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昨日の雨は
本当に雨だったのかと
疑ってしまう今日の青空

くもの巣が水でできている
土に水玉の花が咲いている

風は冷たいけれど
その風に乗って
タンポポのように
きららふわわと ....
金網の向こうに現在がある。
理屈は液状化して視覚に依存する。
それでも私は言葉を片手に
思考の周縁の限界線を窺う。

時間がない。
身命が有限であることを捨象するほどに、
私は彼方へ急い ....
セミの抜け殻を
たくさん集めて帰った
何となく
母にほめてもらえる気がした
母はパズルのピースが足りない
と探していた
父は受話器を握り
そこをなんとかお願いします
そう繰り返 ....
強い日差しが照りつける中 逆立ちで無重力ウォーキング 異星人の開脚 初公開
俺様が通る 踊り狂うこの都会の野原 様々な店舗を回り 我が社の商品を営業する
埋立地の上を歩いている時に 鯨の鼻歌が聞こ ....
家具屋さんに忍び込もう
家具屋さんで暮らそう
昼間はソファで本を読みながら
目の前を通り過ぎるカップルを眺めよう
これから幸せになる予定ですか?
それならばエキスをちょっと
分けてください ....
ちいさな掌を
ひとつ結んでは覚えてゆく指あそび
ほんとうなんて要らない
と言い聞かせながら
それは未だ新しい

老いさらばえた両腕は
調和したスープと
子守歌で満たされる
動かな ....
不器用な指先の
気の利かない言葉の
温もりを
零してばかりいた

あの日ホームで
あなたは両手をポケットにつっこんだまま
素っ気ないさよならを言った
私の瞳が迷わぬように

く ....
 風に舞いあがる落ち葉
 その向う先
 俺の心の深いところには
 一人で向う旅路の果てが
 虚ろげに映る

 忘れることなどないけれど
 多くの過ちは風化して
 貨物列車で運ばれていっ ....
大きな本屋の片隅で
店員にも忘れられてしまった本が一冊
置かれた場所が奥にあるのか
興味を惹かない題名なのか
本に聞いてもわからない

言葉がこんなに近くとあるというのに
誰もが前を通り ....
ヘネシーの一気呑みなどとゆー
もったいないことはもう二度としないように
あるいはもいちど
そんな機会に恵まれたら
ぜひともおねーさんを呼ぶことをお忘れなく
それはそれとして
あんまり気張る ....
あま栗の中でいも虫が死んでいたよ
すでに黒く硬くなっていたよ

あま栗は甘い

いも虫は死んでいる

いも虫は栗をたべながら

たべながら死んだ
あま栗は甘い
いも虫は死んでいる ....
夜巡る光は溢水もない

無限ではない人々の心の渦

海風がなびいて吹き荒れる

季節外れの海辺の砂のお城

夜の公園一人たたずむ僕のすがた

大した事もないが生きている世 ....
親愛なる、
あなたさまへ。

あなたは何時の夜も、
肝腎なことをはぐらかされます。
わたくしがどれだけ歯がゆい思いをしているか、
よくご存じのはず。

 ....
必然だろうが偶然でも出会う運命だったんだ

そして. 哀しいけれどいずれ別れの時が来る

大丈夫. さよならってとても優しい挨拶なの

だってさよならの社章がいっぱいだって事は
 ....
右目が溶ける
まだ見える
左目が溶ける
もう見えない

右耳が溶ける
まだ聞こえる
左耳が溶ける
もう聞こえない

鼻が溶ける
口が溶ける
もう嗅げない
 ....
ブリキのこうせんじゅうを片手に
いっしょうけんめい
ゆめなき夢をむそうするが
キャバクラのお姉ちゃんとえっちして
わすれちゃった、ゆめのなかの夢

しんぴなる
じゃあくなにおいが
鼻を ....
囁く水の招きに
おとなしくなってゆく
たのしい夢をみて
かなしい夢もみて
ちっとも貧しくならないから
誰にも聞こえないように小さな声で
誰にも聞かれないように大きな声で

蜂蜜みた ....
静かな

白い波打ち際の日
僕の息が風
少年は貝殻を探す
波と
鼓動が聞こえる
入道雲
笑いかけた日が
空を駆け抜ける

茜色の落ち葉を
歩道に叩きつけた日も
僕の息は枯葉を ....
火の向こうに
もうひとつの火があり
さらに向こうの火に重なり
ひとつのようにじっとしている


一本の木が
雨を呼びつづけている
丘は近づき
わずかに崩れる


 ....
  ねぇねぇスズメさん、僕の体はいったい何色?

