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   失くしながら覚えた言葉。足りな
   いものを補いながら繋いだ寂しさ
   だから、朧、月夜には下る舟の切
   なさがあって、どうしようもなく
   なる。あなたの夜は越えますか。
 ....
呼べる距離まできている
足跡
紐で縛って
すべて部品に分ける

部品をうめこんだ耳で
わたしを呼んで

この眠りが深いと教えて


見た事がないと言う顔をする
経験
脚で引き ....
袋があって、それは不思議に光っている
袋の中に光がある

頼りない光だけれど、そっと触れると暖かい

袋は何の変哲もないありふれたものだけれど、
中からこぼれる光が袋をこの世にひとつしかな ....
スケッチをするのにも飽きてしまって
ずっと前とずっと先のことを見つめてみたんだ
どこから来たのかどこへ行くのか
捕まえたと思ったことばは
僕の手の中ですぐに輝きをなくす

子ども ....
マリーゴールドと
マーガレットの区別がつかない
ツバキとツツジを間違えて
笑われてしまう
アヤメとカキツバタにいたっては
はなっから諦観の境地で
でもそれはちょうど
パスカルとサルトルを ....
手のひらに虫の息
丸い黒曜石の瞳は虚ろ
彼の本分は
飛ぶ事ではなく
鳴ききる事だからか
若草色の翅脈を透かした羽は
すり切れる事もなく
黒い前胸に刻まれた金糸も鮮やかに
腹の手風琴も今 ....
 
 
 
 う

   ろ
      こ
        雲



  空が
 いっぴきのさかな
      だったら


 夕陽に
  こんがり焼けて
 う ....
昨日のこと。
夕暮れる空をくじらは泳いで
大きなくじらのそばには
半分ほどの大きさのくじらがいます。
小さなくじらは泳ぐのが苦手なので
大きなくじらよりも先に
尾が橙色に染まってしまいます ....
 

落ち葉の中に
紛れ込んだスズメは
保護色の枯葉を
ホームグラウンドとして
はしやぎ回つてゐる


いくら喚いても
掻き鳴らされる
落ち葉の
大仰な音には
自分の声すら聞 ....
雲ひとつない秋晴れの中
海に向かって歩き始めた
理由はない

心地よい秋風が
海から吹いてきて
正面に向かっていくかのように
歩いていった
理由は必要ない

海は輝いていた
きら ....
女にふられたので、
好きで好きでたまらない女にふられたので、
砂漠へ行って死のうと、
そのままとかげとかハゲワシだとかに、
食われてしまおうと、
十月の運動会で俺は考えた。
町内会のかけっ ....
コンクリートの塀に

一匹の蝶が来て留る

この目の覚める艶やかさは

一体どこから来たのだ

これがこの世の反映だなんて

私は信じない

むしろこれは世にないものだ
 ....
風とは

速さでもなく
強さでもなく

遠さです


風を思うとは

遥かの遠くを思うのです
日曜の午後 
立川のカレー屋で行われる結婚式で 
新郎新婦に贈る小さい花束を傍らに 
大船駅から乗った東海道線に揺られている 

向かいの席に座った空色の服の女は 
携帯電話を鞄の上に持っ ....
ぼぼ


ぼぼってなんだか
可愛らしい
でも
ちょっと恥ずかしいことば



りんご


秋は実りの季節だね
りんご
とか
いい感じ
りんご
って禁断の果実
アダ ....
今日、貴方はこの世界を旅立ちました
それでもこの世界は何も変わらない
万人はこの答えに直面して受け入れてきた

若くして病で旅立つ人もいれば自ら望んで旅立つ人もいる

数十年前に一人になっ ....
異国の風が海原を越えて
俺に吸い込まれ膨張する

暁の光が屈強な雨雲にさえぎられ
細やかな雨が、露とざす街へ静かにささやいて

永遠を 
嵐のような

俺の歌は空に拡がる 
届かぬ ....
緩やかな曲率で
道は行き止まりまで続いていた
そこより遠い場所を
知らなかったので
墓標はその岬に、と決めていた

漁火の整列する底には
冷たい海流があって
行き止まりの
もっと向こ ....
斑に染まる山もみじ、
濃くたちこめた秋の匂いに騒ぐ、
枯れ落ちた葉のざわめき
そして悪戯な、
木蔭を這う{ルビ下=しも}風 )))

そうだ哀しみは、
雲ひとつない秋空へと昇ってゆく
 ....
日を追う毎に
わたしの頭は
軽くなってゆくようです
わすれていくのだろうか
こんなにも容易く

赤信号が青に変わり
裏路地は繁華街になり
たった今あったものが
次々と消えてゆき
 ....
容れ物のように穴のあいた胸に

こっくりと深い紅の薔薇を生けた

晒されて焼けついた

空の心を

かざりたてた



胸にあいた穴が底をうがつ時が

いづれくることを予想 ....

