すべてのおすすめ
 
 
豆腐のプラモデルを買った
部品が全部そろっているか確認した
思ったよりもたくさんの部品があった
毎日空いた時間に少しずつ組みたてた
その間に何通かのダイレクトメールと
公共料金の ....
忘れ物を取りに
真夜中
オフィスに向かう

追いかけてくる
警備の人を置き去りに
マスターキーで
ずんずん進む

いかめしい
暗証番号も
全部ぜんぶチャラにして

そうか
 ....
                   120428




ムンクの本当の叫びを60億円で落札した
個人蔵だったから始めて見る人も多く
予想外にオークションは落ち着いていて
競合 ....
食卓の上に
水の入ったコップ
そのすぐ脇を
ランナーたちが走っていく

誰も水を取らないから
ここは
給水所ではないらしい

台所から夕食の支度をする
包丁の音が聞こえる

や ....
{画像=120530012115.jpg}



この世の中には
幕間に控えて居る役者は
いっぱいいて
人が羨む役を貰えるかは
まことに運次第なのだと思う


人は与えられた役の ....
昨日のわたしを丁寧に埋葬する
それはやはりひとつの儀式として

今のわたしの内側には
そうやって埋葬されたいくつもの棺が
記憶と名付けられて並べられているのだ

さようなら、昨日や、あの ....
 
 
テーブルの下に
豆腐が落ちていた 
原形がわからないくらいに 
ぐちゃぐちゃに崩れていた 
世を儚んで
飛び降りたのだ
窓を開ける
初夏の風が吹いて
部屋の中を涼しくする
 ....
フェンス越しに飛行場が見える道
直線一〇〇〇メートル疾走する車窓から飛行場を望む
さらにはるかかなた男体山と女体山の筑波山
ほかに前を遮る山も無く
秋には飛行場の薄の原
フェンス越しの軍隊が ....
去年と同じ
花が咲いている

去年と違う
同じ花が

去年と同じ
新緑が芽吹く

去年と違う
新緑が

その下で
子供が遊んでる

私と違う
同じ子供が ....
わっと咲いた桜の枝の花束が

額縁のなかに吊されています

青い敷布の上に座るあなたが

花降る午後に微笑んでいます

ぼくらは宇宙で会いましょう


祈ります

科学じゃな ....
今日の朝
街並みは少々異様な光景で
路上に色眼鏡とカメラを片手に持つ人々

刻一刻と薄暗くなってゆく
視線は月と太陽の重なりへ向けられている
金環日蝕

昨日からテレビで見ているから
 ....
ある夜の夢の中
ぼくは一つの素晴らしい言葉を吹いた

それは宝石にたとえるならダイアモンドのようで
気分にたとえるならすがすがしい朝の目覚めで
まだ眠ってるどこかが新しく生まれたようだった
 ....
もうちょっとを掬い集めても
もうちょっとはもうちょっとのまま

