すべてのおすすめ
あたしのストローは
ほろ苦いジュースで
あたしを苦しめたり
悦ばせたりする
でも大好きだから
あたしはいっつも
ストローお口に含んで
運ばれてくる液体は
全部のみほしちゃう
たまに、 ....
 私は赤い太陽をみた
 それは
 戦場か
 酩酊か
 醒めたくも
 醒めやらぬ憂鬱の眠りのなかだった。
 それは
 文字どおり赤く巷を照らしていた。
 神々しい輝き、
 それゆえに街 ....
あなたと
ニ色の絵の具のように混ざり合って
小さな夜が更けていくと
奇妙なことに
今朝ふるさとを発つ時に見た
一群れのツユクサを思い出しました

あなたを穢したくないのに
穢してしまっ ....
定食屋で父さんに会った
夏の自転車の帰り道
カツ丼は四百五十円で
ビールの中瓶がいまどき四百円だ
中年夫婦がふたりでやっている

僕は窓際に追いやられ
誰も悪くはないとただ一日つぶやき
 ....
  あなた、ルリツグミのヒナと
  お昼寝をしたことはあって?



風を確かめるように浮かべた
少女の白いあご、のライン
穏やかな微笑みに
たたまれてゆく{ルビ睫=まつげ}


 ....
平原を行く象の群れは
なぜかいつも
夕日を背負つてゐる
象よ
夕日をいづこへ
運んで行かうといふのか


そのゆつたりとした足取りで
夕日を
悠久のかなたへ
返上しにゆくのか
 ....
 

やさしい顔の羊たちが
ゆるやかに淘汰され
餌を失った狼は
一匹、また一匹と
姿を消してゆく

そして
オオカミ少年たちもまたその存在の粛正を余儀なくされ、しだいに意味を失くして ....
山小屋の煙突から
真つ白い煙が

―まつすぐ―

碧空へと
昇つてゐる


何と
多くの下界を
省略しきつて
昇つていくのだらう


枯木に留まつて
これを見て ....
姫君のついばんだ魔法薬
ひとつぶ口に含めば千年の眠り
ふたつぶ口に含めばただの草の実
噛めば苦い味ばかり

姫君のついばんだ魔法薬
いつまでたってもただの草の実
深い眠りに入れずに
噛 ....
頭の上に鳩ぽっぽである

明日のことを考え
いろいろなことを考え
ふと
目を前にやる

乗り遅れたバスと
少しの苛立ち

目の前の夏
今日からが夏
明日からが夏

遠くても ....
 私の胸に埋ずもれる
 ちいさな4つのシュークリーム
 背中とてっぺんのこげた桃色
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・
 それが机の上にある。
 コーヒーと
 マッチと
 葉巻。
  ....
あのね。
ときどきね。
なりたいと想うのさ、
ふにゃらくにゃに。

そしたらさ、
やわらかくなって、
ゆるくなれそうなね。
そんな感じがするのさ。

 ....
休憩室の扉を開くと 
左右の靴のつま先が
{ルビ逆=さか}さに置かれていた 

ほんのささいなことで 
誰かとすれ違ってしまいそうで 

思わず僕は身をかがめ 
左右の靴を手にとって  ....
 
 
 
ア・ロング・ロング・タイム・ア・ゴー



ディア マイ ママ


ボクはついに

モモから生まれてしまったよ


グランパはとても喜んで

 ....
一弦にふれる
あのひとの
小指をもいで
私の部屋に置いて
爪の先まで
かわいいよ と
褒めてあげたい

私のほっぺの
いちばん柔らかいところに
指の腹をぺたん
くっつけて
好き ....
 今日もまた日は西より出で東へ沈み
 私の憶い出は汚れた鉄格子の窓を進む。
 雲を破る白い太陽の光は
 さびしく僕の感傷をあぶり出す。
 この部屋に居る僕の心を
 広場の噴水に残された少女の ....
果てしなく続く夜の闇が僕を押し出す
重い荷物だけを持って少しだけ遠くへ行く
辺りは知らない人達でぎゅうぎゅう詰めになる
座席にもたれた背中にピンと張り詰める痛み
体をダンゴムシのように丸め込み ....
ほがらかに

眠気なんてふっとばし
 
かろやかに
 
眠気なんてふっとばし
 
カフェインで
 
眠気なんてふっとばし
 
気付けば明日
 
太陽だって昇り初め
 
 ....
積帝雲の奥には うずまっき
孵化した数万匹の おさっかな
はじめて口にする餌は つきあっかり

(骨のなかには 記憶 があるぜ
(骨のなかには 未来 があるぜ

金魚鉢の頭 ぐっるぐる
 ....
ひまはりは
駝鳥のやうな脚をして
太陽電池を支へてゐる
もう花びらは一つもないが
悲観などしてゐない


ぢりぢりと
ゆるぎない正義のいのちを
蓄電して
飽和に達すると
過去 現 ....
『未亡人』
という呼ばれ方を嫌った叔母は
高飛車な懐古主義のロマンチストで
まだ幼かった私に

