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白く降り止まぬ豪雪に立ちつくし
枝は のしかかる重みにバリリと折れ
春の澄み切った青空の下
まるたんぼうになって
根はネズミにかじられ
もう売り物を実らせない
切り倒され処分される ....
マジャン と聞こえたので
えっという顔になった私に
中国人の友人は ジェスチャーをしつつ
マジャン と言う
なんとなくそのしぐさから
ああ マージャンね というと
日本では マージャン ....
蜂の巣が近いらしい
家の裏山の方へ行くと
飛んでいる蜂と ぶつかりそうになり
私も蜂もあわててよける
洗濯棒の近くの花の中で
仕事中の蜂も時折いるけれど
そっと ぱたぱた 洗濯物をかけ ....
頬づきの
われた視線 くびる
つけた 前髪敷く
地下に ひらいてる窓
写ってる 引き戸
つつぬけの
息 熱く ガラスに
かかしのように 突っ立って
だけだって 咲いてい ....
食べるのならあげるけど
おそるおそる声をかけられた
手に持っていたのは 漬物のようなお菓子
中国の方から戴いたものだという
仕事がらみのおみやげで
自腹でせっかく持ってきてくれたものだけ ....
弟が二人いる姉など
子供の頃は 子守りをさせられ
遊べるくらい育ったら
キャッチボールなど 男同士だし
大人になっても
たまにラーメン食べにいくとか
うちで 飲むとか
まず 誘われな ....
こいし こいしや 月夜の晩に
うらみ うらみの 月夜の晩に
お膝に抱かれた やさしい夢に
お膝に眠った いつかの 夢に
ほうら ほらほら 還りの朝が
ほうら ほらほら ....
青い 朝爪
くとん と
葉の 胸
黄緑 透ける脈
まだ
まぶしいの
月に
あずけてた
から
靴底が 素足を
さらさらと さらう
通行道路が
分離して 霞む
代わりのいない
名を呼ぶ声
引っ掻いただけでも
抵抗と 呼ぶのならば
青に射す 一赤の線
木漏れ日の ....