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第二次世界大戦の帰り
コーヒーのお代わりと、兄によく似た笑顔に何故か敗北を予感した

銃剣によく似た冷たいものが
心臓の半分弱を撫でている

その日はいつものようにマーメイドによって、パン ....
ぼくらはいつも
見ていたんだね
同じ窓から
午後の青空
透ける葉脈
震える小枝
それらにも似た、未来

ぼくらはいつも
感じていた
同じ風を、違う感受性で

教室にいる ....
机の引き出しの奥に
わずかばかりの
どこにでもある土の入った袋
これがふるさと

都会のコンクリートの中の
ほんの少しのふるさと
自分が生まれ育った土

袋を開けると
ふるさとの匂 ....
珪石、打ち鳴らし、
火花が砕けた。
日々には
何も影響しないし
縫い付けない。
去年の冬に読んだ、
ある外資系投資家の
凡庸な装飾と比喩、
エチオピア・ハラーという珈琲が
おいしいく ....
きみは中から凍えていくようだけど
私はきみに触れている指先から凍傷になっていく

きみからぶら下がる氷柱が落ちて
私の足を貫くから
もうどこにも行けなくなるよ

私は冷たい水しか持ってい ....
 このゆびを
 のぞんで降りたきみですか、


しずかな熱も
いそぎゆく風も
そのゆくすえは
つながってゆく気がして
荒れたくちびるを、恥じらう
ふゆです


やさしさ ....
たからものが見つからない。

田んぼからの帰りに、
どこかに落としたのかもしれないと、
あちらこちらを探してみたが、
どこもかしこも空っぽで、
見つからない。

 ....
花はいつ咲くのか
花に聞いてみなければ
わからないけれど
心の花は
自分で咲かすものだから
自分に聞いてみれば
きっとわかるはず

星はいつ流れるのか
星に聞いて見なければ
わから ....
春からひとり
流れてきた
おまえ

こんこん冬と
墨染めの宵の川は
さぞ冷たかろう

月様には出逢うたか
さぞ澄ましていたろうに
あれは誰かを
好いている

一に ....
胸のボタンを外すとき
あなたの狡猾な指先を思い出す
背後から不器用そうに
それでいて
未来に待ち受けているものを欺くかのように
(それなのに忘れられないのは
部屋の灯りを消しても
情念の ....
私とあなたが
星砂の浜辺を歩きます

くりかえし
打ち寄せる波は
過去から未来へと
永く続いている
時の呼吸です

波に乗せられて
次々と浜辺に
打ち上げられる
星の形をした砂 ....
ジョニーの腹違いのいもうと
マリンちゃんは夕べ
バスを待っていた
最終バスだ
零時二十五分
かけおちするのさ
あのどうしようもない男と


天気予報では
急に寒くなって雪だといった ....

魚は酸素を知らぬだろうか
暗い水辺に輪を描いて
あんなにも深く潜ってゆく


飼育係は放課後に
飼っていためだかを流してしまった
閉じ込められてるのが
可哀相だったって
 ....
人間と人間の間で起こりうるものに
無限の可能性 
無限性の可能を感じた
わたしが何者であるかとか
彼女が何者であるとかはそれほど重要ではなくて
彼女との出会いを通して
わたしのなかに新 ....
まためぐる季節に
埋もれてくしろいまち
夜が来るたびに
暗がりの向こうから
沈黙を引き連れて降る白

霜焼けの幼い手のひら
目が眩むような世界に
迷い込んでしまわないよう伸ばす手
誰 ....
老いた驢馬はゆくりゆくりと歩む
赤茶けた泥濘に蹄は重く
驢馬の道程に気紛れな心が曲線上に見える


{引用=黄昏時に直線は 物悲しいと私は思うのだ}
老いた犬が老いた驢馬に並び
二つの足 ....
頭の中の言葉が
たくさんあるというのに
捕まえることができない
つかもうとする手と言葉とが
磁石の同極同士のように
退け合ってゆく

言葉が拒んでいる
言葉をつかめない
そうではない ....
ふゆのめだまはゆめみるめだま。
ふゆらふゆらと、
ふねこいで、
ゆめやゆめやと、
ゆめをみる。


つめたくなったら、
めをとじて、
まぶたのなかで、 ....
海辺に
   ギターを弾く男ひとり

音符は波に洗われて
貝になるかな
全部の音を閉じ込めて黙るよ


海辺に      を弾く男ひとり
    ギター 

「ギターのピック虹色 ....
朝おきあがる度に
号令を
強制した
おれそうな体を
黒いブルゾンで
拘束した
かわいいなどと
言われるだけで
この心がまっすぐにこぼれ落ちて行くのです。