    あら、カメレオン君、いたのね。気が付かなかったわ
    今は木の枝にいるから、茶色ね


  ねぇねぇネコくん、僕の ....
晩秋の青空に
黄金色の銀杏が舞う

どこまでも澄みきって
引き込まれそうな深淵

この時期
ぼくらは
いつも
ふたりで
深淵を見つめながら
露天風呂していた

のほほん
の ....
見えては いなかった...

かっこうの 産声が 森を 編み

絹糸を 伸ばして 進み ながら あおいで いた

どうしようもなく あかるい 双眸の 記憶の 波が

茫漠とした ....
夕刻よ もっと光をください
冬の息づかいが とても つめたい
雲のミルフィーユ レースの裾に
遠い日のさくらのような
幻想の海が広がっている

雲の山 空の海ね
幼い頬のかけらが 溶かさ ....
もし 
きみ が ぼく を 
ガラスの水晶のように 
見てるなら 

少しでも指にふれたら 
汚れてしまいそうな 
壊れてしまいそうな 
世にもきれいなものとして 
見てるなら 
 ....
だれも知らない
森を
ただひとり
泥濘を
重い足取りで
水に似た空気を
からだ一杯に
吸い込んで
役立たずの
想像力を
ぶら提げて
モーツァルトにも
創れない音楽を
肌に含ん ....
ずいぶん遠くまで歩いて
きみのクツはまるで
最初と違うカタチのようにみえる

たくさん土の上を転がって
きみの服はすっかり
元の色を失ったようにみえる

何度も傘が破れて  ....
 どんなに世の中が豊かになって
 ごちそうが食べられるようになっても
 お母さんが作ってくれるお茶漬けが一番うまい

 漬物を肴にお茶漬けを食べる
 そのうまさは格別なんだ

 漬物を出 ....
ピンクの木馬に乗ったのよ
とがってて
おしりがとっても痛いけど
とびきりピンクが
好きなわけでもないけれど
ピンクの木馬に乗ったのよ

不思議の国の入り口で
王様の目をし ....
誰もわかってくれないと
思っているのは
誰にでもわかっていることで
誰もがわかっていると
思っていることは
誰もがわかっていない

それでもどこかが
つながっているようで
そのつなが ....
今日より、明日、明後日
舟が古びようと
櫂で水しぶきを描かずにいられない
来週より、来月、来年
からだの影が深まろうと
羅針盤の先を指差さずにいられない
蜃気楼を揺らして
永遠に届かない ....
水在らあらあさんの自由詩おすすめリスト(3047)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
青空の花- ぽえむ君自由詩16*06-11-21
鉄条網リアル- ブルース ...自由詩6*06-11-21
セミの抜け殻パズル- たもつ自由詩19*06-11-21
会社員の憂鬱- 狩心自由詩9*06-11-21
家具屋さんに行こう- チアーヌ自由詩706-11-21
マフラーは長すぎて- ピクルス自由詩10*06-11-21
ほんとうのもの- yaka自由詩4*06-11-21
人類滅亡後- 山崎 風 ...自由詩11*06-11-20
言葉が泣いている- ぽえむ君自由詩11*06-11-20
弟へ- 佐々宝砂自由詩3*06-11-20
あま栗- 肉食のす ...自由詩8*06-11-20
迷宮入りの知恵の輪- こめ自由詩1006-11-20
「_血信。_」- PULL.自由詩10*06-11-20
*sayonara.com*- かおる自由詩6*06-11-20
愛々- なかがわ ...自由詩3*06-11-20
漆黒のゆめ- atsuchan69自由詩7*06-11-20
夏草のオーガズム- ピクルス自由詩5*06-11-20
風が記憶- 結城 森 ...自由詩10*06-11-19
降り来る言葉_XXV- 木立 悟自由詩906-11-19
僕はカメレオン- むむ自由詩406-11-19
青空を撃つ- 草野大悟自由詩6*06-11-19
やさしいレントで- モーヌ。自由詩14*06-11-19
afterglow- たちばな ...自由詩15*06-11-19
ガラスの水晶_- 服部 剛自由詩12*06-11-19
森を歩く- はらだま ...自由詩5*06-11-19
ひたむき- 松本 涼自由詩13*06-11-19
お茶漬け- 山崎 風 ...自由詩706-11-19
ピンクの木馬- なかがわ ...自由詩6*06-11-19
誰もわかってくれない- ぽえむ君自由詩13*06-11-18
十三月のヴァルカローレ- まほし自由詩24*06-11-18

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