
水を分けあって
ぼくらはターンする

魚のかたちをして
水がうごく
きらめき降りそそぐ
夏のはじまり

ゆっくり水際を
泳いでゆく ....
 
どうして
ぼくは
ここにいるの

きづいたら
せかいのてっぺんで
しゃれいを
うけとっていた

こどくでも
かいかにひとの
けはいさえあれば
ここは
ここでありつづけた ....
雨は降らなかった 猛暑だった
埃っぽい早朝だった
突然のはげしいノックの音に眼をこする
ふあい なんか事件っすかあ 立ち上がりながら
生あくびひとつ 鍵は開いてますよお
次の瞬間 ドアノ ....
街灯は今も寂しく
駐車場へと続く道に
光を落していた。

この微弱な心音と
どこか似ているような気がして
あのまま時が止まっていることが
救いだと思えるほどに。


通り過ぎる ....
道に花が落ちていた
大きくて鮮やかなピンク色の百合の花
あんまり綺麗な花だから
歩道の真ん中に捨てられているのに
誰も踏まず
あんまり綺麗なものだから
そのままゴミ置き場のそばに置かれたま ....
ひとつの比喩もない
なにも隠されてはいない
夜明けの街の風景を
まだ群青が滴る道の上を
だが、人は読み解こうとする
昨夜だれかの見た夢が
白線のうえで細分化されていく
三丁目の曲がり角で ....
 
魚のために
椅子をつくる
いつか
座れる日のために
 
背もたれのあたりを通過する
ふと、足りないものと
足りすぎているものとが
少しずつある

雨に濡れた生家が
生乾きの ....
喉の奥に良からぬ話題が引っ掛かっている
だから、一昨日くらいから喉が痛い
唾を飲み込もうとしてもうまくいかない
段々と不満が頭の中で熱を持ち始めている
もうすぐ風邪でもひくのだろうか
今、と ....
春にまいた種が
いつのまにかもう
つぼみをつけていたことに

気づいていなかった

「先生と会えるのは今日が最後なんだよ」と
ひとりの生徒が言ってきた

本当は
知っていた

 ....
太陽だけが焼く砂丘に
裸足で踏みいる
私という存在に影は現れたが
大きな耳の黒い犬が居た海の家は
まだない

   深雪に分け入るようだ
   試みの生はなく
   試みの死もないので ....
何かにつけても
茫洋として寄る辺のない
暗い淵が見えるにもかかわらず
湿りを含まない
重さのない空気を吸い
吸うばかりでそのために
くらり
反転した写真のような明るさと笑顔の中
街を歩 ....
 *灯台

   かすかにまだ
   光っている
   間違えたままの、
   やさしい思い出
   わたしの幸福な思い違いを
   あなたは
   そのままにしてしまったから
 ....
幸せは飽きる

不幸は慣れる

飽きもせず慣れもしない

今日が、楽しい
最初はそれなりに期待していた
散々魅力的な話を聞かされたから
小さな希望も胸の中で芽生えていた

だけど現実は思っていたより味気ない
大人だって思っていたより大人気ない
それは惰性で噛んで ....
月曜日
仕事から帰って
メイク落としシートで顔を拭いた
ゴミ箱に捨てる瞬間
シートがため息を吐いたような気がした


火曜日
上司に怒られた
理不尽なことが世の中には詰まっていて
 ....
先生
ボク帰って来ました
この教室に
円周角やら
関係代名詞やら
習った
この教室に


先生
あなた方が座っていた
デスクに

ボクが座っています
こんなにも
広かっ ....
一.


感度のよい
センサーライトが
いきばのないくらいに
点る

道は足に
ぶら下がったままで




二.


