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雷鳴に少し怯えて
ようやく雨が遠ざかると
いつしか黄身色の月が
丸く夏の宵を告げる

湿度が首筋に貼りついて
ついさっき流れた汗を思う

狡猾な二本の腕を
互いの背に回して
策略の ....
肌の全部が
湿った薄い膜で被われて
少しの息苦しさで
満ちている午後

畳の跡がついてしまうかしら
そう思いながらも
まるで猫の昼寝の如く
時折どこからか吹いてくる風で
意識を保って ....
引越をした日は、
青空だった。
近所の空き地の、
壁に、ボールをぶつけ、
グローブで受けとる。
ひとりで遊ぶわたしに、
アキラとリョウが、
笑みを浮かべ、声をかけてきた。

初登校の ....
時代は廻り廻る
何も残さない
甘い思い出
辛い出来事

笑顔は社会の
基本
怒りは社会の


スポーツで汗を
流し
今日も昼寝をする
洗濯物をする
                

国道の景色はどこも同じ

見通しの悪い道をくねって行くと
小さなお宮の前の辻に出た

車のタイヤが2本立っている

  ごく普通のもので/新品で ....
暑い日だった


目覚めのベッドは僕のにおいで湿ってた


喉がカラカラだった

コップの水をかるく舐めたら

少し、ぬるい



鏡に映るはだかのおとこ


汗 ....
ふたつの火の間に
煙は消える
いとおしさ
うなづく いとおしさ
風のない日の
指をすぎるいとおしさ


見るまに変わりゆくものの
とどまらぬ今をたしかめるように
せわし ....
#41

 青い瞳からは
 青い涙が
 こぼれるものだと
 思っていました

 

#42

 オリジナルという名のコピー
 コピーとしてのオリジナル
 オリジナルなコピー
 ....
彼方からの気流にのって 届いたそれを
あのひとは
夏だと言った



わたしにとって
わたしの知らない、どこか
遠い場所で あのひとが
笑ったり、泣いたり、しているということは
あ ....
鳥は空に向かい飛んでいるのだろうか
もしかすると本当は
空などでは無いのではないだろうか

では何処に

魚は海の中で生きていけるのだろうか
もしかすると本当は
海の中では生きられない ....
それは
降りしきる雨の
隙間をぬって
遅れて届けられた
一通の手紙のように

 雨と雨が
 触れあう音に紛れて

 見慣れた景色の
 匂いの片隅

 未送信のまま
 閉じられ ....
注がれて激しくうねる麦茶
そこに波打つ氷の熱
呼吸と麦茶が混ざり合い
感覚は針のように鋭く喉を刺す
祖母が死んだときの
飼っている犬が死んだときの
苦味が
体の内側から
徐々に頭へと回 ....
乙女は 神を 信じている。
けれども
乙女に ロザリオをくれるひとも
買う お金もありません。

教会へ向かう 夏の暑い日
乙女は 道ばたに
白いロザリオのような花
どくだみの花を み ....
何か採れたか

という声に振り向くと

土手の上にいたのは

夕焼け色の親父であった
なにもかも失う日のはぢまりのような日
いつもきまってベーグルを買いに来る
おじいさんがいた
今日はその人に会って
たった31日目
きっとまだぜんぜん
赤信号分の黄信号にも満たないような小さ ....
苔が吐きだす一千年の時
崩れてゆく胞子嚢が
クラッシックなビールの泡を
吹いて
ぼくの肺を満たしていく
遠い
ひかり
さえぎる
巨人た


あなたが得た
この深刻な自由
じ ....
夏休みになると自転車で旅に出る男の子たちがうらやましかった。
大きな国道沿いの集合住宅から、蝉のぬけがらを轢いて、
日差しに溶けないように黒くなる細っこい脚の駆け出す
立ちこぎの夏を横目に ....
ベランダに出れば灰色の空が明るく色付く
何処から現れた一匹の鴉に餌をあげる
近所では餌をあげるな
と、注意を受けた
そのために誰も起きていない時間を選んだ

