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触れたところから崩れていく
もろいビスケットの空
投げた言葉も跳ね返らない
石畳を、転がるように

冬を塗りつぶしながら
配達夫が窓をこじあけていく
のびあがっては、きりきりに締め上げる ....
何故        そんなに       笑っているの        人知れず        ひとり誇らしげに        懍としてるの        何故        そんなに        生 .... 雨の夜に雨宿り

海の底にいた頃を思い出すと
今でも胸がぎゅっとする

引き潮の晩
こっそりと寝床を抜け出して
海岸線で眺める淡い月

明くる晩も明くる晩も
私段々と海から遠ざかっ ....
あなたと私の距離は
うすべに椿
あなたが振り向くと
私が立ち止まる
そんな静かでもどかしい関係
あなたの穏やかな黒い瞳に私が映る
迷子のように泣きそうな顔をして
私は私をじっと見ている
 ....
気に入りの
花模様の傘の
模様の部分が
随分と手垢で黒ずみ
若くない自分は
その傘を持って
真剣な顔をして
駅へ急ぐ
自慢の大股歩き

いまだに
何処にも到達せずに
いろんな誰 ....
海に穴が空いていた
ぽっかりとしたその穴は
なぜか魅力的だった
吸い込まれるように入っていくと
太陽がごうごうといびきをかいて寝ていた
邪魔にならないように脇を通り抜けて
どんどん下がって ....
針のあなに
糸をとおす
磨硝子からにじむ
光のあわい
しずけさ
のおくのほうから声がする

……わはわをたまわる)

柔軟にしなう
わたしの呼吸をなぞるのは
失われた かなしみ
 ....
どこか遠くへ行きたい
どこでもいい
歩きではなく
自転車がいい
遠くへ行けるだろう
速く進めるだろう
風を感じるだろう
風を切るその瞬間が大切だから

どこか遠くへ行って
道に座っ ....
大人の

夢の

世界で

育つ 

あの

未来の

かけらを

すくいあげて

つなげる 

怖い?

怖い…



だれもがみんな

孤独で
 ....
池にホースが浮かんでる

死んだ蛇みたい

そこに小鳥が二羽とまって

水草をついばんでる

それの起こす振動が

波紋をゆっくり広げてくよ

穏やかな音楽みたいなその響きは
 ....
((時のしずくが したたるのです))

春のひかりが 虚ろな心に影を落とすので
ふたりは桜並木の まばゆい川べりを避け
淡く花びらをかさねた 甘い翳りをさまよう
寂びた石段で ひるがえるあな ....
流れ落ちるだけの空虚な時の水を
この手でせき止めてはみたけれど
やはり指の間から
少しずつ滲み出してきて
乾いた瞳を潤した

あなたの陽だまり、に
包まれていたことを ....
あなたの写真を 一枚も持っていなくて

あなたに よく似た絵があったから 売ってもらいました

ありったけの貯金をおろして  買ってしまいました
ヘッドフォンからクラゲが出てきた
きちんと右と左から
透き通るその姿は美しかった
片方が大きくなると
一方が小さくなったり
それぞれ浮いたり沈んだり
その度にひらひらと舞う姿は
まさにハ ....
夕焼けは決して終わらない
さっき、オレンジのストローで
おもいっきり膨らませておいたから
輝く小石たちのいるポケットの輪郭
指先の土は、もう、乾いた


工事現場の重機の群れは
拳を打 ....
手に持った小刀に
夕暮れの陽が映り
火をくべる黒ずんだ手が
土の匂いを部屋に広げる
何度も繰り返される
木を削ぐ夕闇色の摩擦
窓からは無秩序な黄金色
顔をそれに溶かしながら
黙々と ....
持っているの?
あなたに尋ねられて
思わず
持っているよ。そんなものと
答えてしまった
だけどね
ほんとはね
バッグのなかを
さんざ探しても見つからなかった
どこかで買えるのかな
 ....
青い海が続く        亜熱帯        青く光る魚が游ぎ        珊瑚達が        手を振るよ        ナマコがいたりして        踏んずけて ムニュっと      .... めざめるには あまりにながく
ねむっている おとこの
みみもとで しんみりと
おんなが うたっている
うしなわれた ことばで
たくさんの雨が
パンドラの筺の、その奥底から降ったような夜
咳が止まらなくて
眠れなくて

