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レイジという友人がいた
友人って何だ?
友人というより恩人か
恩人というより変人か

変わった奴だった
集団の中で良くも悪くも浮いてしまう人種だ
クソつまんねえ朝礼で
つまんな過ぎてぶ ....
  思い出すためではなかった
  あの日 あの時 あの場所で
  明るい夏の陽を浴びたのも
  あのひとの横顔に
  静かでみじかい恋をしたのも



  語るためではなかった ....
やわらかにゆれる春
少し冷たい足の裏に
わくわくが止まらない

見渡すれんげ畑の向こうを
単線の汽車がゆく
わたしの知らないどこかとどこかが
つながっている

小さな花 ....
答えの見つからない黄昏は
何も語らず海に呑まれた
わたしはハルシオンを含んだまま
冷たい駐車場で{ルビ瞼=メ}を閉じる
柔らかな夜風が
アルコホォルの香りを運び
弛緩したピアノ線が
わた ....
そう、バイオリン
君は三角関数を使った見取り図で
明らかになる情熱の核心に向かって
音を奏でればいい。

そう、トランペット
君はハッブル定数を感情に見立てた
弛緩する精神に緊張を持ち込 ....
今の生活から逃げたくて
花になりたいと
思った日はいくつあっただろう
それでも人として生まれたのだから
自分のどこかに
きっと
花があるにちがいない

一日中ずっと部屋にいて
星にな ....
人は鏡です。
映します。
反射します。
幸せを映しなさい
相手にも見えるように。
不快を反射しなさい
一緒に不快になる
必要はありません。
合わせ鏡で繋がります。
幸せを繋げてくださ ....
・・・・・・・を、回転・・・・・・・

回転しながらあああああああ、

                  オチテイッタ
                  オチテイッタ

さようなら、 ....
半世紀前は何を夢みて 
    何を信じてたのかなぁ
四十年前は何を聞いて 
    何を考えてたのかなぁ
三十年前は何を眺めて 
    何を選択してたのかなぁ
二十年前は何を呟いて 
 ....
魚の眼はにこごりの眼である
滓々の溜まり水である
魚の眼はあらゆる向こう岸を
私より先に見に行ったのである

白色の食卓で対峙したそれに
容赦なく朱塗りの箸を突き刺して
ぺろりと平らげた ....
地球上の七割は海で覆われているって言うけれど
性懲りもなく奪われてしまう命のせいで
哀しみばかりが満ちてきて
涙で水没しそうな勢いである
毎日どこかで涙が溢れ、乾く暇もなく
陸地面積を脅 ....
それは
川辺のスミレのように
ひそやかな願いなのだけど
じつは
俺は
もてたい
じつに
俺は
もてたい

ないしょの望みなのだけど
可憐な希望なのだけど
ただいちどきで
かま ....
赤ちゃんに笑いかけたら
笑い返してくれるように
空に
街に
世界に
笑いかけよう
わたしから
あなたに

ないものばかり
足りないゆびで
折りかぞえても
夜のさみしさは
ぬぐ ....
ほおかぶりして
通り過ぎるのは
ぎりぎりの
きりきりの
痩せすぎた
頬の痩けた
猫のような男
おのれのことだと
思いながら
角を回るのを
見届けた
見えなくなって
一安心
 ....
何を思い出せば
幸せになれるというのだろう


始まりは
遠い海の底の夢でした
船底を擦るようにして
人は、人は旅に出て行くので
いつか大きな音を立てて
傾いていく私たちのために
 ....
言ってしまえるなら世話は無いが
とにかくあたくしは眠れないのです。

出来れば和室で眠りたい
胸を二つともみっちり砂壁に貼りつけて
ざらざらの砂壁に鼻先をあてて
君の体温を背中に感じて ....
一.


番号をつけるかわりに
名前をつける
えんえん正しい
回路
いつか誰かにのぞまれる手
という呪文




二.


