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ボクはいつも此処にいる
地上に立って
たまには怒ったり
自由に哀しんだり
している
ボクは
社交辞令と
コンクリートが嫌いだ
歌うのは下手だけど
口ずさむくら ....
魚の小骨のように胸腔にナイフが引っかかっております。
子どもの時分からずっと引っかかっているのです。
(おかしいですか?
たいして悩みでもないのですが、
やみつきだなんてとんでもない。 ....
「泣き腫らした家」
その家は号泣する
時間を失った丘陵にたたずみ
家主の帰りを待ちわびながら
その家はときどき夢想する
彼女が門扉を開き
飛び石伝いにやって来るさ ....
もうふた月ほどたつだろうか。わたしは毎日、すこしずつ家財を捨てている。家財、といっても、どれもさまつな――そのほとんどは夫と共有して、それなりの思い出がつまっているのだろうが、もはやさまつとしかいい ....
たとえあなたが農夫でも農夫でなくてもあなたが文章家でも文章家でなくてもあなたが小鳥でも熊でも蛇でもあなたが空でもあなたが風でもあなたが土でもあなたを好きわたしはずっとあなたのそばにいるあなたとキスを ....
会えてよかったですあなたが遠いところに行ったみたいで淋しかったから一つずつ小さな部屋の窓ガラスが静かに開け放たれていくようなお話かしらあなたがこれからも清潔な歌をうたいますように瑞々しい歌がうたえま ....
猿ぐつわを噛まされた
裸の青白い男が椅子に坐っているので
私はどういうわけか
ふるさとを思い出さずには
いられない
椅子の背に両手を縛りつけられ
陶器のようにつるりとした太ももに
一 ....
修辞に位置付けられるきざはしの出現はいみじくも重なり合う因果であるが、
しかし私たちの生活を根底から揺るがすほどのナルシシズムを包含しているわけではなく、
ただ、
夕映えから派生する杞憂 ....
たった一本の卒塔婆のように
不健康に伸びた櫓から
私はずっと向こうの火山を見守る
今にも昂りそうで昂らない
噴き出しそうで噴き出さないそれを
ひたすら見守りつづけて幾星霜も過 ....
大村 浩一さんの豊島ケイトウさんおすすめリスト
(9)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
此処にいる
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豊島ケイ ...
自由詩
7*
10-11-10
反映
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豊島ケイ ...
自由詩
17*
10-11-1
泣き腫らした家/泣くまでの経緯
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豊島ケイ ...
自由詩
14*
10-10-26
花冷え
-
豊島ケイ ...
散文(批評 ...
14+*
10-9-27
十一月
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豊島ケイ ...
自由詩
12*
10-8-26
六月
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豊島ケイ ...
自由詩
17*
10-8-3
猿ぐつわの男
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豊島ケイ ...
自由詩
15+*
10-7-25
散在しつづけるきざはし
-
豊島ケイ ...
自由詩
7*
10-7-10
対峙
-
豊島ケイ ...
自由詩
13*
10-6-25
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