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僕は切符を買うよ
いつもと同じ場所にむかう
日めくりをちぎるときに
忘れてしまうだろう、今日だから

僕は切符を買うよ
四十九枚の十円玉を投げ入れて
光るボタンで行ける場所
誰もが辿れ ....
二人の時間をはかるために
砂時計がほしい
と、君がいうので

硝子の器に閉じ込める砂を探し
砂丘に鳴き砂を求めてみたけど
どの砂もしょっぱく湿っていて
完成しないのです、砂時計は

 ....
鳥取の冬雲が北風に迷っています
今日は大潮だというのに月が
複雑にからまっているのです

 私の言葉は上手でしょうか
 そんなことよりも伝えたいことの、
 たとえば月の輪郭を
 なぞる指 ....
今夜の雨は悲劇に酔っている
私だけは違うといいながら
誰もが同じように濡れている
無邪気すぎるから
傷付けられたことさえ忘れて
私だけの痛みが欲しいと
傘を風にあずける

  焚き ....
月を遠ざけるものを捜して
迷い込んだ森

薄紙で封印された
わたしを引き裂いて
生まれてくるものがある
皮膚がわたしを押さえつけていた
だから、だ

破りとられて流し続ける
温かい ....
砂に埋もれ
沈みそうに生きて
手の届く範囲の幸せを
ただただ全うする
あたりまえに生きることが

どうして
美しくないと
思っていたのだろう

  みんなの中に居るか
  「だれ ....
さかなになって
星を見つめる夢を見る
波打つ界面のもっと上に
潜る深海を見る

手をのばすと
満たされない世界を掴む
息苦しい自由と屈折率
さかなのうちゅうに
虹はない

夜 ....
街を濡らす雨
叩いているか
あらゆるリズムで
冷たい夜半
霧雨を縫って歩く野良犬
おまえは傘
あらゆる名前を拒んだ空との境界
捨て去ってもその姿に
切り抜かれた水溜まり

この皮膚 ....
さあいよいよ
螢の季節が近づいて
探し始めるのです
はかなく綺麗なものを
風景に重ねたいと
螢を狩る人が
暗闇にうごめくのです

もうそっとしておきませんか
いのちの営みの輝きは
 ....
ひどく深い山奥に
その百貨店は建っていた
百貨店といっても実際にはよろずやで
それでも、食料品から最新のテレビまで
なんでも売っているのだ

ダムが出来ると
集落のすぐしたまで水面になる ....
海岸線のガードレールでもなく
尾根を越えていく高圧線でもない
届こうとするものは
いつも不完全で ただ
どこか、まで続いていく

アルシオネの円周でも
火星が結ぶ軌道でもない
繰り返す ....
いつも同じものを追い求めていると
歩行者天国で迷子になってしまう
だから、星を見に行こう

道をさがすのは、やめようか
船乗りのように六分儀とコンパスだけで
最初の一歩、方向を決めてみ ....
ほんとうの事が知りたいけど
正しいかどうかはどうでもいい
つまり、とりあえずは磁北を信じて
夜どおし動かない星を探し出す
北極星、と呼ぶのは僕たちだけで
イトスギ達にはきっと別の呼び名がある ....
ピアノのあしは楽器を支えているのか
それとも音楽を支えているのか
ギターをかき鳴らす仕草は
そのあしに似て、共鳴する独り言
マイクを持って空を指したとき
ひとはただのマイクスタンドでしか ....
夏の真昼、それでも橋は
向こう岸へと道を渡していた
橋は境界を渡っていくという
意志の名前だ

それはいつも不器用な放物線で
あなたと わたしや
世界と そうでない世界と
あっちと こ ....
内出血の赤黒い斑紋の雲が月を
夜空の剥がれかけた爪にする

夏の海、と
あなたが決めつけたとき
波は季節を、海は名前を失い
水はただ塩辛く

  傷だけが夜空にあるなら嫌いだ
  黒 ....
農家の母屋を改造した学生下宿が
家賃一万円の住処だった
わたしは床の間のある客間の六畳
一二畳の居間には親友が
離れの六畳には先輩が
隣の六畳と四畳半には後輩が
それぞれ巣くっていた

 ....
落日
蜃気楼のよう
だけど蜃気楼じゃない

焼かれるのは
空じゃなく
今日という日の末路

果てるような
限界線
焼かれるのは空
じゃなく
僕の部屋からは
プラットホームが見下ろせる

知らない人ばかり詰め込んだ準急を
この窓からいつも見送る

ここは始発駅だ
短い旅程の百度参りを
飽きることなく繰り返す
乗車率427% ....
学生時代に旅した外国で
たくさん手紙を書いた
両親や兄弟や友人へ

砂漠に近い
ひどく乾燥した扇状地の街
ボロっちいホテルの一室で
二度とはき出せないような
甘い寂しさの詰まった手紙を ....
大村 浩一さんのたりぽん(大理 奔)さんおすすめリスト(20)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
僕は切符を買うよ- たりぽん ...自由詩16*09-2-26
はかれない、すなどけいでは- たりぽん ...自由詩18*09-1-31
月の輪郭、風の影- たりぽん ...自由詩19*08-12-22
雨は名前をくれない- たりぽん ...自由詩12*08-12-16
あわせかがみ- たりぽん ...自由詩22+*08-10-19
よわき星雲への- たりぽん ...自由詩18*08-9-7
波打ちぎわで眠れない夜に- たりぽん ...自由詩708-6-29
今日を雨は濡らして- たりぽん ...自由詩508-6-22
螢棲む暗闇に- たりぽん ...自由詩8*08-5-28
あのポスト_(_2008_)- たりぽん ...自由詩18*08-5-24
ツォルキン・ステップ- たりぽん ...自由詩20+*08-5-6
ほしをみにいこう- たりぽん ...自由詩4+*08-3-26
きっと、別の呼び名で- たりぽん ...自由詩27*07-11-13
そう結局は深夜ひとりで眠る、それだけのこと- たりぽん ...自由詩26*07-11-5
橋、ただの橋だけど- たりぽん ...自由詩11*07-7-28
夏の月、海に剥がれて- たりぽん ...自由詩9*07-7-18
二台の洗濯機における青春の一考察- たりぽん ...自由詩37+*06-2-23
夕刻、焼かれるのは- たりぽん ...携帯写真+ ...28*06-2-17
駅:上本町- たりぽん ...自由詩9*05-8-12
あのポスト- たりぽん ...自由詩20*04-10-10

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