{ルビ刀自=とじ}

と呼ぶように教え込んだ


『{ルビ刀自=とじ}の刃』

 ....
男の子は今のうちよ
ちょっと大きくなったら
なかなか話もしてくれないの
うんと大きくなった今は優しいけどね
うちの子にもこんな時期があったんだわ

なくした宝を
手の届かない場所に見つけ ....
1.
長い
髪の
毛を 
梳かす 梳かす
あなたへの
気持ち
梳かす 梳かす
長い
髪の

絡まる 絡まる
梳かす 梳かす
胸のした
まで 
伸びた
絡まる 絡まる
 ....
びいどろ瓶の海の中
蒼い泡がひしめきあって
じょあっと波を繰り返す

青藍 群青 紺碧の水
いろんな青がひしめきあって
じょあっと波を繰り返す

びいどろ瓶の海の中
ラムネの匂いを漂 ....
わたしが遅めの初潮を迎えたとき
母がお祝いにとお赤飯を炊いてくれた
(今の子もそんなお祝いしてもらうのかな
膨らみ始めた胸の先が痛かったりして
ちょっとだけ…おとなになった気がした
それから ....
彼がいる。
此処彼処に彼がいるので、
落ち着いて眠れない。

彼は日暮れになると満ち満ちてくる。
丑の刻を迎える頃には、
遙か彼方まで彼で満たされる。
此 ....
おのれの呼吸が
一つの音であるということ
それは
あまりにも気づき難くて
ともすれば
日々の暮らしの意味さえも忘れてしまう


月の満ち欠けは
暦の通りに
全く正しく空に映るの ....
この島で一番大きなカブトムシを捕まえる、
が男の子の最近の口癖です。

何がカブトムシ捕りへの情熱をかきたてるのか
よくは分かりませんが
男の子にとってカブトムシを捕まえるということは、
 ....
机の上に三冊の本を並べる。 

一冊目を開くとそこは、
林の中の結核療養所。 
若いふたりは窓辺に佇み、 
夜闇に舞う粉雪をみつめていた。 

二冊目の本を開くとそこは、
森の中のらい ....
ほしぞらを すぎて
かえってくる
すてて いったものを
ひろい あるいて
くらしに もどる 


※BGM→http://momo-mid.com/mu_title/i_riders_i ....
水在らあらあさんの自由詩おすすめリスト(3047)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ストロー- 芳賀梨花 ...自由詩5*06-9-2
赤い太陽- 白雨自由詩4*06-9-2
藍より青い恋をして- けんご自由詩606-9-1
定食屋の父さん- ZUZU自由詩506-9-1
回遊する少女2_(ルリツグミ)- 佐野権太自由詩24*06-9-1
- 杉菜 晃自由詩8*06-9-1
オオカミ少年- 橘のの自由詩2*06-9-1
まつすぐ- 杉菜 晃自由詩5*06-9-1
草の実- 未有花自由詩7*06-9-1
- 自由詩4*06-9-1
七角形のキュビズム- 白雨自由詩406-9-1
「_ふにゃらくにゃ。_」- PULL.自由詩3*06-9-1
- 服部 剛自由詩24*06-8-31
『ピーチ・ジョン』- 橘のの自由詩7*06-8-31
小指- とうどう ...自由詩10*06-8-31
追憶と天使- 白雨自由詩306-8-31
深夜の鉄道- 狩心自由詩7*06-8-31
めびうす- 自由詩2*06-8-31
毛虫- プテラノ ...自由詩3*06-8-31
ひまはり- 杉菜 晃自由詩6*06-8-31
刀自の刃- 蒸発王自由詩7*06-8-30
男の子- 下門鮎子自由詩3*06-8-30
髪の毛- 田中眞人自由詩406-8-30
びいどろ瓶の海の中- 未有花自由詩11*06-8-30
不浄の力- 恋月 ぴ ...自由詩19*06-8-30
「_彼。_」- PULL.自由詩13*06-8-30
ノクターンには逆らえない- 千波 一 ...自由詩19*06-8-30
カブトムシを捕りに- ブルース ...自由詩306-8-30
「閉じられた本の中」_- 服部 剛自由詩11*06-8-29
そろもん(山男の話)- みつべえ自由詩306-8-29

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