生温い視線さえ
敵 ....
ただいま放送した内容の訂正をさせていただきます。
先ほど
「意志の薄弱さは手段の目的化を招来する」
と申しましたが、正しくは
「意志を手段とした目的など薄弱過ぎる」
です。
申し訳ございま ....
目の中に星屑がはいりました
ゴロゴロしてとても痛いのですが
暗闇の中でも
世界は輝いて見える様になりました


口の中に空が落ちてきました
舌の上で確かめた其の味覚が
あまりにも蒼いも ....
バリかどこかで爆弾が破裂する
ヒズボラの少年が銃口を覗き込んで笑顔をこぼす
ダルフールの少女が破れた胸元を必死で隠している
日本の少年が注連縄で首をつる

そんな風にして
僕はおな ....
{引用=


一、ハッピー・バースデー

たとえば今日が
誰かの命日かも知れなくても
生まれたあなたに
おめでとう

そうして
またひとつ
わたしは欠ける


たとえば今 ....
今日もまた
放課後
シーソーの片側に座って
浮き上がれる瞬間を
待っている後藤くんは
自分を宇宙人だと思っているらしい

グラウンドには長く
影が伸びて

僕の生まれた星にも
 ....
ミサイルが発射される音が聞こえる
母が
台所で家計簿をつけているのである

インキは戦車のキャタピラのように
勇ましく前線を進み
赤い数字が攻撃目標みたいに
点々と書き込まれてゆく
エ ....
銀を光らせて
少年は輪をなげいれた
輪は的中した
{ルビ傍=かたわ}らに立つ年上の少年は
おだやかな黒い{ルビ眸=め}は
輪をとびこえて
はるかな向こうをみていた
そして
今初めて遇っ ....
一。



あたし捨てられた。
だから流れてる。

この汚れた水の中を、
彼らと流れてる。
髪や肌には、
彼らがこべりつき、
凄まじい悪臭を放ってる。
 ....
ひとりでいることって
決して好きくはないんだけど
ひとりでいたいときがある
壁のカレンダーを眺めてみれば
いつもと同じこよみなのに
この日だけは特別だよって囁いている
瞬くイルミネーション ....
初めてこの道を通ったとき
小さな花が咲いていることに
気がつかなかった

初めてこの道を通ったとき
向こうから歩いてくる人が
君だったことに
気がつかなかった

初めてこの道を通った ....
水在らあらあさんの自由詩おすすめリスト(3047)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
吊り革- 緑茶塵自由詩506-12-16
同じ窓から- Rin K自由詩30*06-12-16
引き出しの中のふるさと- ぽえむ君自由詩14*06-12-15
半導体、その彼岸へ- はらだま ...自由詩11*06-12-15
凍傷- ユメアト自由詩406-12-15
雪の香- 千波 一 ...自由詩18*06-12-15
「_たからもの。_」- PULL.自由詩10*06-12-15
きっとわかるはず- ぽえむ君自由詩10*06-12-15
花瑞葵(はなみづき)- Rin K自由詩31*06-12-15
悦楽(黒薔薇の微笑_其の二)- 恋月 ぴ ...自由詩33*06-12-14
星砂- 三条麗菜自由詩17*06-12-14
マリンちゃんは夕べ- しゃしゃ ...自由詩506-12-14
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芽吹く- 夕凪ここ ...自由詩8*06-12-14
曲線と直線/ゆくりゆくりと、ふたり- 士狼(銀)自由詩9*06-12-13
言葉をつかむ手がほしい- ぽえむ君自由詩16*06-12-13
「_ふゆめだま。_」- PULL.自由詩15*06-12-13
海辺のギター弾き- ふるる自由詩19*06-12-13
砂時計- 明日殻笑 ...自由詩5*06-12-13
訂正レボリューション- ブルース ...自由詩3*06-12-12
隙間の中に- 蒸発王自由詩9*06-12-12
『笹の葉の揺れ方』- しめじ自由詩6*06-12-12
小詩集【シンメトリー・パンドラ】- 千波 一 ...自由詩22*06-12-12
後藤くんのこと- 吉田ぐん ...自由詩1506-12-12
家計簿と戦場- 吉田ぐん ...自由詩1406-12-12
銀の輪- 石瀬琳々自由詩16*06-12-12
「_あたしは汚物。_」- PULL.自由詩16*06-12-12
哀愁のメリークリスマス- 恋月 ぴ ...自由詩25*06-12-12
初めてこの道を通ったとき- ぽえむ君自由詩16*06-12-11

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