その道は
街灯の小さな明るみの中に
白く浮かび上がっていた

様々な思いが通り過ぎていった
その白い舞台の上を
今日は
消え残る足跡がひとつ
闇の中に後ずさる

風が
粉雪と共に ....
僕の名前はベンジャミン。
朝起きると、親指が姫になっていた。
夢か幻覚だと思って、とりあえずしゃぶってみたのだが、親指姫はぴくぴく舌の上で抵抗していた。どうやら現実だ、僕の親指が姫になってしまった ....
メロンは敵だ
メロンは食べ手を選ぶ
メロンのくせに
メロンのおいしさはメロンが決めている
早すぎるとただの瓜
遅れるとだらしなく崩壊
絶妙のタイミング
決めるのはいつもメロン

難関 ....
 

ただ悲鳴をあげている


これだけの脆さにひざまづいた
霧に沈んだ街
ただ温かいだけで
どうしても泣きたくなる
人ごみはゆるやかに
混ざり合っていくけれど
どうにも関係のな ....
ぴちゃぴちゃと猫の森
ミルクの白い皿
舌で君を探す
探る

乾いてはくれないの
君は遠くから
揺れる
揺り戻す
ぎゅっと目を閉じる

他愛ないルール
終らない夜の
少し意地の ....
触手を伸ばして触れる岩肌の
繰り返す夜ここはどこだろう
遠い未来に降りそそぐ月光の
今宵と同じと誰が祈るだろう

沈みこんだ潮流
私はまた扉をふさぐ

アンモナイトな夜
背負った殻だ ....
ななさいのたんじょう日
なないろのクレヨンをもらったの

みずいろで
そらに風をかいたのに
ちっとも みえなくて

しろい雲は
ながされるばかりで
かいても かいても
きりがなかっ ....
私の中に
さかなが棲む

私の知らない
さかなが棲む

何も知らないくせに
あなたは
さかなを求めてる
そうして

私は
さかなを解き放つ

自在に泳ぎ
反らし
そこは ....
覚えてる
迷ったときの指先のちょっとした仕草とか
暑い室内でむっと漂ってきた身体の匂いとか

正午、君がサイレンの口真似をすると
僕らは作業を中断して
いつも小さな昼食をとった

今日 ....
ほんとうはわかってる
そのさみしさが正当でないと

あなたに
認めて欲しかったんだ

世界中の
花も風も

あなたを
内包して揺れる

あなたに
認めて欲しかったんだ

 ....
ケルナグール!

ケルナグール!

バレンタインケルナグール!

ポイントするならチョコをくれ!

          発狂しながら夜を越え 朝を迎えた2・15 曇り
ハッカみたいな僕は
葡萄みたいな君と
一緒に
不味いのかなぁ

まぁいいや
ここは暖かいし
この赤い壁は柔らかいし、赤い床は気持ちよく揺れるし

このまま
一緒に溶けられたら

 ....
いつまでも臨戦状態てのひらを開かないから握れないのよ


なにもかもこぼれてしまうふちのないコップをさがすいまもぼとぼと


パラシュートやんわりひらく恋人と喧嘩した夜はなすこのひと

 ....
夜の海に浮かび
白く光る水母達よ

どうか
時を渡る橋となって

死者の待つ
白い花咲く星屑の島で

失くした涙を探して欲しい
デジタルは、夏の中



よせる波に追いつくスピード

車を走らせて
たどりついたなら
うすむらさきに暮れゆく
空と海のあいだを
歩こう
風にもゆるがない
涼しい背中

 ....
口をあんぐりと開けたままのなら
虫歯が痛んできて

ポロンと

鳴り出すのでしょう。
これまで
何百人の壊れた瞳と
話してきたのだろう

何千人の傷を覗き
何万人の嘘を写してきたのだろう

そして
その中の
何人のひとの血となり得たのだろう
おれは
今日
普段取れない
有給休暇をとって
いつも決まった時間に
通っている
駅に近い喫茶店の
二階のシートに座った

私は考えを追っている
最高気温九度 降水確率二十%
駅の隅に一匹の ....
甘甘してそうなんだけど

どこかぴしっと引き締まってる


そんなかりんとうみたいな


恋してみたい


そんな気分になる

3時のおやつ。
夕べ 腐った天ぷらは
生ゴミとなり
土となり
芽となり
葉となり
猿となり
類人猿となり
赤ん坊となった
息子

どっかで間違えたらしい
オレンジ色の雪になったら
あの人を迎えに行こう
おいしい空気を用意した
あの家へ一緒に
見上げる電気横から今日の光
そろそろ夢が終わりそうな音
くるまる温度に埋まりながら
また薄く目を閉じるのだけど
時計の針から苦情がきたので
コーンフレークを迎えに行く
まな板の上で
包丁で削いでいる
鱗が手に付く
こんなにも固く
守り光っていた
今日のささやかな夕餉の印
手際よく分けていく
包丁をもつ手つき
妙に明るい蛍光灯の下で
鱗は
赤黒い臓 ....
僕はとってもバカだから
君が泣くのも気づかない

だから僕は考えた
君の涙に鈴つけようと
そうしたら君が泣く度に
いくらなんでも気がつくと思ってね

僕はとってもバカだから
君が泣く ....
たあくんが生れてこのかた
ユキちゃんはめっきりむずかしくなりました
もう三歳 なんだけど まだ三歳
父さんとは手をつないで歩こうとしません
母さんにだっこをせがんでは
えんえん 泣いてい ....
はじめのズン類はふたりでした
手をつないでいたから間違いありませんでした
トリとサンサスンスンといいました
なまえをつけたがるのは神さまのわるいクセでした

ふたりのズン類は丘のうえに立 ....
母さん、へその緒を 僕に再接続して下さい。

このままじゃ、無重力の彼方に飛ばされてしまいそうさ。
身体中に 接続をあつめて、
軽薄な この僕を どうか しっかり つないでいて。

臆病な ....
鈍色に、はぐれて
まやかしの夢を見る
空の重さに耐え切れず
落下するものを/

(そは、ありなんや

/握り締めて
熱の、かけらに酔う

鈍色の、底
契るべきものなく
 ....
ドラッグは要らない
タバコとビールで十分だよ
セックスもほどほどでいい
だけどさ
ロックなんだ
誰が何といおうと
これはロックだ
おれのロックだ
たとえありふれた言葉でも
どんなに使 ....
とりあえず ここから出よう
とうどうせいらさんのおすすめリスト(2616)
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冬の旅人- ダーザイ ...自由詩22*05-2-21
親指姫とベンジャミン- ベンジャ ...散文(批評 ...9*05-2-21
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アンモナイト- umineko自由詩305-2-18
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ドロップ- くしゃみ自由詩3*05-2-14
彷徨反射- 本木はじ ...短歌505-2-14
水母- 暗闇れも ...自由詩2*05-2-14
夕ながめ- 望月 ゆ ...自由詩4*05-2-13
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