今朝方ツクシが顔を出し始めました
と、一筆箋に書き始める

生物表記には片仮名じゃないと落ち ....
いえでします
と書き付けて机に置いた

小学校に とりあえず向かう

誰に叱られてだったか
何故か知っていた 家出というものを
はじめて決行した 小学一年生の時

きょろきょろみた  ....
僕が少し思春期に染まり始めた
中2の夏
おじいちゃんの家から
自分の家に帰る日

おじいちゃんの声がして
2階から降りてくる
階段の天井には
手を伸ばせば届きそうだ
のしのしと足音を ....
時空の迷宮に臥し

あなたの足跡を 
まるで軍用犬のように嗅ぎまわっても
それは せんのないこと

時空の渚で 
迷宮を彷徨いたい

渚の音は
あなたの構成のBGMたりうるのか
 ....
地下鉄の風に吹かれて 
灰色の階段を上がる 

地上に出る前に 
用を足そうと 
便所にゆく 

入口に 
「 只今清掃中 〜そっと入ってください〜 」 
という看板が立っており 
 ....
強い空調
眠気を誘う暖かさ
最後まで冷たさに
抵抗している頬へと
手を伸ばして
疲れきっている
あなたから
わたしの
ねえ という
問いかけに答える
ささやかな声までも
奪いたい ....
雲は月を受胎して
ひどい{ルビ悪阻=つわり}に苦しんで
涙を流す


真冬の夜に雨が降る
真冬の夜に雨が降りしきり
町は{ルビ水浸=みずびた}し
大粒の雨は道路に幾千粒幾億粒も叩きつけ ....
珈琲店と書かれた看板の奥で少女が泣いているわ
あれ何て季節
グラデーションが眩しくて夕闇が澱んでいて
あれ何て季節

店に入ろうか
そうしたいのは山々だけど
僕らには
金がない

 ....
朝から雨が降り続くからといって
今日の月は見えないわけではない
たとえ満天の星空だとしても
今日はもともと見えないのだから

それぞれがいつものように朝を迎え
いつものようにいつものような ....
みずたまな くりりん まんまるね ふるるん はじけてみたのは
わたしの中の あなただった
どこへもゆける ぷりずむの 軌跡 のこして
夜に開いた
隙間を
埋めるように
雨の旋律が
耳に届いて
孤独にいる者の
遊び相手と成りはしないだろうか
滴の奏でる音が
たった一人の為の
優しさとなって
降り注いで
あなたは雨 ....
水在らあらあさんの自由詩おすすめリスト(3047)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
車輪のさき- しゅう自由詩707-2-20
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あめやどる- 夕凪ここ ...自由詩4*07-2-20
うすべに椿- 石瀬琳々自由詩14*07-2-20
- Six自由詩507-2-20
海に穴が空いていた- ぽえむ君自由詩10*07-2-20
おはり- こしごえ自由詩21*07-2-20
遠くへ行きたい- ぽえむ君自由詩13*07-2-19
レインボウ- 美雨自由詩707-2-19
きれいな波紋- 水町綜助自由詩9*07-2-19
花_妖- 水無瀬  ...自由詩9*07-2-19
ひだまり_〜桜のころには〜- Rin.自由詩16*07-2-19
展覧会の絵- 北大路京 ...自由詩18*07-2-19
クラゲ- ぽえむ君自由詩24*07-2-19
夕焼けの小瓶- 佐野権太自由詩18+*07-2-19
夜を削る- 及川三貴自由詩10*07-2-19
Follow_Me- 恋月 ぴ ...自由詩30*07-2-18
青い海- あるぺん ...自由詩407-2-18
そろもん(ワンシーンの話)- みつべえ自由詩807-2-18
つくし- 士狼(銀)自由詩14*07-2-18
読まれない書き置き- 砂木自由詩22*07-2-18
いつかの梨- ゆうさく自由詩8*07-2-18
『時空の迷宮』__B,ENOに捧ぐ- アハウ自由詩6*07-2-18
便所のかみさま_- 服部 剛自由詩1207-2-18
メタファンタジア- 及川三貴自由詩9*07-2-18
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旧正月- ぽえむ君自由詩9*07-2-18
わたしの中の_あなたへ- ひより自由詩15*07-2-18
ノクターン- LEO自由詩42*07-2-18

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