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前方の、遥かな明日へ――突き刺さる
線路の彼方に、富士は{ルビ聳=そび}えり
酔い醒めに
冷えた徳利頬にあて
せせらぎに揺る、竹林の笹
CDのジャケットから取り出した
ブックレットのモノクロ写真は
だだっ広い空の下を
何処までも伸びゆくハイウェイ
目的地へとひた走る、旅の車
ハンドルを握る、目線の先
一瞬
黄色い蝶が ....
今より少々ケツの青かった頃
とあるスタジオでラジオのADだった
僕の耳に飛びこんできた
「ボヘミアン ブルー」
躍動する無数の音符等は
瞬く間に僕のハートの入口に吸いこまれ
自らの生の ....
皆さんこんにちは。昨日は少々仕事にくたびれて?僕は相も変わらず街をふらふらしつつ、先ほど自宅に帰って来ました。窓の外では蝉がじいじい鳴いており、僕の背後で首を振る扇風機が、風を送ってくれています。先 ....
「 いってきます 」
顔を覆う白い布を手に取り
もう瞳を開くことのない
祖母のきれいな顔に
一言を告げてから
玄関のドアを開き
七里ヶ浜へと続く
散歩日和の道を歩く
....
皆さんこんばんわ。
今日は僕も仕事始めだったので、
「より充実の年にするぞ」という
並々ならぬ決意で職場に乗り込みました。
そして気合を入れて午前の入浴介助をしていたら ....
何杯かの紅茶を
飲み終えた机の上に
本の積まれた頃
小皿の上に
時計回りで倒れ{ルビ萎=しな}びた
ティーパック
真ん中に置かれた
{ルビ空=から}のスプーンのみが
....
昨日のゴミ置き場で
幸せそうに日向ぼっこしていた
白い便器の蓋が
今日は無い
腰を痛めて十日間
介護の仕事を休んでいたら
先月の誕生会で
目尻の皺を下げていた
....
今僕は、「生きる理由」という詩集を開き、アンソロジーである
この詩集の最後を飾る「はたはたと頁がめくれ・・・」という詩を
読もうとしています。海を見る時に何を想うかは、その年齢によっ
ても感 ....
生田 稔さんの服部 剛さんおすすめリスト
(10)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
旅の車窓より
-
服部 剛
短歌
1
15-11-1
修善寺の蕎麦屋にて
-
服部 剛
短歌
1
15-10-27
旅の車_____
-
服部 剛
自由詩
3
15-10-5
流星の唄_____
-
服部 剛
自由詩
2
15-10-5
今日の読書記・其ノ一_ー_リルケ・小林秀雄・ヘルダーリン・西 ...
-
服部 剛
散文(批評 ...
4*
09-9-6
海に還った祖母に捧ぐ_
-
服部 剛
自由詩
35
09-1-24
詩を愛する仲間への手紙。_
-
服部 剛
散文(批評 ...
2
09-1-5
一匙のひかり_
-
服部 剛
自由詩
5*
08-1-6
「_無_」
-
服部 剛
自由詩
32*
07-11-6
新川和江氏への手紙_〜名詩を読む②〜_
-
服部 剛
散文(批評 ...
3*
07-5-14
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