うつ、という言葉が好きではありません

その言葉で
ああ、自分は、そううつというヤツなのだ、
と思えば
すこし、居場所をあたえられたような気にもなりますが
なんだか、その言葉ひとつで
自 ....
うそでもいいのにね
またね
また明日

その次も
その次の日も
また明日
明日ねって

まるで
点描画のように
近づくほど君が見えない

ボクは
時々思うんだ
世界の
 ....
   裏庭について – それからすこし家の話

 北里、という地名がある。しばらく住んでいた時期があるが、そこの風景を思い出そ
うとすると、まず祖父の家の入口が面している道路から左手 ....
診断はうさぎ熱
それも重症

止まらない
君に
大切な友だちに
手をかけるやまい

君は目を閉じて
やり過ごそうとするけれど
ボクのやまいは
それを越える

君を食む
最初 ....
元旦の空は
いつも真っ白い
何故だろうと見上げていると
西の方から
青い鳥が群れを成してやって来て
ばたばたばたっ
と次々空に貼りついた
瞬く間に青空が出来上がった

鳥たちはかちか ....
雑踏で喫煙をしていると
衛生的な感じの服を着て
酸素マスクを付けた人たちが
群れを成してやって来て
あなたはどうして煙草を吸うのか
と言う
くちごもっていると
健康の為に今すぐにやめ ....
銀色のケトルが鳴く
耐え切れずに

もう
私はおしまいだよ と
あらん限りの
声をあげて

鳴く
鳴き狂う
誰か止めて止めて止めて
さもないと

さもないと?

ひざを抱 ....
彼女はカナリア。歌う鳥。
美しい声で森を奏で自由に空を舞うという。
私は歌を忘れた詩人。
情けないがもはや音を紡ぐ声も出ない。

どこから聞こえる旋律に溜息の拍手を送る日々。
 ....
さよなら
風に揺れるぶらんこ

さよなら
公営団地の高圧線

さよなら
クレヨンで描いた
お月さま




さよなら
風にのるシャボン玉

さよなら
水色した幼い約束 ....
母は
今も悔やんでいる
父が逝き
毎日
毎日
こんなにも悲しいのに

泣けないのはなぜだろう、


私もそうだ
父の
いるべきそのあたり

ふすまを背にした
低い食卓
 ....
{引用=*

風の遺書



風の遺書を
思い思いに握りしめた
少年たちの
あしあとが
続く

空を
いくすじかの
涙がながれて


いきるって
かなしい?

 ....
元気ですか
そういってメールを打つと

少し
微妙な間隔で

クタクタ
風邪 ひいたみたい 
って

そんなこと
聞きたいわけじゃない



元気ですか
もう君もわか ....
時として 人の死が
はなやいで みえる
あやうさに こころ
鎮めて 言葉だけの
せかい たちあげる
黒板の日直欄は空っぽでもう聞こえない幼い号令



すみっこでカロリーメイトをかじってる後ろ姿に見覚えがある



段ボール製のアポロの操縦桿左に倒して難破しようよ

 ....
ねこって可愛い
飼いねこは飼いねこらしく
ノラねこはノラねこらしい顔しているよ
やっぱし育ちなのかな
ひとに媚びるのうまい飼いねこがいて
いじらしいほどノラなねこがいる
そんなねこって
 ....
フィチカ、雨の国。

春には雨の花が咲き
夏にはきらめく雨がふる
秋には雨も紅葉し
冬には白い雨がふる

   (誰か)が「冷たかろう」と言い
   (誰か)が「寂しかろう」と言う
 ....
ふわり
ほろりと



繋いだ手がほぐれてく




愛情も
憎悪も
変わりはないでしょう



肌の温度は
二人とも同じで
あまりにも心地良い ....
この恋は無色の花火だ
きらきらと焼失してゆけ
plastic piece



終電の流線形の窓の灯を数え切れずに途中下車する



くずかごに名前をちぎって捨てる朝
涙はなんで ....
妻が平日に東京へ行くことになった。
友だちが故郷の鹿児島から仕事の都合でこちらに来るので会いに行くということだった。
ほぼ十年ぶりの再会だそうだ。
鹿児島から東京に出てきて、僕と結婚し、千葉に引 ....
舞台では観客も観客を演じている。あなたはゆっくりと下着のひもを解く。解かれたひもははらりとたれさがる。あなたの指先がどんなにゆっくりと解こうとも、解かれたひもは重力にしたがって予定された速度でたれさが .... 『恋空』とは多分こんな話なのだと思う。

おそらく、時は西暦20XX年、世界は核の炎に包まれたのだと思う。文明は崩壊し、モヒカン刈りの悪漢達が暴虐の限りを尽く無法の世界となっているのだと思う。 ....
思い出を
重ね
重ねて

私たちはつながっていく

ことばと
身体

私たちは許される


強く生きる
その一歩に

あなたを甘く
重ねる


ミルフィーユ
フ ....
思えば長い付き合いで、
子供の頃手放さなかった
あの、色褪せたタオルみたいに
やさしくてクシャクシャ

いつも
あなたの中の
私の匂いに安堵していた

そのことに
さっき
気が付いて、

たったひとり ....
カラスの舞う空の
誰も見上げないように
私は
なんてひとりぼっちだ

カラスの鳴く声の
誰も追わないように
私の
声は静かに消えて

カラスというだけで
愛されない生き方がある
 ....
スーパー
デザート
巨大なプリン

笑って
笑って
並べて撮った

意味のないことが好きだ
意味がないから

幸せになれることが好きだ
幸せはあたたかいから

君の隣が好きだ
きょうゆう
できるか ....
ターン
折り返し地点は
とうに過ぎていて

見上げれば
ゴールはそのまま
始まりの場所

そうか
そうなんだね
恋というマラソンは
そのまま
スタートラインに倒れこむこと

 ....
洗面所で
鏡に向かって
髪をブローしていた
そのとき
ああ
もう一本手があったら
こんなとき
洗面所の掃除も一緒にできるのになあ
なんて思っていたら
背中の方から
手が生えて
わ ....
ゆびわに
そっと磁石をちかづける




ななめのばしょで
かたむいた空にみみをつける と
ゆびさきから
そまる
淡いあさやけのいろで 
誰も彼も
うすまってゆく
呼吸 ....
遠浅の君の背中を泳ぎたい
やさしい舌で湿った方まで


放課後の残照/レモン/青い皮膚/
カーテンの船/影を重ねた


片肺で息をしている猫みたい
爪で傷つけあって笑うの
 ....
恋の壊れる音を
はじめて
私は聞いた


恋は
すがるしかなかったのだ
制度に
あるいは約束に

あなたを
愛しむ理由がないように
あなたを憎しむ
理由もなくて


強 ....
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