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欲を引いてしまえば綺麗な感情

昨日のあなたの言葉を

私の前だけの顔を

特別な瞬間を

過去のあなたを

所有することはできない

嫌でも好ましいあなたでもどちらであっ ....
きれいな空があることを
忘れたくなかった

雨が降るのを
真下から見上げて

見上げた空がきれいであることを
確かめたかった

降りそそぐ雨が瞳からあふれても
それを ....
母さんと間違えて
息子が僕に抱きついてきた

首筋に
ぴったり口をくっつけて
おっぱいみたいに吸ってきた

ああ
母さんになるって
こういうことだったんだ

時計を見ると朝の六 ....
 夕暮れ近くになってムーフールーが海を見たいと言い出して、海に行くことになった。海辺の街とはいってもこの坂の家からは、海はすこし遠い、なので車で行くことも考えたが、思い ....  
夜中に目が覚めて階下に行った
妻が台所でひとり
豆乳を飲んでいるのが見えた

湿った蛍光灯の下、色白の肌が
必要以上に青白く
そして細く感じられた

声をかけずに再び寝室に戻った ....
太くなる

風が太くなる

孕んでいる

闇を孕んでいる

風が闇を孕んで太くなる


湿り気を帯びている

自然は昔から獣だった


太くなる

風が太くなる
 ....
やさしいんだね
と、言われれば
悲しそうに首を
横に振る
君には



四月なら
さくらの花びらが
五月なら
ハナミズキの花びらが
道いっぱいに散らばって
通れない

 ....
暇なので
バスを見ていた
空は青い絵の具の垂れるよう
たんぽぽ柄の車体が走る

砂利道に揺れて
犬と追いかけっこして
まるい太陽の下、
熱っぽくなったら停車する
そこは、つむじ風の過 ....
 
英会話学校のパーティで知り合ったバーナードは
JICAの研修生として来日していた獣医のエリートで
扉という扉を開けてくれ
食事のときは女性の椅子を引く
印象的な紳士だった

街のカフ ....
ワディ,

その涙を、舌で拭うのは僕の喜び。

涙の味は変わらない。午後も、夕暮れ時でも。
だから、泣きたくなったら教えて欲しい。

その涙を、舌で拭うのは僕の喜び。

それは、僕だ ....
             08/05/02



空気と水は
相性が悪いので
接着できません
のんきな顔した空気は
瑞々しい若葉の声を
恥ずかしがらずに遮った
緑の岡にも影は拡 ....
「猫を探しています」

と書かれた手製のチラシが
郵便受けに入っていた

「名前 小太郎 茶虎 体重4kg」

茶虎の猫といったら
このあたりでも野良でたくさんいる
正直見つか ....
飲みながら近況を話しても五下りほどで終わってしまうのだった

いかに平凡であるかを思い
いかに彼らと掛け離れているかを思う

仕事の話も
子供の話も
まるで持たず

景気の話も
話 ....
窓を閉め忘れて出かけてしまって
冷え切った暗い部屋は他人の所有物のよう
冷たくなるというのは きっとそういうこと

買い物袋を床に投げ出す
床に散らかった本やCDやお菓子の袋や洗濯物を極力避 ....
 
 
 
 
羽の音が、する
 
飛び立った男の子と
手を引かれながら
つたなく飛ぶ
女の子のすがた
 
透けるように薄い
ぺらぺらの羽は
あまりにも、心許ないから
 
 ....
近くの。通勤の途中にラブホテルが3軒、軒を並べてるんだけど。

まわりがふつうの住宅街なのでおかしな感じだけど、もとはといえばこのあたり、細い路地の入り組んだ下町だったからね。もともとからあるんだ ....
{画像=080504235430.jpg}
満員! 
定員オーバーだよ!
でも

山手線の中でも
五月の風は吹くんだ。
赤ん坊の髪の毛が揺れている。
ふわふわ遊ぶ髪の毛を見ていると
 ....
ネオン街で同僚と飲んで
赤い顔ではしゃいだ夜遊びの後
やけに寂しい帰り道 

終電待ちのホームに並び 
線路越しに見える 
広告募集中の真白な看板が 
自分のこころのように見える 

 ....
この世でうまくやるために
生まれてきたわけじゃないんだぜ

俺は本当のことをいうよ
誰かがそれで傷ついても

この世でよろしくやってくために
生まれてきたわけじゃないんだぜ

俺はや ....
長い間待ち望んでいた瞬間が訪れる
受付の看護士さんに案内され
病院らしい匂いのする待合室の長椅子に
わたしはひとりで腰掛けていた

手術自体はあっと言う間ですから

こころにメスを入れる ....
 
砂漠の真ん中に
ペンギンの死体があった
穏やかな光の祝福を受けて
左右非対称に腐れていた
耳をすませば
崩れる音も聞こえた
老いた男はか細い腕で
窓を閉めた
風で砂が入るのを嫌っ ....
使えないのは仕様です。開き直りたくもなる。
できない理由を問われても聞かれたこっちが聞き返したい。
不器用さが格好いいのはテレビの中の話です。
現実は目の前にしか現われない。
夢見がちな年頃だ ....
 
 
 
 
桜葉のような少女の手を
抱いて
うら若きわたしが泣きます
 
 
波濤の白にいくつもの
瞳は
飲み込まれて
 
 
月がいつまでも
母恋しと
ひかります ....
あの日から遠いこころが始まった

そっちがいい

どっちがいい

気が向いたときだけ優しくできる


こらえきれず

きみを待ってる

ギター教室から

きこえる音楽
 ....
るいるいと
つみかさなり
荒涼をうめつくす石
  これは誰かの
  さいぼうであるか
それらの石が記憶の
かけらであるとしたら
この場所に吹く風も
意味を孕むであろうが
ただ過去を予 ....
人々の行き交う夕暮れの通りに 
古びた本が 
不思議と誰にも蹴飛ばされず 
墓石のように立っていた 

蹴飛ばされないのではなく 
本のからだが透けているのだ 

聴いている

時 ....
掴みきれない砂を
別れ際におとした
5月の夜空は
何も知らなすぎる

またね、と約束して
帰ってこなかった人を
悔やむ
その先に空白





・・・
わたしは正しい ....
傷口をいじれば 
いつまでたっても治らない 
そう知りながら 
この手は気づくと触れている 

もう忘れていたあの日の傷跡を 
いじり過ぎた浅黒い影が  
遠い過去の空白に 
うっすら ....
本のページをめくる
あなたの指が
風のようだと思った


あなたの中で
長い物語ははじまり
長い物語はおわる


本を閉じると
あなたはすっかり年老いて
物語のドアから出てゆく ....
長さが
ちょうどいいので
いつもその道を歩いた

長さは長さ以上に
距離ではなく時間だったから
帰る家もなつかしい

廊下の床がゆるんで音が鳴るのは
散歩と人の長さが
同じ距離に ....
kauzakさんの自由詩おすすめリスト(3315)
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ワディ(枯れ川)- rabbitfighte ...自由詩14*08-5-5
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