1.
6月の鉄棒はいつも雨に濡れている
4月の体力測定で逆上がりができなくて僕はみんなにげらげら笑われた
それから夕方近所の公園で練習しているのだけれど
ちっとも足が上がらないうちに雨 ....
めをあけて
はじめてみたものを
わたしはすきだっただろうか

わからない

わからない
けれど、
たしかなのは
わたしが
ここからかなたへと記す
ことばのためにいまがあるのだとい ....
そのスーパーのレジでは
いつも同じ人のレーンに並んでしまう
威勢のよいレジの人の前に立つと 急かされているような 
責められているような気になるのだが
そのひとは一度も 私を責めたこと ....
【歌】――物語 歌(物語を背景に創作されたもの)
   ――時人の歌(童謡・謡歌などの社会的歌謡)
   ――独立歌謡(民謡・芸謡・宮廷歌謡)が物語に結合しているもの

----------- ....
てばなしても
いいものをもっていて
届かない
雨あがり
ガラスむこうのひかりへ
わずかに
手、添わせば
突然の激しい雨に言葉切り
雨戸を閉めた君の白腕


さぁさぁと静寂の中に衣擦れと
息遣いのみ聞いている午後


まだ止まぬ長雨の中見送られ
しぐれ柳をくぐりて走る
 
採石場の跡地を
ヒトコブラクダが
ゆっくり歩く
かわいそうな気がして
コブをもうひとつ
描き足してあげた
耳の奥を覗くと
夜が明けるところだったので
慌てて帳面を閉じた
 
これでおわりかもしれないことが

毎日たくさん響きあっていると知って

目の中だけにある見えない雪に溺れた 
みんな嘘をついているから
私だって生まれていいんだ

嘘に紛れて

貴方のメーラーは
見張られているらしいので
私は
何度も文字を消す

せいぜい
そちらの雨はどうですか、とか ....
夏の雪ダルマ
季節外れで笑っちゃう

好きになってもいいですか
キミのことを

雪ダルマは真剣だ
雪ダルマには時間がない

私の前で
あなたが消える

好きになってもいいですか ....
以前、「しゅき」っていう作品を書いたことがある。

  *  *  *  *

 「しゅき」

   あなたの胸に頬をあずけ
   うっとりと夢見心地で
   すき、って言おうとしたん ....
弱いものいじめ
しようと
手ぐすね引いてる人たち
たくさんいる
やっと咲いた花を
夜中にこっそり
折り取って
持って行ってしまったり
耳元で突然
大きな声出して
大喜びしたり
最 ....
ほんとうのことをあなたに
たくさん
贈りたいのだけど

なぜだか

きっとあなたは私のこと
誤解している
きっと

私のほんとうは
もっと
臆病で調子よくて
よわよわで意地っ ....
            2007/06/02


単純な飛行機を飛ばす
ゴム動力でプロペラを
クルクルと回し
ゴムがゆるむまで
どこまでも飛んでゆき
見えなくなって
ステルス機になっ ....
からだのすきまからくうきが
めにみえない
こぼれものがこぼれていく
それはうちゅうのもととなるものかもしれない
どんどんじょうはつしていくの

ひきとめておいてください
そのてをひっぱっ ....
電話でもメールでもたくさんの話す手段はある。それでも今すぐ会いたいよ。夜通し君と話しても思ってることの30%も言えてないような気がする。
ひとり、夜、体の隙間からこぼれていく。私という宇宙で小爆発が ....
  両手に抱えられるだけ
  かなしみを抱えて
  捨てに行く
  穴を掘って
  花壇の真ん中辺りに
  ここなら寂しくないでしょうと
  ささやきかけて
  そうしたら
  ....
  夕暮れ色の飛行船、
  たくさん空に浮かんでいたけれど
  空と一緒の色だったので
  誰にも気付かれないままでした。

  *

  毎朝、起きたらすぐに顔を洗います。
   ....
裁くことは可能だ
だが公平ではない

愛することは可能だ
だが公平ではない

博愛主義とは何だ
ひたすらに
わけあうことか

私の精神は
無限ではない
私は
命のベクトルを
 ....
{引用=
***


ashley's ashes

黙々と浜辺で流木をひろい、こわきに抱える
あるく
波打ちぎわが
日没の汀が
潮騒のざざわざわ

降るまえにあれを灰にせね ....
抱き上げたら
掌に
血脈の呼吸が当たる
心臓に触れてしまった、
ような気がして

温かい体が怖くなった


白衣の腕に抱かれた眼を
僕は見つめている
境界線から一歩引いた ....

初夏の山は
いいにおいをしたものを
たくさん体の中に詰めて
まるで女のように圧倒的な姿で
眼の前に立ちはだかってくる
たまに野良仕事をしている百姓が
山に見惚れていることがあるが
 ....
たいせつなものは
いつだって砂の中。
積み上げても積み上げても
ほろほろと崩れてしまう蛍光性の粒子の奥、
そろそろとうずめてしまいたくなります。
波打ち遠く、
ひっそりとひっそりと ....
俺は新幹線に喧嘩を売る
いやTGVもリニアもみんなまとめてかかってこい!
俺はおまえらより凄い乗り物を知ってるんだ
その名はママチャリ 訳して母なる自転車
スピードなんか関係ねえ 悔しかったら ....
先刻、下記のような戯れ詩「ゴム人間」を書いた。
自由詩にアップロード後、再読したところ、なにか居心地が悪く、自分のものでないような感覚があるので、その理由を考えた。

はらだまさる氏の近作、ゴム ....
「ゆうれい列車」




ホームで下を向いていたので
うっかり
ゆうれい列車に乗り込んでしまった
しまった
向かい合った二列のゆうれいたちが
脚をそろえて腰掛けている
脚は途中か ....
春がじかん切れとなり
贅沢な地下鉄のゆれにまかせて
それぞれ 肩から鳥を逃してゆく
そらにまいあがれ、ちぎれないままで 
そらを

みじゅくな鳥が
春の隅っこを
ゆっくりと ....
君の汗は苺ジャムの味がするのだろう。



君の後を一年と半年追いかけて
ようやくこの夏一瓶つくれそうだよ

きゅるきゅる

蓋を回す
ゆっくりと恥ずかしそうに

ぴんく色
 ....
オシロイバナがどこまでも咲く
原っぱの真ん中で
日焼けのしていない細い腕を
嬉しそうに振り回している
いくつになっても夢をあきらめない
ここまできてやっと
あなたは扇風機になれたのだった
気が付けば

約半年ものあいだ

「未詩」

から離れている自分が居た


過去の作品を振り返ると

何とも不思議な感覚


本当にこれを自分が書いたのか


上 ....
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