ひとあし歩くごとに
わたしの身体からは石が落ちます
からからに乾いた石は
薄い色をしています
わたしはそれを
さらさらかちかち と踏みしだき
疲労し続けましょう
名 ....
ただ大海原に船を浮かべるだけでよいのさ、
しかしおまえ達が乗り込んで来る日にゃ
女どもをカッサラッテ来た日にゃ
そして海のうえで暮らすためにゃ、
覚悟がいるゾ、おまえ達よ。

「ザワークラ ....
日常の規則正しい生活や
心が乱れて疲れてしまった時
詩の泉を求めて
旅に出る

詩の泉は
混沌と湧き出てくる詩の言葉を
両手ですくって心に流せば
心の渇きを潤わせ
明日への希望となる ....
カメオ細工の月

地平に凍てつく時

追って

捜して

ススキの陰に

今宵月光を見る

心と身体を射し貫く


秋の夜に

照らし出される白く長い道

命の儚 ....
とても広い湖の
至るところにブイが浮かび
竹を編んだ丸いものが
そっと押されて岸を離れる
竹を編んだ丸いものから
一つのブイが遠のいていき
またそれ以外のあらゆるブイが
どれも等しく遠の ....
私は泣き言はいわない。
私は、泣き言のかわりに、食べる。眠る。働く。
それで、満足してしまう私のところに
泣き言ばかりのあなたがいつまでもいることが
そもそもの問題だった。

あなたの身体 ....
やわらかな枝を手折る途中で
雨雲をみた

止まり木をなくしてしまえば
よけいなうたを
聴かずに済むから
こころは
しずまる筈だったのに
しのびよる冷たさのなかで
雨雲のたくら ....
ようやく咲いた雲も
やけににぎやかな空に
こころもち
埋まってしまって
夏の面子からは
すっかり
雲の白さが
追い出されてしまっていた
蝉の羽音も
わめく声も
湿り気の中に
熱気 ....
僕は
あの木のてっぺんに上りたい、と
あこがれてみただけだよ
幹にふれて
枝をみあげて
ただそれだけで

服を破いたわけでもなく
すり傷を負ったわけでもなく

あこがれてみただ ....
水在らあらあさんの自由詩おすすめリスト(3047)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
自戒- 霜天自由詩406-10-10
地下室- アサリナ自由詩5*06-10-10
袋の中で光るもの- akane自由詩506-10-10
アクロス・ザ・ユニバース- 河野宏子自由詩706-10-9
花の名前をおぼえようとする- 角田寿星自由詩28*06-10-9
*サヨナラ*- かおる自由詩11*06-10-9
おそらのうた- 橘のの自由詩3*06-10-9
くじらのいるそら- 夕凪ここ ...自由詩10*06-10-9
スズメ狂想曲- 杉菜 晃自由詩9*06-10-9
秋の自分も生きてゆく- ぽえむ君自由詩7*06-10-9
砂漠へ行って死のう- しゃしゃ ...自由詩2006-10-9
手紙- 杉菜 晃自由詩8*06-10-9
- 久部自由詩506-10-9
「幸せの花束」〜奥主榮・白糸雅樹さん結婚の日に〜- 服部 剛自由詩7*06-10-9
秋の日に想うこと- 恋月 ぴ ...自由詩21*06-10-8
弔い- 海月自由詩5*06-10-8
Let_it_be- 古河 セ ...自由詩4*06-10-8
風、とまどう鳥よりも- たりぽん ...自由詩14*06-10-8
郷愁のカリンニコフ- atsuchan69自由詩13*06-10-8
わすれていくこと- 吉田ぐん ...自由詩1406-10-8
家元- 明日殻笑 ...自由詩7*06-10-8
石と旅する- 吉田ぐん ...自由詩1206-10-8
自由への航海- atsuchan69自由詩5*06-10-8
詩の泉- ぽえむ君自由詩9*06-10-7
秋の夜の個体- 深月アヤ自由詩3*06-10-7
魔法- 砧 和日自由詩12*06-10-7
泣き言- ワンダー自由詩106-10-7
さえずりの日に- 千波 一 ...自由詩12*06-10-7
夏の未来- なまねこ自由詩106-10-7
静と動の子守歌- 千波 一 ...自由詩14+*06-10-7

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