すべてのおすすめ
生まれたときからいっしょだった
イヌが死んでしまった

老衰だった
学校から帰ってくるまでもたない
そう言われていたけれど
最期にほんの少しだけ私の目をみて
安心したのか眠るように逝った ....
吾子

あなたは ひのひかりを 
いっぱいにうけた ほうせきを
おおきな はっぱのうえに みつけましたね
あなたのめは ほうせきよりも 
きらきらと かがやいていました
あなたの ....
もうだいぶ短くなった青鉛筆を
今日も必死に削っている
先を細く細く尖らせなければ
気がすまないんだ
そのくせ
極度の尖端恐怖症なものだから
どれほど尖っているのか
目で見て確かめることも ....
わたしの生まれ育った村には
鮮やかな花が咲いていて
広大な田地が広がっている
野良犬がそこらじゅうにべとっと寝ていて
曖昧な微笑みを浮かべる村人と
いないはずの人たちが生きていた

たと ....
ことばは 手段
伝えるための

深夜の国道は
暗く流れて
6車線 約50メートル
渡りきるのは造作ない

遠い信号が
赤に変わった
ヘッドライトが
右へ流れた

やすやすと
 ....
表情がない女性だった
人よりも植物に近い
南国よりも北国の植物
針葉樹のような鋭さはなくて
維管束には冷たい水分
いや維管束すらあるかわからない
造花のような表情をしていた

これ生き ....
 


はす向かいの男の咳で
目をさましてしまった
となりの年寄りはまだ目をとじているので
きっと とおくに行くのだろうと思う

このまちに大きな交差点はなくて
行き交う なんていう ....
 
こどもができたの
と、いうと
嘘をつけ、といわれ
生まれてきたのは正真正銘
ロボットの赤ちゃん
の、はずだったのに
人間の
あなたの赤ちゃんよ

それでも
ロボットの子供にふ ....
{画像=080726153050.jpg}
手帳をいっぱい持っている。
このリングノートも扉のところに3つの住所が書いてある。
入っているカバン毎に、
引き出しから入れた雑多な順番に出て来るメ ....
南の低いところに

朱い月がまんまるく

すこし離れて花火の明滅


幼な子に花火について語る

それは物足りないリレーのようだ

ベランダから花火を見つめている

わたしの ....
 
汗をかいたので
洗濯して
ベランダに干す

ここは海が近いから
命の
匂いがする

書店で本を開いても
どれも白紙なので
選択は
できなかった

もう
言葉などいらな ....
わたしのバッグは黒色で
いつもぷくっと膨らんで
それで非常に重たいです
いつも利き手で持つ為か
右腕だけがだらりと伸びて
地面に付くほどになりました

バッグを持っていないと均衡が取 ....
黄昏に雨のタンクを
抱えた雷様は

うなだれた朝顔に
でかい杓で
冷えた御馳走を


空を蹴散らし

どかどかと

太い腕に
太い足


毛むくじゃらの ....
真っ白い日向を
ひとひらの
アオスジアゲハが舞う
それは飛ぶ、というより
風に弄ばれ抗うようで
わたしの傍らを掠めたとき
小さく悲鳴が聞こえた

真夏を彩るカンナの朱や
豆の葉の ....
その夜
確率論だとか
誰それがとても悲しむとか
そういうくだらない
なんでもない
ことでしか
君を止められなかった
僕だったらそのまま
飛び降りていたと思うから
君は本当に情が深いね ....
最近手に入れた
つばの広い帽子をかぶり
日傘を差して
東へ東へと
自転車で走る

お気に入りの路地を抜けてゆく
一昔前からずっとある家々
毎日手入れされている植木
いつも時空がほわん ....
早夏に 散り遅れた雨雲が

スコールよろしくざんざんぶらす

傘の下で

本当は投げ出してずぶ濡れたい

そんな大雨のなかでの抑え易い衝動が

傘の下で

本当は水溜まりで靴を ....
目が覚めればキッチン
冷たい床に背を着けて
仰向けの天井を見ていた
天井でゆれる光、あれは
水面
キッチンを満たす液体
懐かしく吸い込んで
天井に(水面に
浮かぶ(ゆれる
花びら ....
(1)

明日と言う日の訪れを恐れるときがある
気を紛らわすことさえままならず
早々に床についたとしても
考えるのは埒のあかないことばかりで
苦し紛れの寝返りを打てば
人の気も知らず目覚 ....
いくらでもある
吐き出しきれないぐらいある
それにとらわれて夜も眠れないこともある