それでも息なんかふぅっと吹き付けたら
袖口でゴシゴシ磨いてみたけど

やっぱし、もうちょっとはもうちょっとのままだった

 ....
四月病ってあるらしい
さりとて年度替りの初々しい賑わいとは
とうに縁遠くなっているのだから

花散らしの雨もあがり葉桜と化した桜並木を
これでよいのだと独りごちながら歩む




 ....
私のDNAの塩基配列に
「ケ・セラ・セラ」という
遺伝子情報が組み込まれている
膨大な螺旋構造の宇宙には
母から降ってきた星屑が潜んでいる


突然の父の入院で
しばらくぶりに会った母 ....
ひとりで生きられる
生きられない

それとも、ひとりで生きざるを得ない

わたしってどれなんだろうね




無責任ってわけじゃないけど
ちょうど
満員電車のなかで誰かに寄り ....
今ごろ何しているのかな

きっと趣味のデジイチを首から提げて
お気に入りの被写体を求め
谷根千あたりを自転車で走り回っているのかも

そんな感じに好きなひとを想ってみる

なんか幸せな ....
  非定型な雲は生硬な定型でしかない
  ぼくを尻目にとりとめがない

  ぼくのO市
  かのじょのN市
  どちらも雲と坂が多い街であるから水っぽい
  川が
  なにか ....
ときにはなまえがあるように
きみのなをよぶ

ときにはなまえがあるように
わたしのなをよぶ

どこかでだれかが
なまえがあるかぎり

わたしもどこかで
きみというだ ....
  蘇生のイキをするように
  そっと虚空に
  言葉をはなったとき
  言葉はすぐにちりぢりになってきえた

  あの日の
  あの青空には
  二度とであえはしない
  ....
もんだいは
かいけつするものだ

かみのうえで
しずかに

まいあさあたらしい
とうあんようし
ていしゅつしてる

とがってたはずの
えんぴつのさき

まるく ....
勝者と敗者の間に
三角定規で線を引く

本物と偽物の間に
フリーハンドで線を引く

好きと嫌いの間に
眉間で線を引く

面白いと面白くないの間に
口角で線を引く

瞬きする ....
          120114




無自覚な試作品の顔を撫でながらも
失敗作だと悔やむ
青空の製作は難しくて
寒がりだから
何回作っても天井にへばり付いて
なかなか降り ....
ありがとうも
ごめんなさいも
また今度も
いらない

生きている
私たちに
また夜が
祝福する

エレベータ
昇って 
降りて

繰り返す
夜の波だ

打ち寄せる
 ....
おなじたかさで
くさがはえそろっている

そのいちぶが
ひとにふまれたとしても

あさにはまた
おなじたかさになって
のびている
まちがいもまた
こたえなのだった

まちがいが
ひつぜんであるかのように
せかいはただしい
ほうこうにむかっている

もしもまた
あしたまちがえても
それがせかいの
 ....
この緑色の液体を飲みなさい
毒は入っていなくてよ
揉み解した葉っぱを干からびさせた物を
お湯にひたして体液を抜き出したのよ
人間は森から離れてしまったから
植物液を飲まないと
魂なき野 ....
今日という船が
昨日という川を流れていく

川の水源には産声があり
川の果てには海がある

だから海は
あんなにも大きくて
少し悲しい

わたしのオールは細すぎて
川の流れは遅す ....
朝早く

透明な夜

眠りからさめたひと

青暗い街道

まだ誰のものでもない空気

でもたしかに

誰かと繋がっているテレパシィ


旅の朝のようだ

ひとも木々も ....
おやすみなさい

同時に寝る

こんな奇跡的な幸福

かさねられることが

また幸福だ

おやすみなさい


同時

ふたり

ふたりだけ

同時

ふとんが ....
kauzakさんの自由詩おすすめリスト(3315)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
部品- たもつ自由詩1312-6-7
マスターキー- umineko自由詩8+*12-6-5
空のひだまり- あおば自由詩8*12-6-5
給水所- たもつ自由詩412-6-1
地に沁みる影が光を含むまで- beebee自由詩31+12-5-30
「埋葬」- ベンジャ ...自由詩812-5-29
厚揚げ- たもつ自由詩1212-5-28
フェンス越しの関東平野二〇一二- ……とあ ...自由詩612-5-25
新しい景色- 小川 葉自由詩312-5-24
宇宙のお花見- 吉岡ペペ ...自由詩612-5-22
木漏れ日を見ていた- ちゃむ自由詩612-5-21
「夢落ち」- ベンジャ ...自由詩712-5-21
葉陰のひと- 恋月 ぴ ...自由詩21*12-5-7
口ずさむひと- 恋月 ぴ ...自由詩27*12-4-16
ケ・セラ・セラ- 渡 ひろ ...自由詩38*12-4-9
顔なしのひと- 恋月 ぴ ...自由詩3012-2-27
優しいひと- 恋月 ぴ ...自由詩30*12-1-30
雲と坂道のデッサン- 石川敬大自由詩13*12-1-27
時には名前があるように- 小川 葉自由詩112-1-23
失語症から- 石川敬大自由詩2212-1-23
答案用紙- 小川 葉自由詩712-1-21
線を引く- nonya自由詩28*12-1-21
あおぞら- あおば自由詩13*12-1-15
いらない- umineko自由詩12*12-1-15
同じ高さで- 小川 葉自由詩412-1-14
世界の答え- 小川 葉自由詩512-1-14
森心あれば- 木屋 亞 ...自由詩8*12-1-12
- 小原あき自由詩10*12-1-12
連帯のテレパシィ- 吉岡ペペ ...自由詩812-1-11
同時- 吉岡ペペ ...自由詩912-1-10

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