友人からの年賀状には離婚したことが添えられていた
数年前、結婚の挨拶に来た二人
こんな美人お前にはもったいねえな、なんて
憎まれ口にもニコニコしていた二人

昨年もいろいろな人がこの世を ....
 
黄昏の席から
いつも見ていたプール
その底に沈んだ石を
誰にも内緒で拾いたくて
夜中に学校に行った
天気予報は雨
錆の味がする梯子を
黒豹になって昇る
銅鑼の満月灯り
忍び足
 ....
えっ そんなことで
死んだって なにも
はじまらねえぞ
って かみさまが
のたまってました


関連作品→http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=83 ....
 
初雪の日には
浮き世に慕情
あいかわらず
と笑いながら
かのかおりに
御辞儀をする

ほしいものがない人に
ほしいものはない人に
新聞紙に包んだ焼き芋を
押し付けるように手渡 ....
悲しみ続けるのが
私にとって 正しいなら
いつまでも
悲しみ続けられる

悲しみ続けるのが
私にとって 正しくないのなら
今少し 見切りをつけることが
できるような気もする

正し ....
私が欲していた言葉の先にはあなたがいた
たとえその姿が偽りであっても
私には溺れるより他にない
軋む身体をつなぐあなたの声が
また私を壊そうとする
寂しさと不安の合わせ鏡に写るのは
あなた ....
かみさまなんていない
かみさまなんていない


またふゆがきたよ
てをつないでくれるきみがいないのに
なつはすぐにおわってしまうんだ
いつだって


ゆきがふるのはうれしい ....
厳しいと経営者達拗ねる真似


前任と後任の顔瓜二つ


団子食い新しい年待ちわびる


猫の仔とのこのこ歩くろくでなし


ひとりではさびしいという律儀者


ふたりだ ....
今年も女にふられたので、
大そうじして死のうと思った。
捨てられるものがあるうちはまだいい。
でもぜんぶ捨てたら、
それから、どうしたらいいのだろう。
考えても仕方がないので、
どんどん捨 ....
自らを
道化に例える人がいるけど
そんな勇気は
私にはない

アルルカン
存在するだけで
笑ってくれるそんな場所なら
私は
いつまでそこに立つ

いまや
私そのものが
風前の ....
私にはあなたを焼き尽くすような強さはない
筆圧が愛の重さを表すというのなら
私の愛は軽薄にして
紙面に刻み付けるほどの価値もないのかもしれない
あなたの書く文字が美しくて
それがあなたの愛の ....
窓辺から流れるやさしいアヴェ・マリア
おねえさまの奏でる白い指先
つい見とれてしまうほどとても綺麗で
おねえさまと呼べる喜び
今深く心に感じています

親愛なるおねえさま
あなたはもうす ....
ごくたまに、中学生とか高校生に思われることがあります。
はじめはすごくびっくりして、自分が幼いからか、とか、何か人を騙しているような申し訳ない気持ちでいたのですが、だんだん分かってきました。
実年 ....

どんなに長く電子メールを送信しても
恋人は七文字程度しか
返信してくれないのである
業を煮やしてメールを送信するのを止めると
次の日から
矢文が届くようになった
頬を掠めてすこん
 ....
僕の知っている人の
知っていると言っても顔と名前と
BNと以前の住所
もちろんメールアドレスは
ホットメールアドレスは
知っているのですが
その人のお祖母さん
亡くなってから三回 ....
美しい花で満たされた花束
それを手渡す時に
その人との架け橋が築かれる

しかし美しさだけで作られたものを
手渡すのが怖くなる時もある
これで築かれた架け橋は
実は幻ではないだろうか?
 ....
自分の名前を
忘れてしまいそうになる
遠いとおい旅路なのです
だけれども
決して忘れない
名前もあるのです

あの月と星をいただく塔の上で
そらに吸い込まれる
ただひとつの呼び名のよ ....
机の引き出しの奥に
わずかばかりの
どこにでもある土の入った袋
これがふるさと

都会のコンクリートの中の
ほんの少しのふるさと
自分が生まれ育った土

袋を開けると
ふるさとの匂 ....
春からひとり
流れてきた
おまえ

こんこん冬と
墨染めの宵の川は
さぞ冷たかろう

月様には出逢うたか
さぞ澄ましていたろうに
あれは誰かを
好いている

一に ....
ほし が でている
こんや は ここで
たおれよう なんの
みかえり も なく
ゆめだけ を みて  

魚は酸素を知らぬだろうか
暗い水辺に輪を描いて
あんなにも深く潜ってゆく


飼育係は放課後に
飼っていためだかを流してしまった
閉じ込められてるのが
可哀相だったって
 ....
取り急ぎ、
申し上げます。


(中略。)