ステップが日の長さに合わない

れんげは ....
夕暮れの約束は
ほとんどが嘘で
たとえば

じゃあまたねって
手を振る人と
再び
逢えたためしがない

悲しいメロディが
そらを覆う頃
私は
いつもひとりぼっちだ

夜を
 ....
眠れない夜に
レモネード
窓辺にため息
ひとりとひとりが
薄くかすんで
やがて消えた
雲がかる夜

冬の星座が見れたら素敵だね

ひらけた
草原に寝転んで
空を見上げれば
今 ....
近くにあった声はない
やがて離れてゆくだろう
測られてしまった熱の
裏側で泣いている

あなたの深海は
絵で書くことしか許されていない
響けと声に出して
膜張る潮に浸されながら
船の ....
見えない手紙が届く

「私は個性的でありたいのです。誰よりもかっこよく一人の私としてありたいのです」


見えない手紙ならば
やぎも食うまい
しかし
やぎがいないので
返事が届くのか ....
ぼくが
ぼくから許されて
きみがきみから贈られる


ぼくは
ぼくだけど
きみを愛しているわけで

いちたすいち、は
いまならわかる
たやすく
解ける


ぼくは
 ....
どうする
どうすると言った食卓で
転がっていく皿の間を
箸にも醤油にも触れないで
落下する
向こう側へ

どうする
どうすると言った街角で
転がっていく人の間を
旗にも看板にも触れ ....
 牛肉牛乳だよ
 仏滅の次の日に訪れるのは
 遠くガラパゴスで
 腕のないパトロンが
 待ってる
 手提げ袋にいっぱいの
 牛肉牛乳を詰めて



 鳩胸をふくらま ....
もしも空がなかったら
空よりも広い
夢を抱くことができただろうか
静かに流れている雲は
どこから来て
どこへ向かうのだろう

もしも星がなかったら
星よりも遠い
想いを馳せることがで ....
雪が来ないから だろうか
遠い対岸の君を思い出してしまう
風船のひもをつかむ かのように
手を繋ぎあった昼下がりのことも
雪虹を見た冷たい夕暮れも

   私の影は黒いよね
   青い光 ....
しとしと
 しとしと

あめのなか
 めをとじて
  ことばをつむぐ

あなたの
 ことばは
  ひかりと
   やみをうむ

さむざむと
 みるてれび
  どこかにいたい ....
音楽室の
Yちゃんの真新しい椅子の後ろに
Yちゃんの埃を被った椅子
その後ろに
Yちゃんの足が折れた椅子
その後ろに
ばらばらになった
Yちゃんの椅子
その向こうは
床が崩れて
そ ....
ときどき
夢を見る
宛先のない手紙が 今朝も玄関先で雨に濡れていた
拾い上げることなんてせずに
生温く灰色の空を見上げると
隣にいるプラスチツク製の幽霊が
不機 ....
たっぷりと綺麗なお湯を張り
たぷん、とそこへ身体を潜り込ませた
暖かな気持ち良さが
ほんのり心地よい

綺麗な
本当に綺麗なそのお湯を
手で掬ってみると
遠くの飢えたいの ....
水在らあらあさんの自由詩おすすめリスト(3047)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
レイジ- サナギ自由詩6*07-1-30
夏の陽- 草野春心自由詩407-1-30
れんげノスタルジア- さくらほ自由詩21*07-1-29
春紫苑- 士狼(銀)自由詩10*07-1-29
渾身オーケストラ- ブルース ...自由詩4*07-1-29
自分のどこかに- ぽえむ君自由詩11*07-1-29
対面鏡- 美琴自由詩507-1-29
回転- ふるる自由詩8*07-1-29
Bubble- 信天翁自由詩507-1-29
眼底検査- 曳舟自由詩1107-1-29
*涙じゃなかったらなんだっていうんだ*- かおる自由詩12*07-1-29
もてたい- しゃしゃ ...自由詩607-1-29
ハッピーから始めよう- ふぁんバ ...自由詩7*07-1-29
ギリギリの猫- あおば自由詩13*07-1-29
船底- 霜天自由詩1607-1-29
君が恋しいから眠れないのだ、と。- パノラマ ...自由詩207-1-29
断片集「リバーリバー」- 簑田伶子自由詩25*07-1-29
夕暮れ変更線- umineko自由詩9*07-1-28
レモネード- 夕凪ここ ...自由詩8*07-1-28
涯て- 及川三貴自由詩7*07-1-28
こせいをたいせつに- 煙と工場自由詩407-1-28
しあわせのとき- 千波 一 ...自由詩8*07-1-28
どうする- 肉食のす ...自由詩107-1-28
牛肉牛乳- カンチェ ...自由詩207-1-28
もしも空がなかったら- ぽえむ君自由詩12*07-1-28
雪虹のワヤン- たりぽん ...自由詩12*07-1-27
あめのこえ- 下門鮎子自由詩2*07-1-27
Yちゃんが道を渡ろうとしている- 片野晃司自由詩2707-1-27
La_cité_des_enfants_per ...- Utakata自由詩707-1-27
いのちのかなしみ- 小原あき自由詩11*07-1-27

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