まだ、電車も走ってな ....
仕事帰りに電車にのる
少しビールを飲んで
少し酔っ払いながら

不意に哀しくなって
電車のなかで鳴咽をもらしそうになる

別に泣きたい訳じゃない
ただ情緒不安定なだけ
それだけ それ ....
拾ってきた
捨て猫


目を放した隙にじぐそうぱずるを完成してしまいそうになっている
いやしかしどちらかといえば
最後のいっぺんを今まさにはめ込もうとしている
いやしかしどちらかといえ ....
☆ おへそにピアス


おへそにピアスしています
ローライズのずっと上
チューブトップのちょっと下
夏の視線がやたら眩しくて
わたしのまんなか
おへそにピアス
わたしがまだ
あのひ ....
明け方の空は曇っているのに
あんまりにも透明なもので
まるで海の底のように感じました。

少し泳いでいくと
灰色の話を詰めて
銀色の魚が泳いでいくので
おはようと声をかけましたら
とて ....
指し示す指が
ぶるぶる震える
なんでもない
ただ指をさしておしえるだけのことで
からだはこわばり
震動は腕を通って
指先へと伝っていく

なまのきみに近づいたら
ぼくの妄想の中に生き ....
こんな孤独のなかじゃあだめだ

ポッチリ 宇宙に咲いた花
何のはなだかしらないけれど
その中にある宝石に
手元狂いで付いた傷
それでも全然たらないな
小さい小さい僕の部屋

ポツ 部 ....
ふたり来た道
ひとり戻る道
降り出した雨に
そこから一歩も
動けなくなる

泣かないと決めたから
唇噛んで
きみの姿を巻き戻し
雨のスクリーンに何度も映す

いくつもの
色の移 ....
冷房の効いた電車の中
一人扇子を仰ぐ
今日は暑すぎる
虫の動きが速い

耳ではシンセドラムが
正確なリズムを打つ。
次は国分寺出口は右側
おばさんが押して出る

今度はラップがなり ....
  日の出


小鳥はまだ明けそめぬ闇のうちから

啼き始める

辺りを憚るやうに

ほとんど囁くばかりのくぐもり声で

それは天与の美声を押し殺した 呟きだ


野の鳥よ ....
砂漠がたったひとつの井戸を隠していたころから

私の瞳は たったひとりの姫を隠していた

床は真四角の部屋 天井が一点で結ばれている部屋で

彼女は いつも たったひとりで 永遠を歌った
 ....
めろんの翠が涼しい頃
強引な若さだけを連れて
新しい部屋を探したわたしが
照れながら甦る

必ずしあわせになるのだと
啖呵を切って
飛び出した古い家
裏付けるものなど何も無く
ただ
 ....
カマキリを殺した
あんまり威張つてゐるから
縄張りでもないのに
アスフアルト道のまんなかに出て
仁王立ちになり
人を通すまいとするから

私はその夏 傷心を抱へて
祖父母の郷へ帰つ ....
水在らあらあさんの自由詩おすすめリスト(3047)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月と獣- 銀猫自由詩21*06-7-13
石榴の花と黒揚羽- LEO自由詩21*06-7-13
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廻る- ペポパン ...自由詩4*06-7-13
坂道ー裸トカゲ- あおば自由詩4*06-7-13
暑い日だった- 千波 一 ...自由詩13*06-7-13
けだものと子(火の地)- 木立 悟自由詩506-7-13
フラグメンツ(リプライズ)_#41〜50- 大覚アキ ...自由詩1006-7-13
透けていく、夏- 望月 ゆ ...自由詩42*06-7-13
世界で一番小さな海- プル式自由詩4*06-7-13
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国道- 河野宏子自由詩15+06-7-12
一週間_ー水曜日ー- 海月自由詩3*06-7-12
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わんぴーす- かぜきり自由詩2*06-7-12
ボディーピアス- 恋月 ぴ ...自由詩27+*06-7-12
月のしずく- プル式自由詩6*06-7-12
腕が生えました- 七尾きよ ...自由詩3*06-7-12
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紫陽花通り- LEO自由詩11*06-7-11
休日にて- ペポパン ...自由詩5*06-7-11
日の出__蝶__あさがほ__……- 杉菜 晃自由詩6*06-7-11
アイリス- るるりら自由詩1006-7-11
翠の夏- 銀猫自由詩16*06-7-11
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