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 色づいた葉が

 風に流され

 舞い落ちるのを

 ただただ見ていた

 十九の秋

 {ルビ翻=ひるがえ}るばかりの心に

 よく似ていた
日光がじりじり焦がすグラウンド あの夏の日がよみがえる熱



突然の訣別の日は当然で 気化して消えた二人の熱さ
いつだって {ルビ別離=わかれ}た後に 視る夢は

      遠すぎる過去 触れぬ思い出



思い出の 箱に封じた ただひとつ

      「言えばよかった 声の限りに」
とてもとても遠く離れた

それは
距離であり時間であり
近づきも交わりもしない

見えていても決して届かない月のよう

離れ離れのふたりの思い
奇しくも重なるふたりの思い

離れ ....
「神の定めに従って、わたしはあなたを妻とします。
 今から後、
 幸いなときも災いのときも、
 豊かなときも貧しいときも、
 健康なときも病気のときも、
 あなたを愛し、あなたを敬い、あ ....
友人との待ち合わせは、いつもの喫茶店だった。

呼び出されたのは久しぶり。

この1年、電話やメールばかりで、顔を合わせることはなかった。

先に着いたので、入り口の見える位置に座って ....
大安の日曜日、姉のために桜茶の用意をした。

5年越しの恋人が、婚約者となったのだ。

いつもおっとりした姉だが、この日もおっとりとしていて、

父親が迷ってばかりのネクタイを、一緒に ....
   祝・誕生

   祝・入園

   祝・卒園

   祝・入学

   祝・卒業

       入学&卒業が数回あり・・・

   祝・就職

   祝・結婚
 ....
「ひさしぶり。元気だった?

 こないだのアレ見た? すきだったじゃない。

 じゃあ雑誌は? ずっと買ってたよね。

 突然バックパッカーになったりしてさ。

 ・・・え? あた ....
 きみが言う「愛してるよ」は うすっぺらい

      「ごめん」と言わない 心ないきみ
定時を3時間過ぎて、本日の業務終了。

ロッカーから鞄を取り出して肩にかけて、更衣室を後にした。

「ちょっと変わってるね。その鞄」

話しかけてきた彼と、一緒に飲み屋に行き、彼の部屋 ....
大村 浩一さんの逢坂桜さんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
創書日和「揺」_十九の秋- 逢坂桜自由詩2*10-11-1
創書日和「熱」_胸焦がすもの- 逢坂桜短歌210-9-30
創書日和「箱」_閉じた箱- 逢坂桜短歌4*10-9-1
創書日和「離」_重なる思い- 逢坂桜自由詩2*10-7-31
創書日和「清」_清廉の人- 逢坂桜自由詩3*10-4-30
創書日和「証」__ミルクティーの似合う女(ひと)- 逢坂桜自由詩4*10-3-15
創書日和「祝」_桜茶- 逢坂桜自由詩410-2-28
創書日和「祝」_めぐる「おめでとう」- 逢坂桜自由詩510-2-23
創書日和「樹」_きみという人- 逢坂桜自由詩409-12-30
創書日和「謝」_告白- 逢坂桜短歌409-11-23
創書日和「鞄」_こころのカタチ- 逢坂桜自由詩309-11-2

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