水滴、集中豪雨と雷光
ガラス越しに映るだけだから 怖くない

どころか
向こう岸の出来事に ....
終電に揺られながら
車窓へとため息

様々なものが纏わりつき
雁字搦めにしていく

ただ、生きていくわけにもいかず
とかく社会というやつは無関心に 其処に

主張も理念も ....
今は何でも許される時代だから、ここは誰でも受け入れる場所だから、だから、生きることは困難だと感じてしまうんだね、言葉について、僕は語りたい、言葉と、言葉が象る事のできるあらゆる事象について、とりわけ、 .... {画像=080717222808.jpg}
ぼくは所在なく佇む
夜が好きだ
そんなとき
梅雨の終わりの
雨が降っているのもいい

屋根を打つ雨の音
軒を伝う流れの音
樋を落ちる水の音 ....
羊とシーソー遊びをすると
いつも重い方が沈みました
両方が沈まないでいるのは
とても難しいことでした
わたしはまだ
言葉をよく知らなかったのです
 
 
+
 
 
眠れないとき ....
酸素をなくしてしまいそうなのです
溺れるしか能のないワタシは
呼吸をわすれてしまいそうなのです

  例えば、
  水溶液に浸っているような気持ちのままで
  ワタシが意識を失ってしまった ....
{画像=080722004625.jpg}
遠い空を見上げていつも
鳥になりたいと想っていた
自由に空を飛び回って
あの雲に掴まりたい
虹の橋を渡って途中で落ちても
手を拡げれば大空は自由 ....
                 080722




森君が笑うので
今日はよい天気です
森君は歯が綺麗で
笑顔が可愛いので
クラスの人気者です
森君は苦しくても辛くても
 ....
空になった米びつを
流し台下の収納から取り出すと 初夏
扉裏から日陰がやって来て
「今日は暑いですね」と作業を急かされる


10キロ袋の角を少し切り
よいこら 持ち上げてから
う ....
 不器用であることは
 罪ではありません



林檎の皮をどれだけ長くむけるだろうかと
無邪気にはしゃいでいた頃に

途切れてしまった命はいくつ
あの赤い肌をすべっていったこ ....
皆とサッカーをして遊んだ
ボールをまともに蹴ることなんて
高校の体育の授業以来のことだ

息をぜいぜい荒げながら
俺は必死に土の上を駈ける
全力疾走でボールを追う

だが日頃の運動不足 ....
kauzakさんの自由詩おすすめリスト(3315)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ビターチョコレート- 相良ゆう自由詩3+08-7-29
吾子- 蜜 花自由詩5*08-7-28
「削る」- ルナク自由詩43*08-7-28
(また)見えない人の話- 吉田ぐん ...自由詩1708-7-28
J-walk- umineko自由詩8*08-7-28
妊婦のロボ子さん- 木屋 亞 ...自由詩3*08-7-27
行程- 縞田みや ...自由詩11*08-7-27
妊婦のロボ子さん- 小川 葉自由詩7*08-7-26
ぼくのリングノート- beebee自由詩1908-7-26
花火について- 吉岡ペペ ...自由詩308-7-26
言葉などいらない- 小川 葉自由詩908-7-26
バッグの意味- 吉田ぐん ...自由詩1308-7-25
夕立の神- 北斗七星自由詩3*08-7-25
苦い夏の日- 銀猫自由詩9*08-7-25
いいわけ- まりょ自由詩708-7-25
路地を抜ける- yangjah自由詩108-7-24
傘の下で- 短角牛自由詩308-7-24
ゆれる- RT自由詩5*08-7-23
遠ざかるひと- 恋月 ぴ ...自由詩38*08-7-23
許せないこと- 長谷川智 ...自由詩4*08-7-23
消費と言葉の狭間で- 紫音自由詩2*08-7-23
シンクロニシティ- rabbitfighte ...自由詩9*08-7-23
七月の雨の光- beebee自由詩1608-7-23
- たもつ自由詩3208-7-22
そうして溺れ、浮遊してゆく- 笹子ゆら自由詩408-7-22
いつか鳥になる日- beebee自由詩508-7-22
迷い森- あおば自由詩9*08-7-22
お米をこぼした日- 千月 話 ...自由詩12*08-7-21
「林檎」- ベンジャ ...自由詩7*08-7-21
転ぶ悦び- かいぶつ自由詩8+08-7-21

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111