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目の前には、闇が広がっていた

そばにした女
手を伸ばしながら
もう片方の手で電気を消すと
闇の中に君の顔が一瞬浮かび上がった

目の前には、闇が広がっていた

浮かび上がる白い肌
 ....
電線の五線譜に音を入れ
夜三時に水平線を目指すオオムラサキ

世界を支えるピアノ線がゆっくりと緩む

深海にさく桜
魚達は星を夢見ている

海が静かにひいて
地軸がわずかにきしむ
 ....
いつもより少し日が暮れるのが早い気がして
つたの絡まった郵便受けをのぞくと
少し錆びた箱の中には、もう秋が来ていた

慌てた僕は、街を見下ろす公園に行き
ペットボトルのロケットにラブレターを ....
ゆっくりと走り始めた君は、交差点で急に後ろを振り返り
やっぱり私、生きようと思うの、と
その周りを、背中の汚い魚が眩しそうに君を見ていた

この世界は、君が住むには過酷過ぎた
君の手首から流 ....
とうどうせいらさんの伊藤洋さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
空虚なる充実- 伊藤洋自由詩105-12-12
生まれいずるすべてへ- 伊藤洋自由詩4*05-8-29
空っぽの郵便受けとラブレターをのせたロケット- 伊藤洋自由詩5*05-8-25
交差点の魚達- 伊藤洋自由詩5*05-8-20

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