ひまし油
(メルセデス・ベンツのブレーキホース ....
ある日、わたしの腕と脚が家出をした。
それは突然で、とても信じられることではなかったが、確実な真実だった。

腕と脚が出ていってから、わたしは一日中泣いてすごすようになった。
だって、腕も脚も ....
同級生はドラッグストアで働いていた
名前はみらいちゃん と云った

休みの日には呼び出されて
公園を匍匐前進させられたり
炎天下の坂道を延々往復させられたり
首を革紐で縛られたり
草を食 ....
公園の隅
ベンチの宇宙
俺はまた
全ての嘘を
イヤホンに押し付けていた

流れる時と
流れる音が
静かに混ざる
混ざって消える
不埒だな
一人呟く

直感的な
嗅覚が正しか ....
みんな大好き!
と叫んだアイドルがいた

その場の誰もが
「みんな」には自分も含まれている
と信じようとして
アイドルの名前を大声で叫んでみたりする

「みんな」
そして「わたしたち ....
六畳一間のアパートに
むりやりつめこんだそのベッドは
ほかの家具の置き場をうばって
ずいぶん偉そうに横たわっている

そんな君が風邪をひいたというので
お見舞いにいったのだけど
座る場所 ....
{画像=080710024320.jpg}

私は自分が泣くとは思わなかった


同僚と酒を飲み
語り合い
別れた時
涙が出た


酒を飲んで居ても友に言えなかった
卑しい自分 ....
僕は駄目な男です
僕は今日も眠ります
夢は想像を消さないと
影すら見せないので
舵は枕任せです

枕は北風を浴びて
雪で遊ぶことに
決めたようです
一面に雪が積もります
冷気が沸き ....
女が信号待ちをしていた

幼い息子と立っていた

いっしゅんのことだった

粗雑なかなしみを

気恥ずかしく思い出す

この親子ふたりに

俺はなにをしたのだろう
日差しの強い 不快指数の針が振り切れそうな昼間
一日使い捨ての部屋を掃除し始めた

「オレってきれい好きなのかも?」
なんて自分を彩る言葉を口にしてみる

小学校のころのアルバム 初恋 ....
               080709



新装開店のお店の前

チラシを配る男の子
チラシを受け取る男たち
木登りが上手だねと
褒められたことがありますか
危ないから木に登 ....
kauzakさんの自由詩おすすめリスト(3315)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
仔猫- あおば自由詩9*08-7-21
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一瞬の夏- yo-yo自由詩11*08-7-17
ペントハウス- 小川 葉自由詩708-7-17
給水制限の朝(Mr._チャボ、正義と友情と愛とナントカと)- 角田寿星自由詩708-7-16
震える手- Izm自由詩808-7-16
綺麗な花- あきな自由詩6*08-7-16
定点観測- Tsu-Yo自由詩408-7-15
ゆれる- たもつ自由詩1008-7-15
大人の風邪- 小原あき自由詩19*08-7-15
「ゆれる_(教室に咲いた花)」- ベンジャ ...自由詩8*08-7-15
波と黒の犬- たりぽん ...自由詩608-7-14
こんな堤防の上をあるいている- 水町綜助自由詩1108-7-14
海辺の詩集- 嘉野千尋自由詩49*08-7-13
いちにち- にゃんし ...自由詩208-7-13
ガム- 1486 106自由詩11*08-7-13
メイク落としシート- 小原あき自由詩22*08-7-12
Uターン- 北村 守 ...自由詩31+08-7-12
断片集「まり麩」- 簑田伶子自由詩16*08-7-11
つぎはぎ- fuchsia自由詩2*08-7-11
未来ちゃん- 吉田ぐん ...自由詩2308-7-11
不届き- kei99自由詩2*08-7-11
ホコテンのひと- 恋月 ぴ ...自由詩30*08-7-10
「セミダブルベッド」- ベンジャ ...自由詩3*08-7-10
帰りの電車で_/_これもまた過去の記憶- beebee自由詩1708-7-10
セミダブルベッド- 木屋 亞 ...自由詩2*08-7-10
荒野の親子- 吉岡ペペ ...自由詩308-7-9
針の取れた時計- もこもこ ...自由詩2*08-7-9
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