すべてのおすすめ
燻ぶり続けた今日が終わると
皆、靄に戻っていく
拡散された、再構築
明日には、昨日と同じあなたはいないでしょう

裏路地の、静けさ
雨宿りもすっかり、済んだので
手を、振り合おうとすると ....
足音が
大勢の中に還っていく時
遠くで自転車は雨音の中に忘れられている

少年が
少年のままで頭を下げながら生きていく
そんな時々、あれは私たちが作り上げた
屋根や壁や、縁の無い窓
遥 ....
間違えることが、終わって
拍手がいつまでも続いている
始まりと終わりが気になるのは
それだけが手触りを残していくから

雨に濡れた窓が
鉄塔に光る赤い昨日を反射している
さよならを言えな ....
その日を過ぎると
君の背中から栓が抜け落ちて
とろとろと水、のようなものが零れていった
舐めてみると、海の味がする
帰っていくんだな、なんて思う
薄いお酒を飲みながら
時計の針を見ていた
 ....
夜明け前に呼吸が足りなくなって
遠い地名を呼びながら目が覚める
ほんの、少し前まで
そこにあったはずの夢に
花を、植えたい
声の鳴る丘、霧降る峠、新しい駅の三番線
いつか出会ったような
 ....
あの人は
そこが好きだと言っていた




いつも夏には水性で
書き残す言葉から消えていくものばかりで
うっすらと昇る、煙
焼けている靴の底から
縮んでいく
人たちは


 ....
それは、いつだろう
遠くないかもしれない、毎日、かもしれない



水平線、その丸みが空に一番近いところ
大型船が突き抜けていくのを
海辺で、並んで、手を振って
ただ眺めている人たちの ....
おはよう
で、今日も誰かが溶けていく
それでも、空を見上げることを止められなくて
いつの間にか、あちこち穴だらけになっている


使い古しの気持ちを手紙に残して
あなたもすっかりと溶けて ....
蝉が時雨れている8月の
呼吸がぴたりと止まる時がある
子供達は公園でぶら下がっていて
突然の静寂にゆれている

初めてついた嘘はどこへやったかと
懐かしい引き出しをひっくり返すと
初めて ....
とうどうせいらさんの霜天さんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
終日- 霜天自由詩210-5-16
時々- 霜天自由詩1207-1-15
明日の窓- 霜天自由詩406-9-7
栓抜き- 霜天自由詩1006-3-2
花を植えたい- 霜天自由詩1406-2-21
靴の底、水性の声- 霜天自由詩806-2-7
去り行く人は、海辺の- 霜天自由詩1105-8-23
水溶性の、誰かの- 霜天自由詩2905-3-29
凪いだ8月- 霜天自由詩2504-8-5

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する