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一、漕ぎゆく者へ


  明るいうたは明るくうたおう
  明るくないうたも明るくうたおう
  そうすれば
  必ず
  いつかどこかが壊れてゆくよ
  治すというのはそ ....
蛇口にもいろいろあんのよ
飲食店の蛇口はいつも元気で
小学校の蛇口はお喋り好き
公衆便所の蛇口は毎日がつまらなさそう
なんで私がそんなこと知ってるかって
旅好きな水から聞いたのよ

私は ....
あたしを弾いて頂戴
この暗闇の中で
その人差し指で
マリオネットみたいに
あちら こちら
自由自在

あたしの体は鳴り続ける
それはまるで
海の底に響くピアノ
魚 ....
だれか森の奥で
山桃の実を食べている
指のさきから尻尾のさきまで
赤く染まり
鳥のように生きている
魚のように生きている

ひと粒はひと粒のために
いっぴきはいっぴき ....
いつも水を背にして
戦う
もう後には引けない。
負けられない。

苦しむ
悩む
嘆く
生きている間は頑張る

いつ死んでもいいように
今を大切に生きる
切腹も厭わない
悔いな ....
初めての海で
吸いこんだ
風のにおいはふるさとのようで
わたくしは、ただ
何万年も佇んでいたような砂浜の印象へ
飛びこんで
いまこの波の揺らぎに没しようと

荒れんばかりの幾多の波の
 ....
うす絹の雨の向こうで

君はほのあおい街燈を見上げながら

卵色につめたく熱せられたそれを

死にそうなけもののように銀鼠色に湿るそれを

ナイロンでつつんだ胸もとに抱えて立ち

 ....
わたしの 小さな庭先に
小さな ひまわり
ひとつ 咲く

ひまわりを 守る為
まわりの草を
ひきぬく

ひきぬく

大好きな
ははこ草も

ひきぬく



無惨に ひ ....
ずっと遠くの方を、
水平線が見たかったのに
空との区切りがよくわからない
から

少しだけ背中を丸めた
薄い水色のワンピースから
覗く白い腕が
夏には似合わない
から

ただ黙っ ....
 

あたりさわりのない野辺は
どの角度から見ても真直ぐだった
だから
生き物の骨組みはどこからでも見れた


胸のあたりの骨の向こうは
いつも何かが始まって
終わっていた
始ま ....
すぎていくものに吹かれて
川辺で季節におびえ
一掴みの名も知らぬ萱よりも
かほそくゆれ
ただ老いていくことに
腐っていくのでしょう

笹舟のように
未来にむかってちぎれていくものが
 ....
夜 眠ろうとすると
世界中のあちこちから甥がやって来て
カブト虫を探してくれと言う
逃げてしまったらしい
眠くてもしかたがない
夜はまだ長いから
大勢の甥たちと一緒に
カブト虫を探してや ....
夜が明けて 
窓から朝日が射し込むと 
目の前に 
猫背の暗い男が両腕を{ルビ垂=た}らし
立っていた 

「 私ハ生キル事ニ疲レタ 
  アナタノ生霊 
  アナタガ誰カト浮カレル時 ....
豊かなくにの人々は選り好みをする
もともとは貧しかったものだから
それを遠い昔に捨てるため
それとともに
薄れてしまったものが在ることを気付きもせず
豊かなくにの人々は



ある気 ....
海を眺望するために
首筋の汗をタオルで拭き、
どこまでも蝉の声に染まる山道を、
ふたり まだすこし歩く。

水気を含んだ草の色にさわぐ虫たち
土の匂いの蒸す、マテバシイの並木がつづくと
 ....
明日はホリデイ
自転車で全力疾走
後ろには彼女が
居眠りこいてオレにへばりつく
みせてやる 神の領域
ローリングサンダーツイスト・ロケンロール
おっぱいのふくらみが温かくて
とても幸せだ ....
焦げた胡椒が口の中ではじける
味が悲鳴にならなければいい

僕は想像するよ

ひび割れた指先
産毛を撫でるハサミ
頭頂部が気になる父親

その全てが 君の物になることを

君の中 ....
くろく輝く
あおくさい、剥き出しの
欲動となって
飛来する/潜り込む もの
海面をこえ
意識の縁から奥へと
あらがいがたい、神々しいかたさよ

天空の色彩を裂き、
ふり注ぐ叫びに
 ....
時に溶ける 秘雪崩の かすみ
地の 起立 に ただれる 脈

赤い水平の風 蕾 咲く 眼に
伏している鎖の涙 絡む 微笑

せきとめ続けた 光の りん光
射りこまれた 花びら 触れて
 ....
洗面台に両手をついて
鏡面にうつる
わたし自身の姿に
すまし顔のわたしを脱ぎ捨て
背後から
すべてを包んでくれる
あなたの胸元にすがりついてしまう
ひとは誰もそうするように
突きつけら ....
知っている、いくつかのこと
夏の庭の緑色のほんの抜け道とか
結局隠し切れない足跡だらけの秘密とか

忙しい時間の合間を縫って
何度目かの夏について語り合う
語る言葉の分だけ夏は増えていき
 ....
まくらを抱きしめ
まぐわいのなか
きみを想うとき
ふわりと
ある種のエネルギーが
ぼくのなかで
かたちどる

妄想 
セックス
奪い取れ
のぞむままにことはすすみ
まくらの中に ....
雨がやまない。青い砂にしみこんでいく。砂
漠の雨は一滴ずつ降る。砂の青は一粒ずつ深
まるばかり。

雨粒は壷にもたまる、そして壷のなかで波に
なる。粒でもあり波でもある光の雨。ぼくは
壷を ....
ちっぽけな頭のどこかで
白黒の映像や写真の時代は
その時代全部が白黒なんだと思っていた

だから火蛍の墓を観た時に
少し違和感があった

笑い声
泣き声
みんな飛行機の音に消えた
 ....
その前夜
コメディアンのコントを見ながら
大口あけて笑っていた

その前夜
世界中の人々が
サッカーボールの行方を追った


まるで戦争前夜のようだ、と
漁師の妻の老女はつぶやく
 ....
風は無い

私と
あなたのすき間には
いくつもの
透明な夜が並んでいる

わたしはマッチを擦る
あなたに語る言葉を
探すために

わたしとあなたが
共にいた時間を
つなぎ合わ ....
『{ルビ大浦洞=テポドン} 〜대포동』

南の大浦洞は{ルビ雪嶽山=ソラクサン}の麓
朝日のきれいな穏やかな海岸
夕暮れ時 おでん屋台がせわし ....
白いドレスが綺麗でしょう
淡い世界に霞まない様に
紫陽花色の傘を咲かせて
君が笑うものですから

僕は蝸牛の様に煮え切らない速さで
ゆっくりと世界の湿度の中に溶け込んで
綺麗だなぁなどと ....
ちょっぴりおセンチになって
バイクで走り出すと
夏の湿った風が気持ちよくって

タン タン タン

流れて行く雲やら
高速道路やらが
心地いいリズムで

タン タン タン

や ....
おんなのこがおなかをすかせています。

おんなのこはおなかがすくと

ふきげんになります。

ははおやはそのことをしっていて

おんなのこに

すいはんきをみてて

といいまし ....
水在らあらあさんの自由詩おすすめリスト(3047)
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