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透明な流れやその匂いが
蒼い夕暮れに僕を連れて行ってくれる いつも
繊細な指先やその動きが
貴方の人生を物語っているように思える
目の前で貴方がグラスの水を飲む時に
水が煌めいて波を打ってい ....
一日、一日、僅かに、ずれていく、思い
正座して、布団に横になり、仰向けから、うつ伏せへ
窓は、白か黒か、或いは、黄色い
声、子供たちの黄色い
或いは、夜の静寂
そして、電気は付けたまま
....
収容所には煙が揺れ昇り
黒い灰が風に舞っていた
坂道を上りきった辺りで
俺は砂利道を駆けていた
工場に向かって
一人の女と街角でぶつかった
奴は俺の顔を睨んで何かを言ったが
俺は ....
静かな
白い波打ち際の日
僕の息が風
少年は貝殻を探す
波と
鼓動が聞こえる
入道雲
笑いかけた日が
空を駆け抜ける
茜色の落ち葉を
歩道に叩きつけた日も
僕の息は枯葉を ....
わたしの家に来るときは
あなたは私を心から
好きだと言わなければなりません
そしてその後二人して
円い机で二人して
花瓶の花に浮かんでる
水滴について語り合いたい
窓の外はもう薄暗くて
....
僕の顔をそっと撫でていたのは
一体誰の手だったのか
美しい溜息
あれは母の手だったのだろうか
それとも夢だったのだろうか
台所では
夕飯の支度が進んでいる…
両手の指と指の間から
音もなく零れ落ちた
赤い後悔
それらを また
両手で掬い上げようと
するのだけど
どうして
止め処なく 打ち寄せる嗚咽の波が
流れ落ちてまた僕は顔を歪めた
....
薄暗い理科室には真っ黒な机が並んでいて
白衣の教師は訥々と…
橙の柔らかい光を放つ豆電球を見つめる
とても明るく
少女と目が合わぬように
見つめる
そして思い出す
暗い部屋にポツンと浮か ....
昼間の学舎から見える
土の校庭に一人の少年が鉄棒に
跳んでは回って空中で止まった
入道雲の眩しく飛んで
彼は青い空に吸い込まれて消えた
壊れたラジオの蝉の鳴く
汗に滲む目が二重に響く
....
水在らあらあさんの結城 森士さんおすすめリスト
(9)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
セレモニー
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結城 森 ...
散文(批評 ...
3*
07-3-15
呪文
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結城 森 ...
未詩・独白
1*
07-1-23
夢にみた女
-
結城 森 ...
自由詩
6*
06-12-21
風が記憶
-
結城 森 ...
自由詩
10*
06-11-19
わたしの家に来るときは(お題)
-
結城 森 ...
自由詩
4*
06-10-22
美しい手
-
結城 森 ...
自由詩
2*
06-7-23
花一夜
-
結城 森 ...
自由詩
2*
06-7-20
水槽メランコリー
-
結城 森 ...
自由詩
4*
06-7-17
林檎の時代
-
結城 森 ...
自由詩
6*
06-7-16
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