カスタネットの音が好きなんです。

あ。ごめん。嘘だった。

破壊力のある音。
脅威的な破壊力。
何かを間違っていたみたい。
間違えていたみたいだ、わたし。

わたしも歌うわ!
チ ....
あなたの温かみと重みが
わたしの存在に加えられる
その重みで
わたしは少し沈む
ほんの少し
沈む、あなたのわからない程度に

支える四本の脚
と呼ばれている、それは
わたしの言葉
 ....
はぁ〜い♪

順番に並んでぇ〜(笑
喧噪に耳を澄まし、ベッドの角から落ちないよう微睡んでいる

くるまったタオルケットに熱がこもる


唇を添えて


彼女の名前を口ずさむ
はじめは数百人規模の集まりだったと思う
広い講堂の中に集められて
長い話を聞かされた私たちは
みんな、退屈で、飽き飽きしてしまい
好き勝手な話をしていた
いろんな人の噂話とか
週末の予 ....
校舎に含まれる
散漫な光景ひとつひとつに声がとどかない



1. 朝


 起立
 礼
 いっせいの着席にびくともしない
 この校舎の設計は強度においても欠陥がない
 ....
プツリ

入れ立てのサイダーからはこぼれ落ちる無数の気泡

潰れてもつぶれても無くなることのないくらい弾けて消えていく気泡


いつの間に


それは静かな音を奏ではじめる
 ....
灯台で夜明けを待てばすこしずつ世界は回り海が生まれる

田園を静かに渡る鉄道のすべての窓に死者達の顔

寝室にまき散らされたビー玉の光のなかに夜が満ちてる

熱帯夜大家に黙りバスタブに ....
お祭りを終えた夜のように
まだ熱い頬と首すじ
余計にはじけた夢を見ました

はじけたことだけ覚えてる
色とにおいはこぼれても
はっきりと鼓動が踊ってる

もったいなくて、ね
夢を思い ....
交差点の真ん中で
すすむ方向を見失う

ゆらりゆらぐとき
ふわりうすく浮き上がる
今を引きのばせば

わずかな希望を羽にして
けして上手くはないけれど

音なく羽ばたく
儚く ....
紫の灯りめがけて飛ぶ虫を 笑うあなたと笑えない吾と

 
そんな字がやさしさにだって欲しかった 高圧電流さわるな注意


君はいう 川面に映る街は幻 私はつぶやく 恋もいっしょだ
 
 ....
チョコレート色の秋が
わたしを呼んでる


甘い香りの空

あなたのような夢

やわらかな光




チョコレート色に焦がして
溶けそうな心の音に


そっと

 ....
僕ら日本人が
日本語という言語の上で
嘲笑するだろう この島で
どれだけの島民が
その事を気にするだろう

彼らは日本人の笑い声など
まるでそよ風のごとく受け流し
彼らなりに生きている ....
「薬を飲み忘れたわ!帰らないと」

マンボウを見に
水族館へ行こうと
誘ったのは彼女の方だったのに
家を出てすぐ言った

「どこが悪いの?」
「知らないわ、生まれてからずっと飲んで ....
ジ 
ジッ と

命の 焦げる音がする

紫の
灯りに誘われて


やさしさは
銀の
電熱線だ

あなたに
触れて

私は
終わる

小さ ....
ブルー問ふ京の都の古家ぬけ落ち込むぼくに空指しながら


麗しき姿であれどきみに問ふ如何なる意図や人魚の胸像


高速の指の運びに混ぜられてゆく鍵盤ももはや灰色


「色たちが心中し ....
いつもと同じ時間に
枕元の目覚し時計のベルで目覚め
めざましテレビを眺めながら
へこんだヤカンに水を入れてコンロにかけ
お湯が沸くまでのわずかな時間に
薄切りのハムとすこし萎びかけたレタス一 ....
失うばかりでいい
得るものなんて何ひとつなくても
掌から零れ落ちる砂のように
すべてを失いたい
いつもより少し日が暮れるのが早い気がして
つたの絡まった郵便受けをのぞくと
少し錆びた箱の中には、もう秋が来ていた

慌てた僕は、街を見下ろす公園に行き
ペットボトルのロケットにラブレターを ....
僕は奈良公園で鹿の角をにぎっていた


同じころ

父は帰りの電車のつり革をにぎり
母はスーパーで安売りの大根をにぎり
妹はベッドの上で携帯電話をにぎっていた

隣の部屋の夫 ....
詩を 描きました。 

小さな詩を 書きました。

相変らずそらは 真っ暗だと言うのに

いきがって 小さな 詩を描きました。

トラさんや タツノオトシゴさんは、

もう ずっと ....
アナタは毒

ワタシの中で

ワタシを乱す


独りになると

とまらない震え
ほんとうに欲しいと思ったんだ
あの夜

だから
ここにいるだけで
しあわせ

夏が終っても
君が胸を泳ぐから
 

クロール


息つぎをせずに
どこ ....
君は覚えているだろう
君がはじめて掴んだ自由は
真新しい買ったばかりの自転車に乗って
得意げに街中を走りまわる事。


そして今
世間との関わりを君は海に投げ捨て
白い灯台すれすれを斜 ....
あの日から、
背負ったこの柱は、
復讐だったのかもしれない。

だがもういい。
もういいんだ。

おれは後数日で、
十五から背負い続けた、
柱を下ろし、
そ ....
激しい嵐の中を走るときに
なにをおもう
なにも
なにもかんがえないよ
ただ夢中で走っていくよ
アクセル開けて
後輪加重を増して
風に向かって突き進む

全開加速でスリップする ....
 幼い我が子に虐待を繰り返し、死に至らしめてしまう父親の一人称の詩を書きたいと思った。その父親自身が過去に受けた(かもしれない)虐待の話は書かず、でも徹頭徹尾主観で、どうして自分が虐待をしてしまうのか .... 浴衣着て髪をゆって会いにゆきたい

慣れない下駄は足をきりきりひずませ

夏の暑さが心地よくなる

柔らかい心が潰れてきりきり悲鳴あげて


あの日一人で見上げた橋桁の花火
 ....
朝からクワガタ
クワガタの話かよ
下あごの話かよ
さん、はいっ
「下あごの話かよー」
ご飯はゆっくりよく噛むこと
ほらあれだ利口になるから


両親は本日もご健在
飯をバクバク食う ....
ぴったり並んでランデブー 

足元なんか見ないで 

いつか消える日まで

二人のラヴ 振りまいていくわ
とうどうせいらさんのおすすめリスト(2619)
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