そうしてぼくは、
きみよりお年寄りになって、
しまったのでした。

だから。
いつか向こうに着い ....
私が昨夜、落としたビーズ瓶を踏みつけて
粉々になったのを
太陽から泳いできた魚たちが食べる

お父さんは
ここらでいいだろうと
トランクから釣竿を2本取り出して
私たちは釣りを始めた
 ....
ねえ
化粧なんてイイから
今から出かけよう
真夜中

通りは
コンビニだけがあたたかい
僕らは
夜を疾走する

たとえ
抱き合ったとしても
懸命に
指を重ねたとしても

 ....
帰る場所を私は持たない
たとえば

ふるさとは
ほろびるだけで
東京は
ただ試してる

ことば
あるいは
ことば以外で
わかったようなつもりになって

帰る場所を私は持たない ....
「そらは晴れて」

議事堂は広い
アルプス並みに広い
両手を口に添え
皆が
いっせいに叫ぶ

やっほー
ヤッホー
聞こえませ−ん
ひっこめー

やっほー
ヤッホー
アルプ ....
{引用=映写機の音がする}



彼は 人のいない小さな劇場の

 古く湿った 客席に座り


 白くぼぉっと光るスクリーンを見つめる




 {引用=ただ、かたかたと廻 ....
胃けいれんを起こしたり
風邪を引いたりしてる間に
12月になりました。

なぜだかとても忙しい日々です

最近
朝ごはんをちゃんと作るようにしています

夫は夜中のアルバイトを始めま ....
夕焼け
みんな迎えがきて
またね
またあした
手をふって
さよなら
ジャングルジムのてっぺんから
いつも
見送るだけ

砂場のシャベル
ブランコのさび

おかあさんが
きょ ....
何で人は死ぬんだろう
何で人は殺されるんだろう

死ぬと人は称号を与えられるというけれど
死んで価値が与えられるってどう言うことだ


どれだけ素晴らしく生きたか
ど ....
とうどうせいらさんのおすすめリスト(2616)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
新年- たもつ自由詩29*07-1-2
転校生- ピクルス自由詩12*07-1-1
そろもん(また説教の話)- みつべえ自由詩306-12-28
初雪- ピクルス未詩・独白7*06-12-26
ことば- こむ自由詩2*06-12-25
欲しい言葉- アマル・ ...自由詩7*06-12-25
かみさまなんていない。- 有邑空玖自由詩506-12-24
拗ねる真似- あおば川柳5*06-12-24
大そうじして死のう- しゃしゃ ...自由詩1606-12-23
アルルカン- umineko自由詩7*06-12-20
最後の雫- アマル・ ...自由詩12*06-12-20
おねえさまへ- 未有花自由詩11*06-12-20
たまに若い人と思われる- ふるる散文(批評 ...11*06-12-19
恋人とのわかれ- 吉田ぐん ...自由詩2706-12-19
蘇生- あおば自由詩4*06-12-18
花束と架け橋- 紀ノ川つ ...自由詩8*06-12-17
誓い- たりぽん ...自由詩18*06-12-17
引き出しの中のふるさと- ぽえむ君自由詩14*06-12-15
花瑞葵(はなみづき)- Rin K自由詩31*06-12-15
そろもん(旅人の話)- みつべえ自由詩1206-12-14
飼育係、或いは荒廃- 吉田ぐん ...自由詩1506-12-14
「_はっぴー・ばーすでー、とぅー・みー。_」- PULL.自由詩18*06-12-13
お父さんの車は私の知らない場所に走っていく- ki自由詩706-12-12
明日_同じ夕暮れが- umineko自由詩16*06-12-10
帰る場所を私は持たない- umineko自由詩12*06-12-9
国会せれなーで’06- umineko未詩・独白6*06-12-9
彼の_人生- もも う ...自由詩27*06-12-7
2006.12.6今日は久しぶりに洗濯を外に干したよ日記- 初代ドリ ...未詩・独白12*06-12-7
ジャングルジムのてっぺんから- しゃしゃ ...自由詩1106-12-6
教えてください- 李恵散文(批評 ...2*06-12-6

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